6戦6勝連対とパーフェクトな大井の鬼、(7)オメガパフュームが断然の1番人気。しかし、今回は過去2年の東京大賞典時とはローテーションが異なります。過去2年は、JBCクラシック→チャンピオンズＣを使ってここに挑みましたが、今回はぶっつけ本番でJBCクラシックを2着とここ直行。

　休養明けでJBCクラシックを優勝したクリソベリルは次走のチャンピオンズＣで断然の1番人気に支持されで、結果はどうだったのか？　多くの方は、そこを忘れているような気がします。つまり、二走ボケを起こす、危険性もあるということ。昨年、オメガパフュームが休養明けでJBCクラシックを2着と好走した後のチャンピオンズＣで6着に凡退したように、ハイレベルのG1戦で2連続好走することは連勝することは、けっして簡単なことではありません。

　そこで今回の◎には、昨年の東京大賞典で3着の(3)モジアナフレイバーを推します。昨年の東京大賞典は、内々を上手く立ち回ったノンコノユメに先着を許しましたが、今年は地方馬の逃げでスローペースが予想される中、3枠3番を引き当て、ロスなく先行できる可能性が高いだけに、昨年以上に好走条件が整っています。

　それに前走の勝島王冠は3着に敗れたものの、馬体重10kg増が示すように、マイルＣＳ南部杯を大目標とした後の一戦で、しっかりと楽をさせていることが好ましいです。そのぶん今回は。調整が強化されているので、ここへ向けての勝負度合いは、今回のメンバーでも上位のものがあります。

　○は、前記の(7)オメガパフューム。今回は前走のJBCクラシックからパフォーマンスを下げてくる可能性が高いと見ていますが、中央の超トップクラスが不在と相手に恵まれました。

　▲は、一昨年のチャンピオンズＣでは、後方最内から一気に位置を押し上げて、2着と好走した(9)ウェスタールンド。同馬は3走前のアンタレスＳでもペースが上がらない中、最後方から3コーナーからジワリと進出開始し、4コーナーのかなり大外をぶん回して、メンバー最速の上がりを駆使して優勝。

　ウェスタールンドは○オメガパフュームとそれほど変わらない実力馬で、スローペースの末脚比べなら同馬以上のものがあります。休養明けの前走、浦和記念も最後方から向こう正面で一気に勢いをつけながら位置を押し上げ、3～4コーナーでかなり外を回ってロスを作りながら、本来なら大敗しても不思議ない状況下で3着を死守。前走からスムーズに上昇すれば、ここも上位争いでしょう。

　
　以下特注馬として、今年のジャパンダートダービーの覇者で、浦和記念でも4コーナー先頭から押し切って優勝した(5)ダノンファラオ。しかし、前走は前々走のJBCクラシックでオーバーペースで逃げて厳しい流れを経験したことが、前走のしぶとさに繋がったもの。つまり、浦和記念が目標であり、ここが目標ではないので狙い下げました。それでも特注馬としたのは、今回は先行馬有利の流れが濃厚であることと、成長期の4歳馬だからです。

　あとは△に前々走のみやこＳで勝ち馬クリンチャーの直後でレースを運んで2着と好走した(4)ヒストリーメイカー。前々走は進路取りが楽だったのもありますが、3～4コーナーから早めに仕掛けるクリンチャーについて行っての2着はなかなか優秀でした。同馬は前々走で自己ベストの指数を記録。そのわりに前走の浦和記念では速い流れを先行して5着と善戦できていたので、ここは警戒しました。実力面はともかく、今回における勝負度合いは、◎よりも上です。

　他絵は初ダートの前走、カノープＳをいきなり勝利した(10)ハナズレジェンド。初ダートでいきなり結果を出せるのは、ダートでの素質が高ければこそ。このパターンは将来的に2クラスは上に行けるので、相手強化のここでも警戒しました。