グリーンセンスセラさんの競馬日記

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JRA古川吉洋騎手「騎乗停止」も"神"回避!? 21年ぶりのG1制覇へフェブラリーS(G1)テイエムジンソク騎乗は...... ─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2018年2月14日 8時26分 http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5823.html

 降雪の影響を受け、13日に順延された小倉競馬でヒヤリとする一幕があった。

 7レースに行われた4歳以上500万下(ダート1700m)は、結果だけを見れば古川吉洋騎乗のタガノジーニアスが5馬身差の圧勝。単勝2.1倍の1番人気に応え、昇級を果たしている。ただ、タガノジーニアスは大外からまくり上げた第4コーナーで内側に斜行。直後を走っていたメイクミーハッピーが、大きくバランスを崩す事象が発生していた。

 これに肝を冷やしたのは、平日にもかかわらず現地でレースを見守った熱心な競馬ファンだ。

 それもそのはずで、タガノジーニアスの鞍上・古川騎手は、来週18日のフェブラリーS(G1)で約21年ぶりのG1制覇が懸かっている身。騎乗するテイエムジンソクは最有力候補の一角であり、古川騎手自身も「騎手人生の中で1番のチャンス」と認めるほど、極めて現実的で大きな舞台が控えていた。

 それがもし、今回の審議によって古川騎手が騎乗停止になれば、すべてが水泡に帰してしまうかもしれない......。

 この状況は、すぐにネット上でも大きな波紋を呼び、Twitterなどでは「フルキチ大丈夫か」「テイエムジンソク乗り替わりかも」「このタイミングでかよ」といった古川騎手を心配する声が相次いだ。中には「ここで忖度だろ、JRA!」という声も......。

 しかし、JRAが下した決断は無情にも「アウト」。古川騎手には9日間の騎乗停止処分が下された。

 だが「競馬の神様」は成績不振により1度は騎手を諦めかけ、それでも這い上がってきた"苦労人"を見捨ててはいなかった。古川騎手の騎乗停止期間は、フェブラリーS開催の翌週となる24日(土)から3月4日(日)までの9日間となったのだ。

 これぞ、まさに僥倖......まさかとは思うがJRAの"温情"なのだろうか。

🏇次のページ JRAの公式ホームページでも説明されているが……

「JRAの公式ホームページでも説明されていますが、騎乗停止処分が下った騎手には、その翌日から2日間の不服申立期間が設けられます。

 これは文字通り、審議に対して騎手が不満や疑問点があった場合、改めて主張できる期間ということです。そして、もしもこの期間中に翌週の出馬投票が行われた場合、処分が正式に確定しているわけではないので、騎手はその週の競馬に騎乗できるというわけです。

 普段は日曜日に競馬が終わりますし、その場合、2日間の不服申立期間は月曜日と火曜日。翌週の出馬投票は基本的に木曜日に行われるため、それまでに処分が確定し、翌週からの競馬には騎乗できない場合がほとんどです。

 しかし、今回はもともと月曜日に競馬がある3日開催の上に、降雪の影響で4日間競馬になる異例の事態でした。古川騎手が騎乗停止となったのは順延された火曜日の競馬。その場合、不服申立期間が水曜日と木曜日となり、フェブラリーSの週の出馬投票日と重なります。

 だからJRAは翌々週の24日からの騎乗停止としました。もちろん、騎乗停止は褒められたものではありませんが、古川騎手にとっては不幸中の幸いだったと思います。ある意味、小倉の雪に感謝でしょうね」(競馬記者)

 この決定を受け、ネット上では「フルキチよかった」「あぶねー」「これはツイてる!もう勝つしかないぞ!」「なんか運命を感じる」などテイエムジンソクとのコンビ継続に安堵し、古川騎手を応援するファンからのコメントで溢れた。

 こういったコメントをした多くのファンが、古川騎手が「花の12期生」の1人としてデビューしながらも、同期の福永祐一騎手や和田竜二騎手などの活躍の影に隠れてきた苦労人であることを知っているのだろう。騎乗停止になった騎手に掛けられる言葉とは思えないほど、温かいものが多かった。

 その一方で「もしかしたら」で、もしかしなかったのがM.デムーロ騎手だ。

🏇次のページ M.デムーロ騎手が肩透かしを食った!?

「古川騎手が審議対象になった直後、ネット上で一部のファンによって騒がれたのがテイエムジンソクの代打候補。断トツの1番人気は、やはり(ミルコ)デムーロ騎手でしたね。

 デムーロ騎手は昨年のゴールドドリーム、一昨年のモーニンとフェブラリーSを連覇中であるにもかかわらず、ゴールドドリームに短期免許で来日した(ライアン)ムーア騎手が騎乗することになった煽りを受ける形で、まだ騎乗馬が決まっていません。

 すでに"裏開催"の京都に回るという話も出始めていましたが、仮にテイエムジンソクの鞍上が空くとすれば"緊急参戦"もあり得たと思います」(競馬記者)

 結果的に(順延された時点で、最初から決まっていたことではあるが)古川騎手のフェブラリーS参戦が決定したため、事なきを得ることに。ただ、この結果が本当によかったのかは、フェブラリーSの結果が出るまではわからない。

 今回は、まさに"天"に助けられた古川騎手。ここまで来たら、是非ともテイエムジンソクと共に1997年の阪神3歳牝馬S(現・阪神ジュベナイルフィリーズ)以来、約21年ぶりのG1制覇を達成してほしいものだ。

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