【アンタレスステークス】特別登録馬2018年4月8日(日) 17:30
【日経賞】重賞データ分析2018年3月24日(土) 10:20
【日経賞】ズバリ調教診断!2018年3月24日(土) 09:40
日経賞出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①アルター
目立つ時計を出しているわけでもないが、動きそのものは悪くない。ただし、長期休養明けの割に帰厩後の追い切り本数が少なく、タフさを求められる中山芝2500mでは最後まで踏ん張りきれない可能性がある。本当に良くなるのは、ここを使われてからだろう。
②ショウナンバッハ
プールを併用しながら、坂路調教を2本消化。コンスタントに使われていることもあってか、軽めの調整に終始している点が気がかり。気配は悪くないものの、スタミナを要する競馬になった場合の不安は残る。
③チェスナットコート
1週前追い切りでは自己ベストをマークしたが、速い時計の出やすいコンディションであったため、特筆できるようなモノではない。それよりも併走相手の新馬に遅れたことは大きな割引材料。最終追い切りの動きも平凡で、調教面の強調材料は少ない。
④ロードヴァンドール
最終追い切りの時計と動きだけを鑑みると凡庸な印象も受けるが、トビの大きい馬だけに悪コンディションが想像以上に堪えたとみるべき。1週前にはCWで好時計をマークしているように、状態は決して悪くない。現状の力は出せるデキと言える。
⑤ナスノセイカン
1週前に南Wで外めを回りながら好時計を計時。最終追い切りも上々の動きを披露した。ただし、攻め巧者の同馬にとってこのくらいは朝メシ前。好調時のように併走馬を突き放して、かつ前へ前へと進むような圧力は感じられなかった。今回は割引が必要かもしれない。
⑥ノーブルマーズ
走りやすいコンディションではあったが、1週前にCWで自己ベストを更新する好タイムをマーク。これまでの同馬は坂路中心の調整で、しかもケイコ駆けしない実戦型。それだけに時計以上の価値がある。上々の仕上がりだろう。
⑦トーセンバジル
1週前までの動きは平凡そのものだったが、最終追い切りで一変。併走相手を2秒近く追いかけて、最後は余力残しで突き放す圧巻の動きを披露した。一方で、約3カ月半ぶりの実戦であることを踏まえると、乗り込み量が1~2本足りない印象。ましてやタフさを要求される舞台となれば、大崩れはなくとも勝ち切るイメージまでは湧いてこない。
⑧サイモントルナーレ
この中間は坂路中心に調整。時計に見どころは無く、踏み込みも力強さを感じない。大きな変わり身は難しいと判断せざるを得ない。
⑨ゼーヴィント
1週前に南Wで6Fから好時計をマーク。最終追い切りは4Fながらも3頭併せでキッチリ先着を果たし、ラスト1Fを12秒台前半で駆け抜けた。乗り込み量、時計、動き、いずれもケチのつけようがないが、あえて難をあげるならば余裕残しに見える馬体。当日の気配には注意を払いたい。
⑩ピンポン
転厩初戦。美浦の水がよほど合うのか、チークピーシズの着用がハマったのか理由は定かではないが、最終追い切りの動きは絶品そのもの。最近の同馬にはなかったスムーズさと、躍動感あふれる走りを披露した。今回の条件が合うかどうかはさておき、状態は確実に上向いている。
⑪サクラアンプルール
1週前と日曜日の追い切りでは、馬なりでマズマズの時計を出して追走併入。だが、最終追い切りは追走していたとはいえ、一杯に追われて500万下の併走相手に遅れをとる物足りない内容。好調時の動きと比べると見劣る感は否めない。中山実績でどこまでカバーできるか。
⑫ガンコ
最終追い切りの時計は絶品の水準。時計の出やすい時間帯とはいえ、年初来最悪のコンディションの栗東坂路で全体を54秒ソコソコでまとめ、ラスト1Fを12秒5で駆け抜けてくるのだから、文句のつけようがない。2週前にCWで、1週前には栗東坂路で好時計を叩き出しており、まさに最高潮のデキと言えよう。
⑬アクションスター
今週は栗東坂路で一杯に追い切られたが、併走馬にアオられる始末で冴えない動き。一変を望むのは酷かもしれない。
⑭キセキ
帰厩直後はバカついて調教すらままならない状況下だったようだが、じっくり時間をかけて解消。CWで行われた1週前追い切りで好時計をマークするなど、ひと追いごとに良くなっている。栗東Pで行われた最終追い切りの動きも悪くなく、一応の態勢は整ったとみるべきだろう。
⑮ソールインパクト
今週は南Wで6Fから強めに追われて上々の動き。3週連続併せ馬でビッシリ追われているように元気一杯。追い切り時計は目立たないが、実戦タイプだけに、これだけ負荷をかけた調教をこなしていれば問題ない。いい意味での好調キープとみる。 |
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【日経賞】取捨即断!血統アナリシス2018年3月24日(土) 09:40
日経賞の出走馬について、 血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。
①アルター
中山芝2500mはスタミナと同時にダートの潜在適性を求められやすい舞台。ゆえに、芝・ダート兼用でスタミナに長けている父ネオユニヴァースはプラス。対照的に母父ヴァイスリージェント系の中山芝2500mの成績が芳しくない点は不安材料。上がりがかかる競馬になれば、父の良さを活かせるかもしれないが……。
②ショウナンバッハ
父ステイゴールドは中山芝2500mと好相性。持続力を持ち味とする母父のプリンスリーギフト系も当舞台の適性が高い。サクラバクシンオーの現役時のイメージにこだわりすぎると痛い目を見ることもあるので、要注意の血筋と言えよう。
③チェスナットコート
先述したように母父ヴァイスリージェント系の相性がすこぶる悪い点は気がかり。ただし、当該コースはトニービン(グレイソヴリン系)の血を持つ馬の活躍が顕著で、父ハーツクライは日経賞の好走血統のひとつ。父の特長である機動力を引き出すことができれば、母父の悪影響を打ち消して上位に食い込む可能性はある。
④ロードヴァンドール
今回と同じ舞台の有馬記念で3着に食い込んだ父ダイワメジャーは好印象の半面、母父ストームキャットは中山芝の長距離だと若干スタミナに欠ける感。父のスピードを活かして高速決着に持ち込むか、あるいはタフさが身上の母母父リボー系の血を引き出すか、どちらかの血筋の特長を活かすことが上位進出の必須条件となる。
⑤ナスノセイカン
ロードヴァンドールと同様のサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合だが、こちらは父がハーツクライ、母父はリファール系のホワイトマズルでスタミナ面の不安はない。ただし、母母父であるリボー系・タイトスポットの特性が良くも悪くも受け継がれているようで、爆発力を備えると同時に、ムラ駆け仕様も確立されている様子。キッカケひとつで、いつ走ってもおかしくないだけに怖い1頭ではある。
⑥ノーブルマーズ
父はトニービン直仔のジャングルポケット。母父はスタミナに長けたロベルト系で、それなりの舞台適性は持ち合わせているとみていい。半面、スタミナとパワーに偏りがちな血統構成で瞬発力勝負になると厳しい印象。持ち味を活かすためには、上がりを要する消耗戦に持ち込むしかない。
⑦トーセンバジル
キレ味よりも長く良い脚を使える馬が幅を利かせやすい中山芝2500m。ゆえに、持続力が身上のハービンジャー産駒というのは好材料。芝・ダート兼用タイプである母父フジキセキの血脈も悪くない。ただし、速い上がりの競馬では取りこぼしが目立つ配合でもあるので、その点については注意を払いたい。
⑧サイモントルナーレ
父はダート特化型のゴールドアリュール。ダート適性を求められる舞台とは言え、芝の長距離G2では少々無理がある。母父アフリートも強調性に欠けるため、血統面からはプラス要素を見出せない。
⑨ゼーヴィント
母父ロベルト系の系統そのものは相性がいいのだが、経年劣化もあってかブライアンズタイムの当舞台における成績は下降線の一途。ゆえに、父ディープインパクトの血を存分に活かせる瞬発力勝負になることが、上位争いに加わるための最低条件と言えよう。
⑩ピンポン
父と母父は先述したナスノセイカンと同じ。ただし、同馬は母母父がアンバーシャダイで、より日本テイストの仕様になっている。額面上の血統構成だけなら十分な舞台適性を持ち合わせていてもおかしくないが、近親や兄弟を見るとダートに良績が集中している馬がほとんど。今回は厳しい戦いになるかもしれない。
⑪サクラアンプルール
キングカメハメハ×サンデーサイレンスで、芝の主流血統同士の組み合わせ。だが、根幹距離と異質の中山芝2500mでは当たり障りのないノーマルな成績に落ち着いている。強調できる点をあえて挙げるのであれば、ノーザンダンサーのクロスを備えているところ。キングカメハメハの身体能力と、スタミナ&持続力に秀でたノーザンダンサーの血がマッチするようであれば、同馬の新たな一面を引き出す可能性も考えられる。
⑫ガンコ
父は中山芝中~長距離で安定した成績を残しているステイゴールド系のナカヤマフェスタ。母父のサドラーズウェルズ系も当舞台を得意としている。血統背景だけならメンバー屈指とも言える存在で、これまで以上のパフォーマンスを見せても、何ら不思議はない。
⑬アクションスター
母父のロベルト系は悪くない半面、スピード型サンデーサイレンス系の父アグネスタキオンがこの舞台にマッチしない。3代内の血脈を確認しても特筆できるようなところは見当たらない。苦戦必至だろう。
⑭キセキ
トニービン内包のルーラーシップを父に持つ点は好感を持てる。一方で、母父のディープインパクトはさておき、母母父のドクターデヴィアスの舞台適性については疑問が残る。欧州血統である点は歓迎だが、中距離と長距離のどちらの適性が高いかと言えば前者のほう。長距離で実績を残している馬は、牝馬もしくは道悪競馬によるものが大半。現時点におけるキセキの良績も例外ではない。無論、ディープインパクトの良さが出れば、こうした不安も杞憂に終わるのだろうが……。
⑮ソールインパクト
母父ダンチヒ系のパワーと、母母父ダマスカス系の粘り強さが同馬の追ってバテないスタミナ面につながっている印象。ひとつズレるとダート専科になりかねない血脈ではあるが、芝でも対応できるのは父ディープインパクトの卓越したスピードの賜物だろう。その観点で鑑みると、パワーとスタミナを求められる中山芝2500mは悪くないはずだ。 |
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