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2011年にグレードレースとして生まれ変わり、今年で11年目のテレ玉杯オーバルスプリント。このレースは小回りで直線の短い浦和であることやこの先にJpnII・東京盃が控えていることもあり、中央勢が手薄になることが多い。このせいか2013年にはセイントメモリー(大井)が勝利し、18・19年にはノブワイルド(浦和)が連覇を達成するなど、他のダートグレードと比べると南関東勢の活躍が目立っている。
また昨年、1番人気に支持されたラプタスが10着に敗れたように、このレースには「1番人気は勝てない」というジンクスがあり、これまでの過去10年で1番人気が優勝したことが一度もない。一昨年に1番人気に支持されたノブワイルドもオーバーペースの競馬で3着に敗れている。
他の1番人気馬も2014年のエーシンビートロンや2016年のソルテが2着、2015年にタガノトネール、ヤマニンアンプリメが3着に来ているものの、その他は全て4着以下に敗れている。ただ、これらの大半は、同年の6月以降不出走の休養明けの馬。このレースはここから始動して、大一番のJBCスプリントを目指す馬が多く、そのことも影響しているのだろう。少なくとも休養明けの1番人気馬は疑ってかかりたい。
逆に「買い」なのは、前走で8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(2012年までBSN賞、2013年以降はNST賞)に出走していた馬。それらの過去10年の成績は【3・0・1・0】と複勝率100%だ。1着の該当馬は2012年アースサウンド、2014年のキョウエイアシュラ、2016年のレーザーバレット、3着の該当馬はデュアルスウォードだ。どの馬も4着以下だったことから、着順に関係なく本命候補にして良さそうだ。
さらに前走でクラスターCに出走し、3角3番手以内で3着以内だった馬も有力。それらの過去10年の成績は【1・2・1・0】。1着の該当馬は、2017年のサイタスリーレッド。2着の該当馬は、2013年のタイセイレジェンド、2018年のオウケンビリーヴ。3着の該当馬は、2017年のブルドッグボスだ。浦和1400mは前の位置が取れるほうが有利なだけに、前走1400m組よりも1200m組の活躍が目立っていることを視野に入れたい。
前走1400m組では、前走で浦和1400mのさきたま杯かプラチナCに出走し、4角先頭で勝利した馬が有力。それらの過去10年の成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2019年のノブワイルド、2着の該当馬は、2016年のソルテ、2020年のベストマッチョ。プラチナCが重賞に格上げされたのは2018年からだが、過去4年で2頭が前記に該当している。
その他、このレースは過去10年で3歳馬が2015年のジャジャウマナラシ、2017年のリエノテソーロ、2019年のワイドファラオ、2020年のアランバローズの4頭が出走し、ワイドファラオ、アランバローズが2着、3着に好走している。一方、ジャジャウマナラシとリエノテソーロの2頭が馬券圏外に敗れているが、その2頭には前走で1.5秒以上負けている共通項があった。つまり、前走で大敗していない3歳馬なら狙いが立つことになる。3歳馬は勢いもあるし、斤量面での優位性もあるからだろう。
最後に人気薄で好走しているタイプはというと、前走で南関東の1600mのオープンか重賞に出走していた馬だ。2013年の優勝馬セイントメモリー(4番人気)、2021年の2着馬ティーズダンク(5番人気)、2013年の3着馬ジョーメテオ(6番人気)、2016年の3着馬レガルスイ(7番人気)、2018年の3着馬トーセンハルカゼ(5番人気)、2021年の3着馬アランバローズがそれに該当。このパターンは過剰に人気がないので、穴党の方にはお薦めだ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前走で8月の後半に行われる新潟ダ1200mのオープン(現在は、NST賞)に出走していた馬。
・前走クラスターCに出走し、3角3番手以内で3着以内だった馬。
・前走でさきたま杯かプラチナCに出走し、4角先頭で勝利した馬。
・3歳馬(前走で1.5秒以上負けていないことが条件)。
●穴馬候補
・前走で南関東の1600mのオープンか重賞に出走していた馬。
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