ナリタトップロード(競走馬)

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写真一覧
抹消  栗毛 1996年4月4日生
調教師沖芳夫(栗東)
馬主山路 秀則
生産者佐々木牧場
生産地門別町
戦績30戦[8-6-8-8]
総賞金99,011万円
収得賞金16,300万円
英字表記Narita Top Road
血統 サツカーボーイ
血統 ][ 産駒 ]
デイクタス
ダイナサツシユ
フローラルマジック
血統 ][ 産駒 ]
Affirmed
Rare Lady
兄弟 フローラルグリーングリーンプレゼンス
市場価格
前走 2002/12/22 有馬記念 G1
次走予定

ナリタトップロードの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
02/12/22 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 1471110.644** 牡6 57.0 渡辺薫彦沖芳夫 506
(+8)
2.33.4 0.835.8シンボリクリスエス
02/11/24 中山 10 ジャパンC G1 芝2200 167133.9210** 牡6 57.0 四位洋文沖芳夫 498
(+2)
2.13.1 0.936.3④⑥⑩⑦ファルブラヴ
02/10/27 中山 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 18115.122** 牡6 58.0 四位洋文沖芳夫 496
(-2)
1.58.6 0.134.1⑪⑪⑩⑩シンボリクリスエス
02/10/06 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 8111.711** 牡6 59.0 四位洋文沖芳夫 498
(0)
2.23.6 -0.434.0⑤⑤⑤ツルマルボーイ
02/04/28 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 11552.713** 牡6 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 498
(0)
3.19.6 0.134.3⑤⑤⑤④マンハッタンカフェ
02/03/17 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 9441.911** 牡6 59.0 渡辺薫彦沖芳夫 498
(-2)
3.07.9 -0.334.5ジャングルポケット
02/02/16 京都 11 京都記念 G2 芝2200 10895.131** 牡6 60.0 渡辺薫彦沖芳夫 500
(+6)
2.11.8 -0.034.3マチカネキンノホシ
01/12/23 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 13457.5410** 牡5 57.0 渡辺薫彦沖芳夫 494
(+4)
2.33.9 0.834.6⑨⑩⑪⑪マンハッタンカフェ
01/11/25 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 1561014.453** 牡5 57.0 渡辺薫彦沖芳夫 490
(-2)
2.24.4 0.635.3⑫⑫⑬⑭ジャングルポケット
01/10/07 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 7442.42** 牡5 59.0 渡辺薫彦沖芳夫 492
(+4)
-- ----④④テイエムオペラオー
01/04/29 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 128123.423** 牡5 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 488
(+2)
3.16.4 0.236.0⑤⑤④テイエムオペラオー
01/03/18 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 12332.511** 牡5 59.0 渡辺薫彦沖芳夫 486
(0)
3.02.5 -1.334.8⑥⑥⑤エリモブライアン
01/02/17 京都 11 京都記念 G2 芝2200 147112.313** 牡5 59.0 的場均沖芳夫 486
(-2)
2.12.5 0.234.6⑫⑫⑬⑧マックロウ
00/12/24 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 16247.639** 牡4 57.0 的場均沖芳夫 488
(+4)
2.35.1 1.038.0⑥⑤テイエムオペラオー
00/12/02 中山 11 ステイヤーズ G2 芝3600 11331.314** 牡4 59.0 渡辺薫彦沖芳夫 484
(+4)
3.45.9 0.336.2⑦⑦⑤④ホットシークレット
00/10/29 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 16234.935** 牡4 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 480
(0)
2.00.5 0.635.4⑪⑩⑩テイエムオペラオー
00/10/08 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 127102.622** 牡4 59.0 渡辺薫彦沖芳夫 480
(-4)
2.26.0 0.033.5テイエムオペラオー
00/04/30 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 128113.523** 牡4 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 484
(+2)
3.17.8 0.234.7④④テイエムオペラオー
00/03/19 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 9552.933** 牡4 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 482
(-6)
3.09.8 0.435.6⑤⑥⑥⑤テイエムオペラオー
00/02/20 京都 11 京都記念 G2 芝2200 11792.922** 牡4 58.0 渡辺薫彦沖芳夫 488
(-4)
2.13.8 0.034.4⑧⑨⑦⑦テイエムオペラオー

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ナリタトップロードの関連ニュース

ジャパンCでGⅠ初制覇を飾ったヴェラアズール(牡5歳)が、有馬記念に参戦。管理する渡辺薫彦調教師(47)=栗東=が、本紙に独占手記を寄せた。ジョッキー時代に菊花賞ナリタトップロードで暮れのグランプリに3度騎乗したトレーナーが、大一番へ向けて思いを綴った。



サンスポ読者のみなさま、ヴェラアズールを管理するJRA調教師の渡辺薫彦です。今週末の有馬記念に、ジャパンCを制したヴェラアズールで参戦します。

ここまでの道のりは、決して順風満帆ではありませんでした。育成時に牧場で骨折もしましたし、少し調教を強めるとどこかが痛くなるなど、体質が弱くてデビュー自体が危ぶまれたほど。牧場の方々の苦労が実って3歳の3月にデビューできましたが、脚元に負担がかからないように、ダートでキャリアを積んできました。

大きな転機となったのは今年3月の淡路特別。芝に初めて挑んで勝利した一戦です。跳びが大きくてゆったり走るので、当初から芝の長い距離は合うイメージを持っていました。体質が強くなってきたので、ちょうどいいタイミングでしたし、思っていた以上の適性を見せてくれました。

ジャパンCは馬も素晴らしい走りを見せてくれましたが、ジョッキーの腕には唸るしかなかったですね。直線はもちろん、1コーナーが全てだったような気がします。スタートから出していって中団の位置を取り、そこでバシッと折り合いをつけていましたからね。ライアンさん(ムーア騎手)は引き揚げてきて「イージーだったよ」と涼しい顔をしていました。学習能力が高い馬で、一戦ごとに折り合いも良くなっていますし、いつも想像を超える走りをしてくれます。勝った瞬間はフワフワしてよく分かりませんでしたが、涙をこらえるのが大変でした。今でも思い出すと泣きそうになります。

前走後も疲れはなく、短期放牧をはさんで順調そのもの。今年になって本当に馬が良くなっています。これだけ変わった馬は見たことがないですし、これからもこんな馬がいるのかなと思うほどのレベル。折り合いも、芝替わりも、馬の成長も、いろんなものがかみ合ってきました。

有馬記念は日本中が楽しみにされているお祭りのようなレースです。調教師として初めての参戦ですが、騎手時代に菊花賞を勝たせてもらったナリタトップロードで3度騎乗。1999年7着、2001年10着、ラストランとなった02年は4着でしたが、ファン投票で1位に選んでいただきましたし、僕にとっても特別なレースです。

調教師のひとつの目標として、ファンのみなさまに愛される馬づくりをしたいという思いがあります。トップロードから多くのことを学びましたし、あの馬が今の僕の礎になっています。ヴェラアズールも、トップロードのような愛される馬になってくれるとうれしいです。

暮れのグランプリでも強い馬がたくさん出てくるなかで、どういうレースをしてくれるか、楽しみで仕方ありません。弘平ちゃん(松山騎手)もプレッシャーはあると思いますが、僕の開業当初から支えてくれているジョッキーの一人でもあり、頑張ってほしいです。ファンのみなさま、応援よろしくお願いします。(JRA調教師)

■渡辺 薫彦(わたなべ・くにひこ) 1975年4月5日生まれ、47歳。滋賀県出身。1994年に栗東・沖芳夫厩舎所属から騎手デビューし、JRA通算7262戦339勝。うち重賞は99年の菊花賞ナリタトップロード)など10勝。2012年に引退。15年に調教師免許を取得し、翌年に厩舎を開業した。18日現在、JRA通算1792戦121勝で、重賞は4勝。

ナリタトップロード 1998年12月にデビューし、翌年のクラシック3冠に出走。テイエムオペラオーアドマイヤベガと3強を形成し、菊花賞でGⅠ初制覇を果たした。2002年有馬記念で引退。芝の中長距離戦線で、GⅠ1勝を含む重賞7勝を挙げた。主戦は渡辺騎手で、デビューからコンビを組み、全30戦のうち25戦に騎乗。日本ダービーでは1番人気で2着に敗れ涙を流したが、3冠ラストで自身にとってもGⅠ初制覇。名コンビとして人気を博した。

◆18日のヴェラアズール…栗東坂路で4ハロン59秒4─13秒1をマーク。序盤はゆったりとしたリズムで駆け上がり、しまいはサッと伸ばした。樫原助手は「変わりなく、いい意味での平行線ですね。前走よりも少しピリッとしてきたかなという感じはします。荒れた芝でも結果を出しているので、年末の中山の馬場も合いそうです」と話した。

【オークス】シゲルピンクダイヤ・渡辺師インタビュー 2019年5月14日(火) 05:04

 牝馬3冠の第2戦、GIのオークス(芝2400メートル)が19日に東京競馬場で行われる。今年は桜花賞馬のグランアレグリアが不在で混戦ムード。桜花賞2着のシゲルピンクダイヤ(牝3歳)を送り出す渡辺薫彦(くにひこ)調教師(44)=栗東=が、GI初制覇への意気込みを語った。鞍上の和田竜二騎手(41)とは、騎手時代にライバルとしてしのぎを削った。気心の知れたタッグで頂点を目指す。(取材構成・宇恵英志)



 --桜花賞2着。今回は距離が800メートル延びる

 「東京の2400メートルが舞台になりますが、引っかかる馬ではありませんので、いい方に出てくれるんじゃないかと。楽しみは持っています」

 --力強い末脚が武器

 「(道中で)フワフワする面がありますが、かえって脚がたまるようです。桜花賞もモタモタする面を見せながら、最後はしぶとく伸びてくれました。ジョッキー(和田騎手)がうまく乗ってくれたのが大きい。桜花賞でどれだけの競馬ができるかなと考えていましたが、よく走ってくれたと思います」

 --桜花賞前から、渡辺調教師が自ら調教に騎乗している

 「牝馬ですし、難しい面がある馬。気性的に悪い方に行かないよう大事に乗っています」

 --長所は

 「いい背中をしていて走りに軽さがあります。最後(の脚)は切れますね。(短距離馬が多い)ダイワメジャーの産駒ですが前に行ったきり、というタイプではありません。難しい面はありますが、気の強い面がいい方に出ている感じです」

 --ライバルは

 「桜花賞の3、4着馬(クロノジェネシスダノンファンタジー)は強い。前走は2頭に比べて、ウチの馬がうまく立ち回りました。コントラチェックも、スピードがあって前で競馬ができるタイプ。距離を克服されると…という感じはします」

 --初の東京競馬場など、課題はあるが

 「初の長距離輸送、(歓声が大きい)スタンド前の発走はポイントです。パドックまでは大丈夫なのですが、馬場入りするとテンションが高くなる。レースまでに対策を考えます」

 --和田騎手とは騎手時代からのつき合い

 「(コンビで臨む)想像はできなかった。人間的に気が合いますし、競馬への考えも合うんですよ。一番いい形です」

 --今年2月いっぱいで師匠の沖芳夫調教師が引退。森中蕃(しげる)オーナーとの“縁結び”は、沖師によるものだったと聞く

 「そうです。桜花賞はオーナーの誘いで、(沖元調教師が)見に来てくれました。オークスも東京競馬場に来てくれる予定です。定年まで調教で馬に乗り続けた師匠の姿勢は引き継いでいます。馬に乗ることで分かることは多いので。勝って師匠に恩返しがしたいという気持ちはあります」

 --最後に抱負を

 「コースの右(回り)、左(回り)は気にしていません。距離が延びていいんじゃないかという思いがありますし、いい競馬をしてほしいですね」

オークスの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

★13日のシゲルピンクダイヤ

 滋賀県・栗東トレセンは休日で、馬房で1日を過ごした。「体の張りが桜花賞当時に戻ってきています。脚元の状態もいいですね。馬混みにひるみませんし、折り合いもつくので距離に不安はありません」と上浜助手は自信を口にした。

★過去11回

 桜花賞馬不在のオークスは過去に11回あり、桜花賞で掲示板(5着)に載った馬が半数以上の6勝。特に2着馬は3勝の活躍だ。桜花賞に出走していない馬も3勝しているが、全て1974年以前のものだ。また、最近の10年では、前走が桜花賞の馬が8勝(残る2勝は前走が忘れな草賞)しており、全体的な傾向からも桜花賞出走組が信頼できる。

★名勝負

 2頭の3歳馬と2人の若手騎手が、1999年の競馬界を賑わした。この年、22歳の和田騎手は所属する栗東・岩元厩舎のテイエムオペラオー、24歳の渡辺騎手は同じく栗東・沖厩舎のナリタトップロードとコンビを組み、ともに3冠で3着以内の活躍。オペラオーが皐月賞、トップロードが菊花賞を制した。2001年にジャングルポケットが勝ったジャパンCでオペラオーが2着、トップロードが3着と、約3年間も続いたライバルの激闘は、ファンの記憶に深く刻まれている。

渡辺 薫彦(わたなべ・くにひこ) 1975(昭和50)年4月5日生まれ、44歳。滋賀県出身。91年にJRA競馬学校に入学し、94年に栗東・沖芳夫厩舎所属で騎手としてデビュー。99年の菊花賞ナリタトップロード)のGI1勝など、2012年12月の引退までに重賞10勝を含むJRA通算339勝を挙げた。沖厩舎での調教助手を経て14年12月に調教師試験に合格し、16年3月に厩舎を開業。今年のGIIIシンザン記念ヴァルディゼール)で重賞初制覇。JRA通算51勝(13日現在)。

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【東西現場記者走る】ダブルシャープ、激走あるぞ! 2017年12月14日(木) 05:12

 GI連載『東西現場記者走る』で東京サンスポの板津雄志記者(38)は、栗東トレセンに潜入中。最終追い切りが行われた3日目のターゲットはホッカイドウ競馬所属時にクローバー賞を勝ったダブルシャープだ。中央転入後の1カ月で新しい環境にも慣れ、最終追い切りも実にスムーズ。相性がいい渡辺調教師&和田騎手のタッグも魅力的に映る。

 実績の割に前評判が低く、馬券的な妙味を感じるのがホッカイドウ競馬からの転厩初戦となるダブルシャープ。3走前のクローバー賞で、V候補に挙げられるタワーオブロンドンを破っている。

 転厩して1カ月、栗東トレセンの環境に適応できているのか。追い切りで見極めるべく、坂路モニターに集中した。ターゲットは落ち着いた脚取りで、折り合いもスムーズ。最後は一杯に追われて真っすぐに伸び、4ハロン52秒6-12秒4の好タイムだ。気性的な不安は感じなかった。

 渡辺調教師に印象を聞くと「時計も含めていい動きでした。テンションは競馬場に行ってみないと分からないけど、意外と落ち着いています」と笑顔でうなずいた。満足できる内容だったようだ。

 人気を落としているのは、ここ2戦の札幌2歳S3着、サウジアラビアRC6着のせいだろう。ただ「前走は向こう正面で不利を受けて引っ掛かった感じですし、札幌2歳Sも(後方から大外を回る)大味な競馬になりましたから」とトレーナーがいうように酌量の余地あり。それでも大きく崩れておらず「調教からも素晴らしい能力を感じます。長くいい脚が使えると思うので阪神の外回りは合うと思いますよ」と期待感を表す。

 渡辺師は開業2年目でJRA・GI初挑戦。その鞍上には、和田騎手を指名した。騎手時代、1999年のクラシックでナリタトップロード渡辺、テイエムオペラオー和田と、ライバル関係だった二人が大舞台でタッグ結成。ファンとして熱中していたころを思い出してワクワクする。

 和田騎手は追い切りにまたがり「思ったより乗りやすかったし、仕掛けてからの走りにも迫力があった」と好感触を抱く。渡辺厩舎と和田騎手のタッグは過去に11戦あり【3・4・2・2】で、勝率27・3%、連対率63・6%と超絶に相性がいい。数字を指揮官に伝えると「そうなんですよ。本当に相性がいい」と頼もしげに語る。

 日曜に二人ががっちり握手を交わす劇的な結末もあるような気がしてきた。(板津雄志)

★朝日杯FSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

★99年は3強クラシック

 1999年の牡馬クラシック戦線は武豊アドマイヤベガと、当時騎手だった24歳の渡辺ナリタトップロード、21歳の和田テイエムオペラオーが3強を形成。テイエムオペラオーが皐月賞(ダービー3着、菊花賞2着)、アドマイヤベガがダービー(皐月賞6着、菊花賞6着)、ナリタトップロードが菊花賞(皐月賞3着、ダービー2着)でタイトルを分け合った。

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ナリタトップロードの関連コラム

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東京新聞杯は内枠からスンナリ先手を取ったウインカーネリアンがそのまま押し切り勝ち。関屋記念以来の重賞2勝目を飾った。ウインカーネリアンは三浦騎手とのコンビで8勝目。好位から抜け出す正攻法スタイルが三浦騎手とは非常に合っているようだ。もっとも正攻法過ぎるがゆえに、大一番になるともうワンパンチ足りない印象もある。そこをどう補うのか…というのが人馬ともに課題になりそうだ。鞍上の三浦騎手は悲願のJRA・G1制覇を期して臨む予定だったフェブラリーSのお手馬ギルデッドミラーが残念ながら故障で回避→引退。この春はウインカーネリアンとのコンビで改めてG1初制覇に挑むことになるかもしれない。

ちなみに当コラムで期待したピンハイはいい位置を取ったが伸び切れず。久々のマイルの流れに戸惑ったのかもしれない。また最終的に本命にしたサクラトゥジュールは脚を使えず大敗。ピントハズレな予想になってしまった。

一方中京で行われたきさらぎ賞は今年も少頭数のスローとなり、直線は人気2頭の叩き合い。最後はフリームファクシが追いすがるオープンファイアを退けた。ただ、このレースが今後に繋がるかどうかはかなり微妙かもしれない。

かつてはスペシャルウィークナリタトップロードネオユニヴァースがこのレースをキッカケにダービーを制するなど出世レースとして知られたきさらぎ賞だが、近年は2016年のサトノダイヤモンド以降、下記の通り目立った活躍馬が出ていない。

【近年のきさらぎ賞勝ち馬】

2017年 アメリカズカップ
2018年 サトノフェイバー
2019年 ダノンチェイサー
2020年 コルテジア
2021年 ラーゴム
2022年 マテンロウレオ

その要因のひとつは、少頭数のスローになりやすいことだろう。上記の6年+今年のきさらぎ賞を含めた過去7年はいずれも少頭数で、最大でも2021年の11頭立て。スローが多いのも必然で、経験値として蓄積されにくい面がある。いわずもがなクラシックは基本的にフルゲートになる。少頭数のスローの経験しかない馬が、いきなり18頭立ての厳しい流れに放り込まれては、対応しきれないのも無理はない。

サトノダイヤモンドが勝った年も9頭立てじゃないかといわれるかもしれないが、だからこそ同馬くらいの圧倒的なパフォーマンス(楽々と3馬身半突き抜け無敗で制覇)を見せないとクラシックでは厳しいのだろう。もっとも、サトノダイヤモンドも2戦目で15頭立ての経験があった。

ちなみにスペシャルウィークが勝った1998年は16頭立て、ナリタトップロードが勝った1999年は15頭立て、ネオユニヴァースが勝った2003年は14頭立てだった。有力馬ほど直行ローテを選ぶケースが増え、総じて前哨戦の頭数が減る傾向にあり、その中で凋落著しいのがきさらぎ賞でもある。川田騎手騎乗でノーザンファーム生産、金子真人オーナーの重賞勝ち馬としてクラシックに出走してくれば当然注目を集めそうだが、相手関係や内容からはそれほど強調できるものではなかったことを覚えておきたい。

~今週末の注目馬~

というわけで、最後は週末の注目馬で締めたい。今回は共同通信杯を取り上げる。現時点での狙いはコチラ。

シュタールヴィント戸崎圭太騎手)

素質馬が揃い相手関係は楽ではないが、穴で面白そうなのはシュタールヴィント。前走は勝ちに行ったことと急坂二千が少し長かったことでラスト失速。2戦目の勝ちっぷりは上々で、その時の舞台が今回と同じ東京芝1800m。好位から立ち回れるので、前々で勝負できれば今回の相手でも好勝負になって良い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


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2012年10月24日(水) 19:00 本命ドリパス
『競馬』という名の推理小説 ~第209話天皇賞・秋(謎解き編)~
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第209話 「天皇賞・秋」


07年 36.1-47.3-35.0 =1.58.4 ▼4▼1△ 7 平坦戦 稍重
08年 35.2-46.8-35.2 =1.57.2 ▼4±0△13 平坦戦
09年 35.6-47.9-33.7 =1.57.2 ▼9△5△ 3 瞬発戦
10年 35.3-48.0-34.9 =1.58.2 ▼5▼4△ 6 瞬発戦 稍重
11年 34.3-46.0-35.8 =1.56.1 ▼1△2▼ 3 平坦戦

瞬発コースなのに平坦戦になりやすいのが東京コースのGⅠで、安田記念も同様の傾向となっています。
平坦戦になりやすいのは中盤でペースが緩む確率が低いからなのですが、09年の様にテン~中盤がスロー気味でレースの上がりが33.7秒という瞬発戦になるケースもあるので決め付けは禁物でしょう。
今年はシルポートが出走予定なのでスローになる確率は低いとは思いますが…。

(全く関係ないかもしれませんが)今年は天皇、皇后両陛下が7年振りに天皇賞を観戦する予定になっています。
7年前の05年のラップは以下の通り。
05年 37.0-49.5-33.6 =2.00.1 ▼8△2△2 瞬発戦
かなりレアケースな展開でテンの3F37.0秒は破格のスロー。
レースの上がりが33.6秒で瞬発力勝負になり牝馬のヘヴンリーロマンスが勝利で大波乱という年でした(3着も牝馬のダンスインザムード
今年は牝馬の参戦はないですが、もしこんな上がり勝負になればエイシンフラッシュタッチミーノットダークシャドウトゥザグローリートランスワープ辺りが有力になるかと思います。
歴史は繰り返す…かも?

では過去5年の連対馬のラップギアを見てみましょう。

1着馬
メイショウサムソン 【瞬8平5消0】
ウオッカ      【瞬9平1消0】
カンパニー     【瞬7平6消1】
ブエナビスタ    【瞬5平5消0】
トーセンジョーダン 【瞬6平4消0】
2着馬
アグネスアーク   【瞬2平2消2】
ダイワスカーレット 【瞬9平1消0】
スクリーンヒーロー 【瞬4平6消0】
ペルーサ      【瞬2平2消0】
ダークシャドウ   【瞬6平1消0】

中盤が速くて脚を溜めなくても力を出せる平坦戦と東京コースで重要な瞬発戦の両方に実績のある馬が多く連対しています。
ウオッカダイワスカーレットダークシャドウの3頭は平坦実績が僅か1回のみとなっていますが平坦戦が不得意ということではなく単純に平坦戦での出走があまりなかったというのが理由です。

古馬GⅠで最高峰の位置付けにあるレース(だと個人的には思っている)ので「格」は重要かと思われます。
上記の連対馬でのそれまでの実績は以下の通り。

格が若干劣るのが07年2着のアグネスアークでGⅡ2着2回というもの。
他にもペルーサダークシャドウなどGⅡ1勝であれば格は足りるとも感じるが、1着馬と2着馬には差があるのも確か。
1着馬はGⅠ馬かもしくはGⅡ2勝以上というのが格のボーダーラインか。
しかもそのGⅡ戦は東京コースがあった方がベターという傾向です。
(過去10年を見ても例外なのは05年のヘヴンリーロマンスだけで阪神牝馬S札幌記念の2勝という実績でした。歴史は繰り返す…かも?)
1着馬の格をGⅠ馬もしくはGⅡ2勝以上(東京含む)という条件にすると今年の登録メンバーでは
アーネストリーエイシンフラッシュカレンブラックヒルサダムパテックジャガーメイルトーセンジョーダンフェノーメノルーラーシップ(海外GⅠ)
の8頭となっています。
人気どころではダークシャドウトゥザグローリーナカヤマナイト(後者2頭は人気ではないかも)の3頭がここで漏れてしまいます。
ダークシャドウは実はGⅡ1勝のみの馬で1着の格が微妙です。
GⅠ2着1回&GⅡ2着3回の実績を併せ技でGⅡ1勝としてしまうか?

あとはやはり年齢。
過去10年を見ても6歳以下は不振で馬券になったのはカンパニーナリタトップロードのみ。
ナリタトップロードは中山開催でカンパニーは7歳ながらGⅠ&GⅡで年間一度も掲示板から外れなかったという晩成馬でレアケースといえるでしょう。
基本は5歳までです。
→上記の8頭から
エイシンフラッシュカレンブラックヒルサダムパテックフェノーメノルーラーシップ
の5頭が残ることになります。

以下、数頭ピックアップします。
カレンブラックヒル
5戦負けなしなので強いのは間違いなく、前走の毎日王冠もかなり優秀な内容。
レースの上がり35.4秒は過去10年で最も遅い数字でかなり先行馬には負荷が掛かったレースのはず、それを粘り込んでの勝利は素晴らしいの一言。
敵は1F延長する距離でしょう。

ダークシャドウ
適性文句なし、ローテも○、勝ち負け。

トーセンジョーダン
昨年の勝ち馬でシルポートが淀みない流れを作れば連覇もある。
しかし、問題は天皇賞春以来というローテで札幌記念を回避した影響がどうか?
6歳馬ということで昨年の天皇賞秋以降未勝利というのもあまりいい傾向ではない。

フェノーメノ
東京>中山という実績の馬だが秋初戦の前走で中山&平坦戦で勝利したのは非常に大きくパワーUPした証かもしれません。
後は古馬のこのクラスに通用するかどうかだけ。
一応、秋開催の古馬混合重賞では現3歳世代は9レース中4勝とトップ(4-2-0-7)で強い世代といえるかもしれません。

ルーラーシップ
ダービー以来の東京重賞でようやくといった感じ。
古馬GⅠの中で最適な舞台なはず。
トビが大きいのでスムーズさ重視なら内枠より外枠の方がベターな気がします。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ダークシャドウルーラーシップカレンブラックヒル
今年の秋天は荒れない気がします。
3歳馬がどこまでやれるかとトーセンジョーダンの状態がどうか、その2点ではないかと。

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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JRA元賞金王テイエムオペラオー「新事実」発覚! 主戦・和田竜二騎手「乗り替わる予定だった」と語った衝撃の「新パートナー」とは─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2018年2月1日 10時43分

 競馬界の「2月」は別れの季節。

 今年もこれまでターフを賑わせてきた調教師たちが定年を迎え、2月一杯での引退が決まっている。中でも、調教師として現在497勝を上げているだけでなく、騎手としても日本ダービー(G1)を勝つなど578勝を上げた岩元市三調教師は、競馬界に確かな足跡を残した1人だ。

 昨年、キャリアハイの96勝を上げ全国リーディングでも5位と大きな飛躍を果たした和田竜二騎手。そのベテラン騎手が「先生がいなければ今の自分はない」と慕ってやまない人物が岩元調教師である。

 岩元調教師といえばJRAの顕彰馬として殿堂入りを果たしたテイエムオペラオーを手掛けたことがあまりにも有名だが、その主戦騎手に当時21歳の弟子だった和田騎手を抜擢したことでも知られている。もう19年も昔の話だが、当時でも異例の大抜擢だった。

 その背景にはテイエムオペラオーがセリで1050万という、サラブレッドとしては安価で取引された地味な存在だったことと、和田騎手が岩元厩舎の所属騎手だったことが挙げられる。だが、それでもオーナーであり岩元調教師と幼馴染の竹園正繼オーナーの理解と、岩元調教師の「弟子を育てなければならない」という信念がなければ、到底実現できなかったはずだ。

 しかし、それでも当然ながらピンチはあった。

 和田騎手が「降板を覚悟していた」と自ら語ったのが、テイエムオペラオーにとってクラシック最後の一戦となった菊花賞である。

 ここまで皐月賞を勝ち、日本ダービーで3着するなど、同期のアドマイヤベガ、ナリタトップロードと「3強」を形成していたテイエムオペラオー。長丁場の菊花賞では折り合いを重視して中団やや後ろからメンバー最速の末脚を繰り出したが、3強の中で唯一無冠だったナリタトップロードの積極策の前にクビ差届かなった。

 G1・2着は決して悪い結果ではない。だが、テイエムオペラオーという最強クラスの名馬に騎乗している以上、話は別だ。ましてや本馬は「テイエム軍団」の総帥・竹園オーナーにとって初のG1馬。馬主として生涯に1度出会えるか否かという存在に期待の高さもまた、いつになく違って当然だった。

🐴次のページ 「1回、オレに依頼あったなあ」

実際に菊花賞の敗戦後、竹園オーナーから岩元調教師に乗り替わりの打診があったという。しかし、岩元調教師が竹園オーナーを説得し、テイエムオペラオーの引退まで和田騎手を起用し続けたのは競馬ファンの間ではあまりに有名な話だ。

 ただその際、竹園オーナーは和田騎手に替わって一体「誰」を推奨したのだろうか――。

「1回、オレに依頼あったなあ」

 あれから約19年の時を経た今年、当時を振り返りそう語ったのは、あの頃もそして今なお競馬界の中心に君臨し続けている武豊騎手だ。

『武豊TV!』(フジテレビ)で行われた毎年恒例のジョッキー新年会に出演した武豊騎手が「(正式な依頼はなかったものの)なんか、来るんじゃないかって......あった、あったテイエムオペラオー」と当時を懐かしそうに振り返ると、ゲストの和田騎手が「そうそう。菊花賞終わった後、(もしも)替わっていたらユタカさんだった」と舞台裏を語っている。

「当時、武豊騎手はテイエムオペラオーのライバルだったダービー馬アドマイヤベガの主戦でしたが、本馬は故障したこともあって菊花賞を最後に引退しています。古馬には、その年の有馬記念でオペラオーに先着するスペシャルウィークという大物がいたので、さすがにすぐチェンジというわけにはいかなかったでしょうが、スペシャル引退後の翌年以降なら充分にあり得たでしょうね。

 過去にも2冠馬のメイショウサムソンや、昨年引退したキタサンブラックなど、個人馬主が自分で引き当てた"大当たり"を『日本競馬史上最高の騎手・武豊に託したい』という思いは、よくあるそうですよ。実際、結果も残していますしね。

ただ、そのキャリアのすべてを国内で終えたテイエムオペラオーですが、仮に海外志向の強い武豊騎手とのコンビが実現していれば、凱旋門賞挑戦の可能性もあったでしょうね」(競馬記者)

🐴次のページ 仮に武豊騎手が騎乗したとしても、国内でこれ以上の結果を残すことはできなかったはずだ

テイエムオペラオーに武豊騎手......まさに鬼に金棒のような組み合わせだが、同時にもしも実現していれば、今間違いなく競馬界を牽引する存在の1人に成長した和田騎手の姿はなかったのかもしれない。そう考えると、弟子のために頭を下げた岩元調教師の決断は称賛こそされ、決して批判されるものではないだろう。

 そして、和田騎手も師の思いに応えるように翌2000年にはテイエムオペラオーとのコンビで8戦全勝。競馬史上唯一となる古馬王道路線のG1を総なめ「グランドスラム」を達成するなど、考え得る最高の結果を残している。

 この年に限っては仮に武豊騎手が騎乗したとしても、国内でこれ以上の結果を残すことはできなかったはずだ。

 昨年、キタサンブラックが新記録を達成したことで話題になったJRAの通算獲得賞金王だが、仮に「テイエムオペラオー×武豊」が実現していれば、3位のディープインパクトを含めベスト3をすべて武豊騎手が独占していたことになる。

 それは日本競馬史で唯一無二の存在「武豊」の偉大さを表す1つの大記録になっていただろうが、逆に1人のホースマンの信念によってそうならなかったところが、様々な事情を抱えた人と馬が複雑に絡み合う「競馬」の面白さなのかもしれない。

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