ダイナガリバー(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1983年3月23日生
調教師松山吉三郎(美浦)
馬主有限会社 社台レースホース
生産者社台フアーム
生産地千歳市
戦績10戦[3-1-1-5]
総賞金25,994万円
収得賞金5,850万円
英字表記Dyna Gulliver
血統 ノーザンテースト
血統 ][ 産駒 ]
Northern Dancer
Lady Victoria
ユアースポート
血統 ][ 産駒 ]
バウンテイアス
フアインサラ
兄弟 カズシゲユアースダイナ
市場価格
前走 1987/12/27 有馬記念 G1
次走予定

ダイナガリバーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
87/12/27 中山 10 有馬記念 G1 芝2500 1659--514** 牡4 57.0 増沢末夫松山吉三 492
(+14)
2.36.0 2.137.7メジロデュレン
87/10/11 東京 10 毎日王冠 G2 芝1800 1244--412** 牡4 59.0 増沢末夫松山吉三 478
(-10)
1.47.8 1.7--ダイナアクトレス
87/04/05 中山 11 日経賞 G2 芝2500 766--23** 牡4 58.0 増沢末夫松山吉三 488
(+6)
2.34.6 0.835.6ミホシンザン
86/12/21 中山 10 有馬記念 G1 芝2500 1256--41** 牡3 55.0 増沢末夫松山吉三 482
(-2)
2.34.0 -0.137.4④④ギャロップダイナ
86/11/09 京都 10 菊花賞 G1 芝3000 21614--52** 牡3 57.0 増沢末夫松山吉三 484
(0)
3.09.3 0.1--⑤⑤④メジロデュレン
86/10/19 京都 11 京都新聞杯 G2 芝2200 1333--24** 牡3 57.0 増沢末夫松山吉三 484
(+12)
2.14.6 0.3--タケノコマヨシ
86/09/28 中山 11 セントライト G3 芝2200 911--14** 牡3 56.0 増沢末夫松山吉三 472
(+2)
2.15.0 0.536.5レジェンドテイオー
86/05/25 東京 10 東京優駿 G1 芝2400 2336--31** 牡3 57.0 増沢末夫松山吉三 470
(-6)
2.28.9 -0.1--グランパズドリーム
86/04/13 中山 10 皐月賞 G1 芝2000 21615--210** 牡3 57.0 増沢末夫松山吉三 476
(+6)
2.03.9 1.838.6⑫⑧⑨⑩ダイナコスモス
86/02/09 東京 11 共同通信杯4 G3 芝1800 911--11** 牡3 55.0 増沢末夫松山吉三 470
(-2)
1.48.7 -0.3--マウントニゾン

ダイナガリバーの関連ニュース

 関西の記者にまじって栗東トレセンで悪戦苦闘する森田大王を援護するため、18日朝から柴田が合流。追い切りの取材中、池江泰郎元調教師を見つけた。池江さんはオルフェーヴル池江泰寿調教師の父。あのディープインパクトを管理した名トレーナーだった。

 ディープ引退の2006年。ディープの番記者だった柴田は最後の有馬記念に臨む心境を聞いているが、当時の話を改めて聞いてみた。

 「引退レース前の調教は気を使ったか? 私は悔いが残らないようにビッシリやりましたよ。人気も背負っていましたからね。足りないと思ったら前日でもやるつもりだった」

 池江さんはハード調教で有名だった。ディープも手加減しないでビシビシと追った。どんなときでもベストを尽くすのが池江流。今回は息子の管理するオルフェが引退する。18日の追い切りをどうみたか。

 「やり方は人それぞれだから。でもいい感じでしたね」と池江さん。オルフェの勝利を確信したようで、7年前と変わらぬニコニコ顔でトレセンを後にした。

 引退するオルフェの最終追い切り。栗東にはすごい数の報道陣がやってきた。池添騎手は休む間もなく取材に対応し、嫌な顔ひとつせずにこなしていく。

 池江師も、午前10時30分の共同記者会見を皮切りに次から次へマイクの前に駆り出され、厩舎へ帰ることができたのは11時45分。なんと1時間以上も取材を受けていた。ご苦労さまでした。

 美浦では片岡が矢野進元調教師を取材。有馬記念の狙い馬を聞くためだ。矢野さんは調教師時代の1986年、ギャロップダイナで2着。勝ったダイナガリバーとは1/2馬身差だった。

 「惜しかったよ。直線は大外から伸びてきたけど、(4コーナー手前で)勇ちゃん(柴崎勇騎手)が内に行くか外に行くか一瞬迷った。その分、負けた。吉田善哉さんに『鞍をつけて』と言われて、ダイナガリバーと一緒に2頭で写真を撮ったんだ」

 矢野さんは騎手時代は中山・矢野幸夫厩舎に所属し、有馬記念は第1回(56年)から見ている。「昔は外回りコースがなくて、今の内回りコースの向こう正面からスタートして、距離も2600メートル(66年の第11回から現行の2500メートル)だったしね」。名伯楽の講義に片岡は聞き入った。

ダイナガリバー死す、29歳…疝痛 2012年4月27日(金) 05:01

 1986年にダービーと有馬記念を制して年度代表馬に輝いたダイナガリバー(牡29、父ノーザンテースト、母ユアースポート、母の父バウンテイアス)が26日早朝、繋養先の北海道苫小牧市・ノーザンホースパークで疝痛のため死んだ。

 ダイナガリバーは美浦・松山吉三郎厩舎で、生産者の北海道千歳市・社台ファームに初めてダービーのタイトルをもたらした。また、名種牡馬ノーザンテーストの産駒としても、唯一のダービー馬となった。現役時代の成績は13戦5勝。総獲得賞金は2億5994万6300円。88年から種牡馬となり96年の桜花賞ファイトガリバー、92年のNHK杯勝ち馬で皐月賞2着のナリタタイセイなどの活躍馬を出した。

 社台ファーム代表の吉田照哉氏は「社台グループに初めてのダービーの栄冠をもたらしてくれた馬で、ダービーを勝ったときには父の善哉が涙を流して喜んでいたことを思い出します。ノーザンテースト産駒でダービーと有馬記念を勝利してくれた、本当に素晴らしい馬でした」と話した。

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86年の年度代表馬ダイナガリバー死亡2012年4月26日(木) 11:52

 JRAは26日、86年に日本ダービー有馬記念を制して年度代表馬に輝いたダイナガリバーが同日早朝、疝痛のため死亡したと発表した。29歳だった。

 ダイナガリバーは通算13戦5勝(GI2勝)の成績を残して現役を引退。種牡馬入りすると、96年の桜花賞ファイトガリバーや92年の皐月賞2着馬ナリタタイセイなどを輩出した。種牡馬引退後は北海道苫小牧市のノーザンホースパークに繋養されていた。

 社台ファーム代表の吉田照哉氏は「社台グループに初めてダービーの栄冠をもたらしてくれた馬で、ダービーを勝利した時に、父の吉田善哉が涙を流して喜んでいたのを思い出します。また、ノーザンテーストの産駒でダービーを勝てたということも嬉しかったです。有馬記念にも勝利してくれましたし、本当に素晴らしい馬でした」とコメントした。

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ダイナガリバーの関連コラム

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ダイナガリバーの口コミ


口コミ一覧
閲覧 320ビュー コメント 0 ナイス 11

【きょうは何の日?】 1986年5月25日 【1986 GⅠ 東京優駿 日本ダービー】 【ダイナガリバー】

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~軸うまおやじからのお願い~

馬券の購入は20歳になってからです。20歳未満の方は競馬法第28条により勝馬投票券の購入および譲り受けることはできませんのでご注意ください。
(JRAホームページより一部引用)
はじめまして、こんにちは。『軸うまおやじ』です。

1986年5月25日 は【1986 GⅠ 東京優駿 日本ダービー 】 で【ダイナガリバー】が勝利した日です。


今から36年前、【1986 GⅠ 皐月賞】で【ダイナガリバー】は2番人気でしたが当日はまさかの10着という結果になり、果たしてこの馬の実力は大丈夫だろうか?と思われた中、この【1986 GⅠ 東京優駿 日本ダービー 】に挑みにきました。


前走【1986 GⅠ 皐月賞】のレースの大敗が響いてしまったのか、当日オッズは3番人気。しかし前走と比べ人気が落ちたとはいえ、23頭立てという今ではありえない状況の中、見事に勝利しました。

【ダイナガリバー】、競馬ファンとして感動をありがとう。
以上、『軸うまおやじ』の『今日は何の日?』でした。
ご覧いただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします。  

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次回もどうぞよろしくお願いします。     

【軸うまおやじ】
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 スペースマン 2019年5月26日() 04:57
日本ダービー、◎本命は?
閲覧 834ビュー コメント 0 ナイス 6

シリウスシンボリ、ダイナガリバー、サニーブライアン、

ウオッカ、エイシンフラッシュ、キズナと思い出のダービー

である!

この中で、配当的に凄かったのが、エイシンフラッシュが

勝ったレースかな?

単勝3190円と馬連と3連単をゲットしたよ!

エイシンフラッシュの馬体は、凄く良かった!

今週の競馬ブックに載っているので見てくれ!

いかんいかん、ギャロップでこの話は、アカンな?

さて、令和最初の日本ダービーの◎本命は、ダノンキングリー

から狙ってみる!

やはり、馬体が良いし、皐月賞3着は、予定通りだからね!

あえて、皐月賞は、無理をしなかった!

いわば、サートゥルナーリアに一歩譲ったんだよね!

なぜなら、ダービーを勝てるからだよね!

共同通信杯で勝った時から、ダービーを勝つのは、この馬かな?

と決めていた!

戸崎は、去年2着だったけど、今年は、念願のダービーを

勝つんじゃないかな?

期待するよ!

〇対抗は、ゴール手間で不利があったヴェロックスだな!

金子真人オーナーの馬だしな!

あの勝負服は、好きじゃないんだけど、、、、

穴は、シュヴァルツリーゼともう1頭ニシノデイジーを狙う!

西山の馬は、人気が無い時が怖い?

何か?気になるんだよなぁー!

サートゥルナーリアは、消しですわ!

乗り代わり?しばらく勝ってない?

6番は、ダイナガリバー以来ないんだよ!

ハイセイコーもダービーは、3着で負けた!

連勝している馬は、いずれ負けるんだよ!

ダービーは、ダノンキングリーだよ!


チコちゃんは、何を買うのかな?

五歳は、ダメか?

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 グリーンセンスセラ 2016年12月19日(月) 14:30
【徹底考察】サトノダイヤモンド 
閲覧 396ビュー コメント 0 ナイス 3


【徹底考察】有馬記念(G1) サトノダイヤモンド「世代最強を証明した菊花賞。有馬記念制覇に向け、レジェンドだけに許された最強馬の『領域』に手を掛ける」━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月19日 09時12分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2117.html


『考察』

 世代を、いや、「競馬界」そのものを背負っていくはずだった。

 10月23日に行なわれた第77回菊花賞。クラシック3冠の中でも「強い馬が勝つ」といわれているレースを完勝し、「史上最強世代」と謳われた近年まれにみるハイレベルな逸材たちの頂点に立ったサトノダイヤモンド。それは即ち、歴戦の古馬に替わって今後の競馬界を牽引して行くものの誕生を意味しているはずだった。

 ところがその後、ジャパンCを始めとした古馬との激突で尽く跳ね返された同世代のライバルたち。「史上最強世代」の評価は急落し、今や弱小世代とさえ囁かれている。

 その真偽はさておき、少なくともサトノダイヤモンドにとっては年末のグランプリに向けて虎視眈々と爪を研いでいる内に描かれていた"未来図"とは大きくズレが生じた。あくまで結果論だが、仮にレインボーラインかディーマジェスティがジャパンCを勝っていてくれさえすれば、堂々の1番人気で有馬記念を迎えられていたことだろう。

 ところが蓋を開けてみれば、キタサンブラックの1強ムードさえ漂い始めている。 

 ただ、幸いなことに競馬は人気でするものではない。わずか一度の勝利が天地をひっくり返すのが競馬だ。サトノダイヤモンドにとっては「実力を見せつけるのみ」といったところだろう。まずは前走の菊花賞から振り返りたい。

 良馬場の18頭立てで行なわれた菊花賞。サトノダイヤモンドはG1未勝利馬だったにもかかわらず、2.3倍の1番人気に推された。皐月賞馬ディーマジェスティは3.2倍の2番人気に甘んじた。

 続いて、大きく離れた3番人気がカフジプリンスの11.7倍。つまりは完全な「2強ムード」だったということだ。

 レースは全体的にややばらついたスタートから始まった。ただ、致命的に出遅れたのはジュンヴァルカンのみ。ディーマジェスティの出があまり良くなかった一方で、サトノダイヤモンドはほぼ完璧なスタートを切っている。

 この秋を迎え大きく変わった印象はない本馬だが、荒削りな面が影を潜め、競走馬としての完成度は確実に増している。

 3000m級のレースでは珍しく序盤から先行争いが激しい。ミライヘノツバサがハナ争いを制したかと思えば、さらに外からサトノエトワールが強引に主導権を握りに行き、アグネスフォルテもそれにつれて上がっていく。

 スタート直後から出入りの激しい展開が繰り広げられたが、そういった先頭集団を見るような形でエアスピネル。そのすぐ後ろにサトノダイヤモンド。ディーマジェスティは中団で脚を溜めている。その後ろにはレインボーラインの姿もあった。

 隊列が落ち着いたのは、最初のコーナーを曲がり切ってからだ。結局、ミライヘノツバサとサトノエトワールが並ぶように集団を引っ張る形で、離れた3番手にアグネスフォルテ、ジョルジュサンク、エアスピネルが続く縦長の展開で正面スタンド前を通過。

 サトノダイヤモンドは好位集団の中、ディーマジェスティも中団に構え、折り合いはついているようだった。

 最初の1000m通過は59.9秒。昨年が60.2秒で、一昨年が60.9秒。菊花賞の最初の1000m通過が60秒を切ったのは2009年以来で、激しい先頭争いが起こり20馬身ほどの縦長の展開となった。

 レースが終盤に向かって動き出したのは、向こう正面の中程を過ぎた辺り。内からシュペルミエールがスルスルとポジションを上げると、観客からは大きな声援が上がった。サトノダイヤモンドが好位の外目に持ち出し、いつでも上がっていける状況を築くと、それをマークするような形でディーマジェスティも外目にポジションを取った。

 3コーナーを過ぎて坂を下るところで、いよいよサトノダイヤモンドがじょじょに進出を開始。それに反応したディーマジェスティが即座に並びかける。

 だが、最終コーナーを回って最後の直線の入り口に達した時、「2強」の手応えには大きな差があった。すでに蛯名正義騎手のムチが入っているディーマジェスティに比べて、サトノダイヤモンドは馬なりのまま先頭との距離を詰めていく。

 やがてサトノダイヤモンドが手応え十分に先頭に躍り出ると、ディーマジェスティはついていくだけで精一杯という格好になった。そこを内からエアスピネルが、外から脚を伸ばしたレインボーラインが強襲。

 だが、サトノダイヤモンドの手応えは他の追随を許すものではなかった。

ほぼ馬なりで抜け出し、主戦のC.ルメール騎手がムチを打ったのは抜け出した後に気を抜かないようにするだけのもの。最後も流してゴールしたが、その差は2馬身1/2という決定的な差で何の危なげもなかった。

 戦前こそ「2強」ムードだったが、レースが終わってみれば紛れもない「1強」の内容だ。菊花賞を終えた段階でサトノダイヤモンドは「世代から一歩抜け出した」と述べても過言ではないほどの完勝劇だった。

【血統診断】

satonodaiyakettou.jpg  http://biz-journal.jp/images/satonodaiyakettou.jpg

 母マルペンサはアルゼンチンでG1を3勝した名牝。母の父Orpenはダンチヒ系のスピード種牡馬で2010年にはアルゼンチンのリーディングサイヤーになるほどの成功を収めている。日本では馴染みの薄いアルゼンチン血統だが、ディープインパクト×ダンチヒ系であれば、G1を7勝しディープインパクト産駒で最も大きな成功を収めたジェンティルドンナがいる。距離適性に関しても気性に問題が少ない本馬であれば、ジェンティルドンナのように距離をこなせるはずだ。また、母型にはアルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血が入っているが、これはライバルの一頭マカヒキにも共通しているところが興味深い。純粋な切れ味ではリファールのクロスがあるマカヒキの方がありそうだが、こちらはその分スピードの持続力や底力に優れた配合だ。

 だが当初、前走の3000m戦に関しては強気にはなれなかった。

 それは当然、「ディープインパクト産駒が菊花賞を勝ったことがなかった」という点に起因するが、過去の菊花賞で上位を賑わせたディープインパクト産駒の内、2着のサトノノブレスがトニービン、3着のトーセンラーがSadler's Wellsと歴代の菊花賞で活躍したスタミナ血統を持ち、4着のラストインパクトの祖母はビワハヤヒデとナリタブライアンという2頭の菊花賞馬を送り出したパシフィカスだからだ。

 つまり、ディープインパクト産駒ながら菊花賞で活躍できるだけのスタミナ的な要素を持っていたということだが、サトノダイヤモンドにはそれがないと判断したのだ。

 ただ、例外的な存在として昨年2着のリアルスティールは、サトノダイヤモンドと同様......いや、本馬以上にスタミナ的要素に乏しいディープインパクト産駒だった。その事実から「本馬が多少の距離不安を絶対能力の高さでねじ伏せてしまう可能性は十分にある」と結論付けたのだが、結果はそれ以上の内容。これは本馬への見解を改める必要性があると同時に、菊花賞そのものへの認識を大きく変える必要があると強く思わされた結果といえる。

 しかし、だからといってサトノダイヤモンドをステイヤーと呼べないところが血統の限界か。少なくとも500mの距離短縮はプラスと見る。血統的にこの馬のベストは2000mから2400m。器用さが問われる舞台がどうかだが、菊花賞の走りを見る限りこの馬も競馬が上手になっている印象を受けた。
≪結論≫

サトノダイヤモンドを考察する場合、どうしても「今年の3歳世代が古馬に通用するのか」という疑問がつきまとう。

だが、少なくともディーマジェスティやレインボーラインがジャパンCで通用しなかったからといって、本馬が通用しないと考えるのが早計であることは『考察』で述べた菊花賞の内容が物語っている。

長距離戦での2馬身1/2は決して大差とはいえないが、最後の直線の手応えの差は率直に述べて、オルフェーヴルやディープインパクトといった歴代の3冠馬にも匹敵するものがあった。

無論、歴代の3冠馬とは異なり、あくまで菊花賞一戦だけの評価だが、最大のライバルだったディーマジェスティの不甲斐なさもあって、今年の菊花賞は本馬の強さだけが浮き彫りになったレースだったといえる。

世代の評価に関係なく、「サトノダイヤモンドだけが抜きん出て強い」という可能性も充分に感じられるだけの内容と述べてよいだろう。

グレード制が導入された1984年以降、有馬記念を制した3歳馬はシンボリルドルフ、ダイナガリバー、オグリキャップ、ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティス、グラスワンダー、マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップの12頭。当然ながら層々たるメンバーだ。

この中で「菊花賞に出走しながらも敗れた馬」はシルクジャスティス、ダイナガリバーのわずか2頭しかいない。それもこのメンバーの中では大きく格の劣る2頭。そういった意味では、サトノダイヤモンドが菊花賞を制した「意義」は、有馬記念を戦う上で非常に大きいという事実を歴史が証明している。

仮に有馬記念を勝てば、これら歴史的名馬と並んで今後の覇権を握る可能性は充分にあるということだ。

逆に述べれば、本馬が「レジェンド」といえるだけの歴代最強馬と比肩できるだけの能力があるのか否かという点が、本馬が有馬記念を勝ち切れるのかという判断材料になる。

当然ながら、近年でもキタサンブラック、スリーロールス(中止)、ザッツザプレンティといった3歳の有馬記念で敗れた菊花賞馬もおり、有馬記念の勝敗はそういった馬たちとの分水嶺を示している。

その上で結論を述べると"ハードル"は極めて高いながらも、サトノダイヤモンドの菊花賞は「歴代の3冠馬にも匹敵する」と最大級の評価をしただけに、上記した10頭の内で菊花賞を戦ったシンボリルドルフ、ナリタブライアン、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、オルフェーヴル、ゴールドシップといった面々の内容と遜色ない可能性は充分だ。

「圧倒的に内々を回れた馬が有利」といわれている近年の菊花賞を外からまくって差し切った内容は、少なくとも昨年のキタサンブラックを上回っていると述べて良いだろう。

もっとも現在のキタサンブラックは、先述した10頭にも勝るとも劣らない歴史的名馬の仲間入りを果たしそうな程の充実ぶりを見せている。

だが、そんな王者を破ってこそ、サトノダイヤモンドに「歴代最強馬への扉が開かれる」と述べることができるのも、また事実ではないだろうか。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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