2018年12月9日()シャティン競馬場 芝2000m

レース結果 ~香港カップ 2018~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 8 1    グロリアスフォーエバー セ4 57.0 S.デソウサ F.ロー 9.2 4
2 9 2    ディアドラ 牝4 55.5 C.ルメール 橋田満 2.0 1
3 2 7    タイムワープ セ5 57.0 Z.パートン A.クルーズ 6.4 3
4 1 6    サングレーザー 牡4 57.0 J.モレイラ 浅見秀一 2.6 2
5 3 9    ノーザンスーパースター 牡5 57.0 K.ティータン A.ミラード 52.3 8
6 5 5    ゴールドマウント セ5 57.0 O.マーフィー R.ギブソン 23.1 5
7 4 4    シーズンズブルーム セ6 57.0 R.ムーア C.シャム 56.1 9
8 6 8    ストーミーアンタークティック セ5 57.0 J.ドイル E.ウォーカー 52.1 7
9 7 3    ステファノス 牡7 57.0 W.ビュイック 藤原英昭 40.6 6

■払戻金

単勝8 920円
複勝8 240円
9 120円
2 220円
馬連8-9 1,390円
ワイド8-9 460円
2-8 520円
2-9 440円
馬単8-9 3,620円
3連複2-8-9 1,950円
3連単8-9-2 15,490円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~香港カップ 2018~

 【香港9日=斉藤弘樹】香港国際競走が行われ、カップに出走した日本馬のディアドラ(栗・橋田、牝4)は2着。海外GI初制覇はかなわなかった。優勝は地元馬のグロリアスフォーエバー(F・ロー、セン4)。日本馬は、マイルのヴィブロス(栗・友道、牝5)、ヴァーズのリスグラシュー(栗・矢作、牝4)も2着で、牝馬3頭が連対したが、2年連続で勝てなかった。また、GI4レースはすべて香港馬が勝利した。

 現地でも1番人気に推されたディアドラは、直線は鋭い末脚を発揮したものの2着。昨年の秋華賞以来となるGI2勝目はならなかった。ルメール騎手は悔しさをにじませつつ、パートナーをたたえた。

 「サングレーザーの後ろを追走しました。スピードを上げてからゴールまで全力を出してくれました」

 ゆったりとした流れの道中は、中団より後ろの5番手を追走。直線は大外から懸命に脚を伸ばして猛追する。だが、マイペースで逃げた香港馬グロリアスフォーエバーに1馬身及ばなかった。

 橋田調教師は「少頭数でペースが落ち着いたぶん、差しきれなかった。この馬の持ち味は発揮したし、彼女本来のよさは出してくれました」と納得の表情をうかべた。

 今後は未定だが、「3、2着ときたし、次は1着をとりたいですね」とトレーナーは海外でのリベンジを誓う。来年こそ、世界にその名を轟かせたい。

 ◆モレイラ騎手(サングレーザー4着) 「いい競馬をしたけど、きょうは香港の馬が強かった。馬はよく走ってくれました」

 ◆ビュイック騎手(ステファノス9着) 「スタートが遅かったので、内にポジションを取りました。最後の100メートルはワンペースになってしまいました」

★香港マイル

 ◆ビュイック騎手(ヴィブロス2着) 「素晴らしい競馬をしてくれた。勝った馬が世界一のマイラーだから仕方ない」

 ◆友道師(同) 「仕上がりが良く、落ち着いていました。4コーナーではいけるかなと思いましたが、1着の馬が強かった」

 ◆M・デムーロ騎手(ペルシアンナイト5着) 「馬の状態はすごくいい感じでした。3~4コーナーで上がっていったけど、馬場が速すぎて前が止まりませんでした」

 ◆ルメール騎手(モズアスコット7着) 「スタートから行き脚がつかなかったし、いつものような末脚も見せられませんでした」

★香港スプリント

 ◆川田騎手(ファインニードル8着) 「ゲートの中で待たされて、馬が気持ちを失ってしまいました」

★香港ヴァーズ

 ◆モレイラ騎手(リスグラシュー2着) 「よく走ってくれました。残り600メートルで他馬と接触し、それが最後に影響した」

 ◆矢作師(同) 「勝ったと思いました。日本で走ったときより細いと思いましたが、落ち着いていたので心配ないと思いました。ジョッキーはうまく乗ってくれたので、われわれの力不足です」

 ◆岩田騎手(クロコスミア10着) 「早めに後ろから来られましたが、この馬のレースはできた」

★香港売り上げ

 香港4レースの売り上げはヴァーズ4億3876万2300円、スプリント4億3318万1300円、マイル10億3277万4300円、カップ12億529万2000円で合計31億1000万9900円。香港のレースとして最初の発売となった一昨年の38億2070万6800円には及ばなかったが、28億3570万700円だった昨年を2億7430万9200円上回った。

【香港国際競走】日本馬がベストターンドアウト賞を完全制覇12月09日() 18:30

 12月9日、香港・シャティン競馬場で行われたGI・4鞍による香港国際競走は、地元・香港馬の完全制覇で幕を閉じた。

 日本調教馬は、牝馬がヴァーズ、マイル、カップの3鞍で2着と健闘。また、パドックで表彰されるベストターンドアウト賞は日本馬の完全制覇だった。

《2018香港国際競走 ベストターンドアウト賞》 【香港ヴァーズ】 リスグラシュー 【香港スプリント】 ファインニードル 【香港マイル】 ペルシアンナイト 【香港カップ】 サングレーザー ※ベストターンドアウト賞=『最もよく躾(しつ)けられ、最も美しく手入れされた出走馬を担当する厩務員』の努力を称え表彰する制度。世界の主要GIレースで実施されている。

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【香港カップ】グロリアスフォーエバーが逃走V~ディアドラ2着12月09日() 18:07

 12月9日に香港シャティン競馬場で行われた第32回香港カップ(GI、3歳以上、芝・右2000メートル、定量、1着賞金1596万香港ドル=約2億3940万円、9頭立て)は、S.デソウサ騎手騎乗の4番人気グロリアスフォーエバー(セン4歳、香港・F.ロー厩舎、父アーキペンコ)が逃げ切り勝ち。タイムは2分1秒71(良)。グロリアスフォーエバーは昨年の香港カップの優勝馬タイムワープの半弟。通算成績は16戦6勝。重賞初勝利がこのGI勝ちとなった。

 2017年の秋華賞馬でクリストフ・ルメール騎手騎乗のディアドラ(1番人気、牝4歳、栗東・橋田満厩舎)は中団を追走。直線は外から追い込んで1馬身差の2着。

 勝ち馬から1馬身1/4差遅れた3着に2番手追走から粘ったタイムワープ(3番人気、香港)。

 ジョアン・モレイラ騎手騎乗のサングレーザー(2番人気、牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)はディアドラの内から脚を伸ばして、勝ち馬から2馬身半差の4着。

 ウィリアム・ビュイック騎手騎乗のステファノス(6番人気、牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)は後方のまま9着に敗れた。

 ※文中の人気は、日本(JRA)での人気。

 《関係者のコメント》

2着 ディアドラ

 橋田満調教師「仕上がり、体調はドバイのときより良かったです。ゲートも良く出て道中の位置取りも良かったが、少頭数でペースが落ち着き、最後に差し切れなかったです。この馬の持ち味は発揮してくれました」

 C.ルメール騎手「サングレーザーの後ろを追走しました。その後、スピードを上げてゴールまで走り、全力を出しました」

 4着 サングレーザー

 浅見秀一調教師「よく走ってくれたけど、残念でした。ジョッキーもうまく乗ってくれましたし、馬の状態も良かったです」

 J.モレイラ騎手「いい競馬をしたけれど、香港の馬が強かったです。サングレーザーはよく走ってくれました」

 9着 ステファノス

 藤原英昭調教師「馬はいい状態でした。内枠なのでもう少し前に行きたかったが、出負けしてしまいました。騎手はよく乗ってくれました」

 W.ビュイック騎手「よく走ってくれました。スタートが遅くなったので、内にポジションを取りました。ラスト100メートルからはワンペースになってしまいました」

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【有名人の予想に乗ろう!】香港カップ 過去5頭の日本馬が優勝!今年は果たして!?キャプテンが渾身の◎を打つ!12月09日() 14:22

※当欄では香港カップについて、競馬好きとして知られる芸能人、著名人の皆さんの予想を紹介していきます。迷ったときは彼らの予想に乗るのも手。参考になさってください。




【キャプテン渡辺】
◎⑨ディアドラ

【船山陽司】
◎①サングレーザー

【高見侑里】
◎⑨ディアドラ



ウマニティ重賞攻略チーム

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【香港国際競走】注目はメインのカップ!日本馬3頭出走12月09日() 05:13

 【香港8日=斉藤弘樹】日本馬9頭が参戦し、国内で馬券発売が実施される香港国際競走(4競走すべてGI)が9日、シャティン競馬場で行われる。メインの香港カップは、現地でも日本馬優勢の評価。ディアドラサングレーザーなど有力馬は順調に前日調整を消化した。

 重賞連勝中の(9)ディアドラは、角馬場からAWを大きめのキャンターで1周半。日本馬の中では最も意欲的な前日調整で、躍動感のある力強いフットワークが目を引いた。橋田調教師は「落ち着きもあって、ドバイのときより調子がいい」と好感触。日本の牝馬として初の香港重賞制覇を目指す。

 現地でも人気を集めている(1)サングレーザーは、角馬場からAWを1周半。落ち着き十分で、「環境に慣れてカイバ食いも戻ってきています。いつも通り、いい感じ」と川上助手は安定感のある愛馬を評価した。

 4年連続5度目のシャティン参戦となる(7)ステファノスは、角馬場からAWを1周。「体をほぐす感じで、状態はいい。ベテランなので、馬自身がよく分かっている」と藤原英調教師は経験豊富な古豪に全幅の信頼を寄せていた。

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【香港国際競走】馬場は良の見込み12月09日() 05:12

 9日のシャティン競馬場周辺の天気は、曇り時々晴れの予報。土曜日の段階では、GOOD(JRAの発表で良)と発表された。先週まで設置されていた柵が外され、約1カ月ぶりに一番内側に柵を置くAコースが使用される。7日に降雨はあったが、水はけがよく、いいコンディションでレースを迎えられそうだ。

 ルメール騎手は「硬いですね」と話し、池江調教師も「今までの香港で一番、カッチカチ。少し雨が降る方がいい」と証言している。

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【香港カップ】日本馬直前情報12月08日() 05:02

 ◆サングレーザー・浅見助手 「変動なく順調にきています」

 ◆ステファノス・藤原助手 「ゲート練習を行い、うまく対応してくれました。順調にきています」

 ◆ディアドラ・橋田師 「ここまで順調にきています。ドバイ(ターフ)のときよりも状態はいいです」

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【香港国際競走】ステファノス、4ハロン49秒512月07日(金) 05:04

 《香港カップ》

 ステファノスは坂井騎手(レースはビュイック騎手)を背に芝コースで単走。直線で軽く追われると、力強い脚取りで4ハロン49秒5(ラスト2ハロン21秒2)をマークした。藤原助手は「きょうの追い切りでピリッとしてくると思う。内が欲しかったし、最高の枠((3)番)でよかった」と喜んだ。

 ◆ディアドラ・込山助手 「環境にも慣れて、落ち着きも出ています。この頭数だし、後ろから行く馬なので、どこでもいいと思っていました」

 ◆サングレーザー・浅見助手 「いつも通り順調です。どういう競馬でもできるし、枠にこだわりはなかった」

 《香港ヴァーズ》

 ◆リスグラシュー・矢作師 「大外と最内以外ならどこでもいいと思っていたが、やっと取れたGI(エリザベス女王杯)が(12)番だったし、縁起のいい枠でよかった」

 ◆クロコスミア・西浦師 「((1)番枠は)いいところだね。逃げを主張して、迷わずに行きたい」

★海外馬券発売レース「香港国際競走」特集!大型馬柱や日本馬の最新情報などを掲載

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【香港国際競走】レースの注目点12月06日(木) 19:14

★2度目の海外遠征となるディアドラ 4年連続参戦ステファノスは悲願の香港カップVなるか

 香港カップには、ディアドラ(牝4歳、栗東・橋田満厩舎)、サングレーザー(牡4歳、栗東・浅見秀一厩舎)、ステファノス(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)の3頭が出走する。香港Cは、GI昇格前も含めると5頭の日本馬が優勝しているが、今年の日本勢は香港Cを制すことができるだろうか。

 ディアドラは、今年のドバイターフ3着以来の海外遠征となる。同馬には C・ルメール騎手が騎乗するが、ディアドラとルメール騎手のコンビは4戦3勝、3着1回という成績を挙げている。

 サングレーザーは、今年の春まではマイル戦を中心に出走していたが、2歳時以来の芝2000メートル戦出走となった8月の札幌記念で1着となると、続く天皇賞・秋では2着に入った。2016年の優勝馬モーリスは、同年春まではマイル路線を歩んでいたが、夏の札幌記念2着→天皇賞・秋1着という成績を残し、香港Cを制した。果たして、サングレーザーモーリス同様に香港Cで好走できるだろうか。

 また、ステファノスは4年連続の香港C挑戦となる。過去3回は、2015年10着、16年3着、17年4着という成績だが、4度目の挑戦で悲願の同レース初制覇を遂げることができるだろうか。



ヴィブロス、ぺルシアンナイト、モズアスコット、日本からはGI馬3頭が香港マイルに出走

 香港マイルに出走予定の日本馬3頭はいずれもGIで優勝経験がある。2016年秋華賞、2017年ドバイターフ優勝馬のヴィブロス(牝5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、2016年のチューリップ賞以来、約2年9力月ぶりのマイル戦出走となる。同馬の全姉にあたるヴィルシーナは、ヴィクトリアマイル連覇など、マイル戦で重賞3勝を挙げたが、ヴィブロスは久々のマイル戦で勝利を挙げることができるだろうか。

 昨年のマイルCS優勝馬ぺルシアンナイト(牡4歳、栗東・池江泰寿廐舎)、今年の安田記念優勝馬モズアスコット(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は今回が初の海外遠征となる。ペルシアンナイトはハービンジャー産駒だが、昨年の香港ヴァーズでは、同産駒のトーセンバジルが3着に入っている。

 また、モズアスコットはFrankel産駒の米国産馬で、JRA所属の外国産馬が海外GIを勝てば、2003年のクィーンエリザベスII世Cを制したエイシンプレストン(父Green Dancer)以来、15年ぶりとなる。

香港マイル連覇狙うビューティージェネレーション 一昨年の覇者ビューティーオンリーも出走

 香港マイルの過去10年の優勝馬を見ると、地元の香港勢が強さを誇っており、遠征馬の優勝は2015年のモーリスのみ。今年の香港勢は、連覇を狙うビューティージェネレーション(セン6歳、J.ムーア厩舎)、一昨年の覇者ビューティーオンリー(セン7歳、A.クルーズ厩舎)などが出走する。ビューティージェネレーションは目下4連勝中で、前哨戦のジョッキークラブマイルでも3馬身差で勝利を収めている。また、ビューティーオンリーは一昨年の香港マイル優勝後は勝利から遠ざかっていたが、4月のチェアマンズトロフィーで久々の勝利を挙げた。同馬は前哨戦のジョッキークラブマイルでは3着に入っているが、隔年Vを決めることができるだろうか。

ファインニードルが2度目の香港遠征 ロードカナロア以来2頭目の香港スプリントVなるか

 香港スプリントには、ファインニードル(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)が出走する。同馬は今年、シルクロードS高松宮記念セントウルS、スプリンターズSと春秋のスプリントGI制覇を含む、芝1200メートルの重賞で4勝を記録している。ファインニードルは、4月に香港へ遠征し、チェアマンズスプリントプライズで4着に入ったが、2度目の遠征で勝利を挙げることができるだろうか。Vなら、同馬に騎乗する川田将雅騎手は海外GI初制覇、日本馬の香港スプリント制覇はロードカナロア(2012・13年)以来、2頭目となる。

 また、ファインニードルの父アドマイヤムーンは、2007年のドバイデューティフリーを制しているが、香港のGIレースでは、2006年の香港C2着、2007年のクイーンエリザベスII世C3着と惜しくも勝利を挙げることができなかった。アドマイヤムーン産駒は、昨年のワンスインナムーン(12着)に続く2年連続の香港スプリント参戦となるが、父のリべンジを果たし、香港でGI制覇を遂げることができるだろうか。

ファインニードル破ったアイヴィクトリー&前年の覇者ミスタースタニングが香港スプリントに参戦!

 香港スプリントには、日本からファインニードル(4着)が参戦した4月のチェアマンズスプリントプライズ(GI)で勝利を挙げたアイヴィクトリー(セン5歳、香港・J.サイズ厩舎)が出走。同馬は前哨戦のジョッキークラブスプリント(GII)で7着に敗れているが、ファインニードルとの2度目の対戦はどちらに軍配があがるのだろうか。

 また、地元・香港勢は昨年の覇者ミスタースタニング(セン6歳、F.ロー厩舎)、ジョッキークラブスプリントを制したホットキングプローン(セン4歳、J.サイズ厩舎)などが出走。香港スプリントでは、日本のロードカナロアが2012・13年と連覇したが、2014年からは香港勢が4連勝中だ。

★エ女王杯馬リスグラシューが海外初挑戦 ステイ産駒クロコスミア香港ヴァーズ父子制覇狙う

 香港ヴァーズには、エリザベス女王杯1、2着のリスグラシュー(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)、クロコスミア(牝5歳、栗東・西浦勝一厩舎)が出走する。リスグラシューは2歳時からGI戦線で善戦を続けてきたが、8度目の挑戦となったエリザベス女王杯で悲願のGI初勝利を挙げた。リスグラシューエリザベス女王杯に続きJ・モレイラ騎手が騎乗するが、初の海外遠征でどのような走りを見せてくれるだろうか。

 また、クロコスミアは2001年香港ヴァーズ優勝馬ステイゴールドの産駒。ステイゴールドは、国内ではGIを勝つことができなかったが、引退レースとなった香港ヴァーズで、通算50戦目にして初のGI制覇を異国の地で遂げた。クロコスミアも、GIではエリザベス女王杯2年連続2着と好走しているものの、まだ勝利がない。果たしてクロコスミアは父のように香港で初のビッグタイトルを獲得することができるだろうか。

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【香港国際競走】3頭が木曜追い~ステファノス2F21秒212月06日(木) 18:01

 12月9日(日)に香港・シャティン競馬場で行われる香港国際競走に出走予定の日本馬のうち、香港カップに出走するステファノスなど3頭が12月6日(木)に滞在中のシャティン競馬場で追い切りをかけた。

 【香港カップ】 GI・芝2000メートル

 ステファノス(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)は芝コースで4ハロン49秒5-2ハロン21秒2。

 ◆藤原和男調教助手「引き続き良い状態をキープしています。本当に内枠が欲しかったので、ゲート番号(3)となり喜んでいます」

 【香港マイル】 GI・芝1600メートル

 ペルシアンナイト(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)は芝コースで長めからの追い切り。6ハロン85秒6-4ハロン51秒6-2ハロン22秒3。

 ◆池江泰寿調教師「動きが良く、前進気勢もあります。落ち着きの中にも闘争心が見られて、良い状態でレースに挑めそうです。ゲート番号については、抽選の最後に(1)番と(14)番が残っていましたが、内より外が良いと思っていました。先にJ.サイズ調教師が(1)番を引き当てたので外が取れました」

 【香港スプリント】 GI・芝1200メートル

 ファインニードル(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)は川田将雅騎手が乗って6ハロン84秒2-4ハロン49秒8-2ハロン22秒6をマーク。

 ◆川田将雅騎手「香港の環境にも慣れてきています。スプリンターズSのときよりも良い状態でレースに臨めそうです」

★海外馬券発売レース「香港国際競走」特集!大型馬柱や日本馬の最新情報などを掲載

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厳選コラム ~香港カップ 2018~

先週末の阪神ジュベナイルフィリーズは、1番人気のダノンファンタジーが直線鋭く伸びて勝利、見事2歳女王の座に就いた。一方、ソウルスターリングの半妹という血統背景から姉妹制覇を期待されたシェーングランツは、当初の懸念通り後方でもがく形となり、直線伸びたものの4着止まり。多頭数競馬への対応力の差が明暗を分けた一戦だった。

さて、そんな国内競馬の一方、先週末は海の向こうの競馬も注目された。日本馬も多数出走した、香港国際競走である。結果からいえば、香港勢が4レースを制圧。日本馬は4レース中3レースで2着と健闘を見せたものの、悔しい遠征となった。

しかし、今や海外競馬といえば、我々ファンにとっては日本馬をただ応援するだけでなく、馬券という要素も絡み合ってくる。シビアなファンのみならず、多くのファンが馬券的な妙味も考え海外勢を狙うケースもある。私もそんな一人で、日本馬を応援しつつ、予想は予想として割り切って海外馬を狙うことも多い。

少々手前味噌にはなるが、昨年、そして今年の香港国際競走計8レースのうち、7レースで私の本命馬は好走した。

2017年
◎タリスマニック 3番人気2着
◎ディービーピン 7番人気2着
◎ビューティージェネレーション 6番人気1着
◎タイムワープ 3番人気1着

2018年
◎サルウィン 5番人気9着
◎ミスタースタニング 2番人気1着
◎ビューティージェネレーション 1番人気1着
◎タイムワープ 3番人気3着

ちなみに、ご覧いただいた通り本命馬の中に日本馬は一頭もいない。

国内でも当てろよ、という声が聞こえてくるようで、それについては何一つ言い返せない(正直国内G1もそろそろスカッと当てたい…)。ただ一つだけ言えることは、「競馬予想に国境はない」という事実である。

~前哨戦ハイペース失速馬が巻き返しただけの香港カップ

例えば非常にわかりやすかったのが、最後に行われた香港カップである。

前哨戦となるジョッキークラブカップにおいて、6着に敗れたグロリアスフォーエバー、9着に敗れたタイムワープが、本番では1着・3着と見事に巻き返すこととなったのだが、その大きな要因が展開だった。

ジョッキークラブカップでは、2頭がガリガリ競り合い、明らかなオーバーペース。直線は余力がなくなり失速した。しかし、本番では前哨戦の反省を生かし、両馬は競ることなくスンナリ隊列が決まった。結果、逃げたグロリアスフォーエバーが逃げ切り勝ち、2番手のタイムワープが3着に粘り、日本馬のディアドラがようやく最後に伸びてきたものの2着が精一杯だった。

「厳しい流れを先行して失速した馬を次走狙う」

競馬予想でいえば初級問題であるが、それが海外でもシンプルに通用する。まさしく”競馬”と同時に、”競馬予想”にも国境がないことを示した例だろう。

本日発売の新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』では、穴馬券を獲るための嗜みから、馬券の買い方・騎手に至るまで様々な角度から書いているが、基本的な考え方は、中央・地方・海外でも変わらない。これから年末にかけては交流重賞や地方競馬も盛んになるが、その際もいつもと変わらぬ戦い方・心持ちで挑みたいものである。


~断然人気グランアレグリアより、危ういのは続く人気馬たち

さて、今週末は先週に引き続き阪神芝1600mでの2歳G1・朝日杯フューチュリティステークスが行われる。

先週の阪神JFを制したダノンファンタジーをデビュー戦で下しているグランアレグリアが、牝馬ながらも恐らく断然の支持を集めそうだ。

前走のサウジアラビアロイヤルCでは、既に牡馬相手に重賞を勝利しており、2年前に同様に牝馬の身で人気を集めたミスエルテよりも信頼度は高いだろう。

むしろ、怪しいのはグランアレグリア以外の人気馬かもしれない。ケイデンスコールファンタジストの2頭はともにロードカナロア産駒。同産駒はとにかくレースセンスが高く多頭数競馬への対応力が高いことは先週も述べたが、一方で大物感に欠ける、いわゆるトライアルホースも散見される。アーモンドアイステルヴィオの活躍の陰には隠れているが、G1戦線が近づくにつれてフェードアウトしていった産駒たちも少なくない。

それならば、むしろ前走グランアレグリアに突き放されたものの、キャリア1戦で距離延長にも対応したドゴール、あるいは、函館2歳Sの力強い末脚が印象的なアスターペガサスあたりに妙味を感じるが…。

今年は一見堅そうではあるが、2~4年前までは3年連続で2ケタ人気馬が馬券圏内を賑わしたレースでもある。穴馬から買うことだけが、穴馬券を獲る道ではない。仮に軸馬が堅くても、2列目に穴馬を組み入れて妙味のある馬券を狙って行きたい、それが今年の朝日杯である。

※最終結論はブログ『TAROの競馬』で無料公開します。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。

【香港国際競走2018】恒例!レース展望デブ対談~現地競馬記者”文傑(ぶん・けつ)”氏と4レースを斬る

◆プロフィール
文傑(ぶん・けつ)
香港最大の日刊紙『蘋果日報(アップルディリー)』首席競馬記者を務め、今秋より同じく大手日刊紙『星島日報』に移籍。競馬記者経験は20年以上。香港で最も経験と知識を有する競馬記者の一人。

甘粕代三(あまかす・だいぞう)
東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にのめり込む。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問。

甘粕(以下、甘) さて、お馴染みの日本VS香港デブ対決いよいよ始まり、始まり!
文傑(以下、文) 望むところだ! ぶちかましから突っ張り、受けられるか?
 何抜かす! それはこっちの国技。お前さんも入門してみればいい。たっぷり可愛がってやろうじゃないか(笑)
 今年の香港国際競走(HKIR)に日本馬は去年よりも1頭多い9頭。俺たち香港馬を負かせるかね? 去年は香港ヴァーズのハイランドリール以外、全部頂いてるぜ。
 去年は去年、古いことを蒸し返すなよ。今年のメンバーは去年以上。あんなことはないぜ。レース順に検討しようじゃないか。
 望むところだ!

香港ヴァーズ
 さて、香港ヴァーズ。日本の牝馬2頭でいただきだよ。香港でも発売されたエリザベス女王杯を見なかったのか?
 香港で買って随分儲けたらしいじゃないか?
 おかげで年越しができるよ。リスグラシュークロコスミア、この2頭は相当な器。このメンバーならタダ貰いだね。クロコスミアが1枠を引いたしマイペースの逃走劇。リスグラシューは中団から、我らが雷神モレイラは香港復帰後初めてのG1。JRAの騎手試験を落とされた悔しい思いをここにぶつけてくる。前走が再現される可能性十分だ。
 おい、香港の大スター、パキスタンスターを忘れて貰っちゃ困るぜ。
 またレース中に止まっちゃうんじゃないのか?
 今回は今春のクイーンエリザベス2世カップを勝たせたW.ビュイックを鞍上に迎えた。無視して貰っちゃ困るよ。
 それは認める。日本牝馬2頭の強力なライバルだ。同じA.クルーズ厩舎のエグザルタントはどう? 今季3戦、距離が延びるごとに成績を上げている。トライアルはパキスタンに先着しているぜ。
 長距離適性ではパキスタンより上かもしれない。前季には2400mのG3を勝っているしG1でも2着してるしね。ローカルジョッキーのV.ホーからZ.パートンに鞍上も強化。トニーも本気だよ。
 そうだね。トライアル(11/18、ジョッキークラブカップ、芝2000m)勝ちのイーグルウェイはタイムワープと全弟のグロリアスフォーエバーが競り合って空前のハイペース。後方で死んだふりしていたイーグルは展開に助けられた印象がある。さて、欧州勢だ。
 これが難しい。凱旋門賞4着のヴァルトガイストが実績上位だが……。
 凱旋門賞の後にブリーダーズカップターフを使っている。香港まで地球を一周。名伯楽、A.ファーブルとはいえ、これはおつりがないんじゃないか?
 そうだ。でも日本馬2頭、香港馬4頭のほか8頭の欧州勢が名乗りを上げてきたのは十分勝算があると見てのこと。惑星はこの中にいるんじゃないかな。
 その通りだ。今年は凱旋門賞をエネイブルが連覇、ジャパンカップは3歳牝馬アーモンドアイと世界的に牝馬の年。欧州の牝馬が気になってならない。


香港スプリント
 次はスプリント。この10年、香港馬が7勝。ロードカナロアが連覇と南アフリカのジェイジェイジェットプレーンが香港スプリント陣営を破った。
 マイル以下のレースが約8割。香港短距離陣営は世界一であることは分かってるよな。
 今春のチェアマンズスプリントで4着した日本馬、ファインニードルがスプリンターズSも勝って高松宮記念と併せて春秋の短距離王に輝いたんで期待してたんだ……。
 大外の12番枠引いただろ。いくら成長したとはいえ厳しいなあ。
 同感だ。高橋義忠調教師もがっかりしてたよ。今年の香港馬じゃ10戦9勝2着1回、連対率100%のホットキングプローン。1番人気は確実だ。
 それだけの器だよ。そして鞍上はトライアル同様、帰ってきた雷神モレイラ。鬼に金棒だ!
 日本の短期免許中は海外遠征禁止というのがJRAの内規だそうだが、これを破ってトライアル(11/18、ジョッキークラブスプリント、芝1200m)騎乗のために香港に戻ってるからね。日本への決別、そして香港復帰後はホットをお手馬にしたいという決意の表れだった。
 ホットだけじゃない。J.サイズ厩舎スプリンター軍団を忘れて貰っちゃ困る。
 アイヴィクトリー、ディービーピン、ビートザクロック。それに去年の覇者、ミスタースタニングだって弟子筋のF.ロー厩舎に転厩したが、元をただせばサイズ軍団。この5頭がレーティング上位5頭を占めている。
 サイズ軍団が上位独占、どの組み合わせで行くか、という勝負になるだろう。
 同感だ。でもファインニードルはヒモに一考が必要じゃないか?

香港マイル
 さて、香港マイル。こちらも世界一の香港マイラー陣。最近10年では我が日本のモーリスが1勝しただけで、そのほかは香港馬。でも今年はちょっと違うぜ。
 ペルシアンナイトモズアスコットヴィブロスか。
 2倍を切ることが確実な1番人気、ビューティージェネレーションがパンとしてれば、強気にはなれないけれど、どうも本調子とは思えないんだ。
 お前もそう思う? 実は俺もそうなんだ。
 前走のトライアル(11/18、ジョッキークラブマイル、芝1600m)勝つには勝ったけど……。
 そうなんだよ。逃げ、先行のジェネレーションが逃げられず控えて後方。3角から捲って勝つには勝った。でも直線では追われて外によれ捲り。馬が苦しがっているように見えた。
 その後の調整はどうなんだ?
 それが馬場入りが少ないんだよ。右前がモヤモヤしているという噂もある。
 やっぱりなあ。今季は開幕から全力投球でトライアルまで3連勝。スロースターターのJ.ムーア厩舎が開幕から必死になっているように見えて仕方がない。あっさり勝たれたら仕方ないけど、頭がなければどこにもいないんじゃないか。
 ムーアも定年間近だし、今までのムーアとはちょっと違うね、大レースとなればムーア抜きにはレース検討できなかったんだが……。日本馬ではどれがいいんだ?
 全部いい!
 大げさだなあ。
 大げさなんかじゃないよ。3頭とも勝馬の資格十分だ。筆頭にはヴィブロスを押したい。友道康夫調教師、佐々木主浩オーナーと親しいということもあるけど、それを割り引いても筆頭。何と言ってラストラン、メイチの仕上げだ。今朝(12/6)は軽いキャンターにパドックのスクーリング。ドバイでも毎日馬を見てたけど、今の状態はドバイターフを勝った去年の状態にある。鞍上にはモレイラですら御せなかった癖馬、パキスタンスターを見事にコントロールできたビュイックだし。
 大変な自信だな。他の2頭は?
 3歳でマイルCSを勝ったペルシアンナイト、今年の安田記念勝ち馬、モズアスコット。いずれ菖蒲か杜若。甲乙つけがたいね。日本馬の上位3頭独占だってありうるぞ。
 そこまで香港馬を馬鹿にするか! ジェネレーションがハイペースでレースを引っ張ることになっても、もう1頭のビューティー、古豪オンリーが後方一気で勝負をかける。それにトライアルでは5着だったが、シンガポールスリングも忘れて貰っちゃ困る。
 でもジェネレーション以外はこれまでのマイラー陣に及ばないように見えて仕方がない。この相手なら日本馬3頭が厚い壁を破れると見ている。
 レース後も同じこと言ってられるかね。負けてほえ面かくなよ。


香港カップ
 さてメーンの香港カップだ。9頭と寂しいメンバーになった。かつての香港馬王、ワーザーも回避したし。
 フルゲートになることが少なかったヴァーズがフルゲート。カップが9頭というのは不思議なことだね。
 これなら外枠の不利もなかろう。外より6番枠を引いたサングレーザーも全く問題ない。
 秋の天皇賞2着か。その前は札幌記念を勝ってるね。
 これが価値が高いんだ。ダービー馬マカヒキ、香港でもおなじみのネオリアリズムを破ってのものだからね。ペルシアンとサングレーザーは社台グループの“末っ子”追分ファーム生産、追分が開いた調教施設のリリーバレー、クラブのG1レーシングと100%追分ブランドの馬が初めて海外遠征なんだ。応援したいね。
 じゃあ、サングレーザーで決まり?
 ディアドラサングレーザー以上に評価したい。今年のドバイではヴィルシーナの向かいの馬房にディアドラがいて毎日見てたんだけど、今はドバイの時より数段いい。
 調教師の橋田満さんと今朝、話してたね。
 橋田先生はドバイのレース後に香港遠征を考えてローテーション決めたんだけど、ここまで馬が変わるとは思わなかったと言っている。ドバイ以降の国内2戦は香港に向けての調教代わり。その作りでも重賞連勝だからね。ワンツーもある!
 タイムワープを忘れて貰っちゃ困るぜ。単騎逃げなら香港カップ連覇もある。
 今季は殿負け、1着、殿負けと先手を取れなかったときは脆い。
 前走のトライアル(11/18、ジョッキークラブカップ、芝2000m)は全弟のグロリアスフォーエバーと激しい先手争いを演じて超ハイペース。今回はそんなことはないだろう。
 グロリアスの鞍上はモレイラからデソーサに。デソーサは競りかけていかないか? 前走、タイムワープに競りかけていったのはモレイラ。その辺のからくりを十分知っているモレイラのことだからサングレーザーに絶好の位置取りをさせるはず。それにディアドラは日本のルメール。5日のインターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップではいいことなかったから日本の名誉にかけて雪辱に燃えている。やっぱりワンツーだ!
 そこまで言うか!? じゃあ、何賭ける?
 香港最高級レストラン、福臨門! だけど昼の飲茶、フカひれも鮑もツバメの巣もなし。
 ほら見ろ! たいした自信じゃないじゃないか(笑)
 じゃあ、ワンタンメンでお茶でも濁すか(爆笑)


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★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロと、”競馬記者歴20年超!香港競馬界の博学多識”文傑(ぶん・けつ)プロが、今年も海外馬券販売レースの香港国際競走(HKIR)4レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。現地ならではの直前ナマ情報にご期待ください。
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過去10年の結果 ~香港カップ 2018~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2017/12/10 タイムワープ セ4 香港 2:01.63 Z.パートン A.クルーズ
2016/12/11 モーリス 牡5 日本 2:00.9 R.ムーア 堀宣行
2015/12/13 エイシンヒカリ 牡4 日本 02:00.6 武豊 坂口正則
2014/12/14 デザインズオンローム 牝4 香港 2.01.96 J.モレイラ J.ムーア
2013/12/08 アキードモフィード 牝3 香港 2.01.96 D.ホワイト R.ギブソン
2012/12/09 カリフォルニアメモリー 牝4 香港 2.03.09 M.チャドウィック A.クルーズ
2011/12/11 カリフォルニアメモリー 牝3 香港 2.04.57 M.チャドウィック A.クルーズ
2010/12/12 スノーフェアリー 牡3 イギリス 02:03.0 R.ムーア E.ダンロップ
2009/12/13 ヴィジョンデタ 牡3 フランス 02:01.9 O.ペリエ E.リボー
2008/12/14 イーグルマウンテン 牝3 南アフリカ 02:00.9 K.シェイ M.デコック

歴史・概要 ~香港カップ 2018~

香港カップは香港国際競走デーのトリとして香港マイル香港スプリント香港ヴァーズ後に施行される格式の高い国際中距離GIである。1988年に【香港招待カップ】芝1800m戦として施行されたのが始まりで1999年に現在の名称である【香港カップ】に変更され、国際GIの芝2000m戦となった。
日本馬は国際格付け以前から1995年のフジヤマケンザン、1998年ミッドナイトベッド、2001年アグネスデジタルで3勝を挙げている。とりわけ1995年のフジヤマケンザンの優勝はハクチカラ以来36年ぶりとなる海外重賞競走制覇となり、日本のファンを熱狂させた。
直近では、2019年ウインブライト、2020年ノームコア、2021年ラヴズオンリーユーと日本馬が3連勝している。

挑戦した日本馬 ~香港カップ 2018~

アグネスデジタル 1着/香港カップ(2001年)
>>全競走成績を見る
血統
父:Crafty Prospector
母:Chancey Squaw
成績
32戦12勝
9億4889万円
主な勝ち鞍
香港カップ(GI)
天皇賞秋(GI)
安田記念(GI)
マイルCS(GI)
フェブラリーS(GI)
競馬史に残るユーティリティホース

 アメリカで白井調教師が購入したアグネスデジタルは2歳の9月にダート戦でデビュー。現在は交流GIとなっている全日本2歳優駿(GII)を優勝し、重賞初制覇を遂げる。その後はNHKマイルC(GI)に出走するなど芝路線を試されたが、結果は出ず、ダート路線を歩むと名古屋優駿(GIII)、ユニコーンS(GIII)を優勝した。JCダート(GI)は1ハロン長いという陣営の判断からマイルCS(GI)に出走し、13番人気の低評価であったが、直線で目の覚めるような切れ味でレコード勝ちでGI初制覇を飾った。
 その後、芝路線に出走するも成績は奮わなく、秋初戦に出走したダートの日本テレビ杯(GIII)で復活を遂げると、続くマイルCS南部杯(GI)でダートGI初勝利。ここで陣営は再び芝路線を選択し、天皇賞秋(GI)への出走を表明。絶対王者のテイエムオペラオーなど芝の一線級が揃った一戦であったが、直線大外に持ち出されると一気の末脚で完勝した。
 充実一途で挑戦した香港カップではいつもとは違う先行策をとり、直線半ばで抜け出すと危なげない競馬で優勝。この年に地方、中央、海外でそれぞれGIを制覇するという偉業を達成した事が評価され、JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。その後もフェブラリーS(GI)、安田記念(GI)を勝つなど幅広く活躍したアグネスデジタル。スペシャリスト全盛の現代競馬においてこれほど適応力に秀でた万能ホースは今後出てこないかも知れない。そう思わせるほどにその実績は偉大である。

エイシンヒカリ 1着/香港カップ(2015年)
>>全競走成績を見る
血統
父:ディープインパクト
母:キャタリナ
成績
13戦10勝
2億40万円
1425万香港ドル
14万2850ユーロ
主な勝ち鞍
香港カップ(GI)
イスパーン賞(GI)
世界ランクトップを獲得した快速

 ワールドベストレースホースランキングのトップに選ばれた快速馬、エイシンヒカリ。
 体質が弱く、3歳春にデビューしたが、他を寄せ付けない非凡な逃げ切りで4連勝。
 そして5戦目のアイルランドトロフィー、レースでは前半の1000m通過58秒2のハイペースで引っ張ると直線ではコース内側から外側に大きくよれ、逃げ馬ながら大外のラチ沿いを走る奇走となったが、終わってみれば3馬身半差の圧勝。規格外の能力を見せつける一戦となった。
 その後、エプソムカップ、毎日王冠と重賞連勝するなど充実期を迎えたエイシンヒカリだったが、天皇賞(秋)では見せ場なく、惨敗してしまう。そして迎えた香港カップでは、単勝38.0倍(9人気)という低評価。しかし、レースでは外枠ながらスタートを決めると快調なペースで引っ張り、4コーナーでギアを一段上げると直線でも再加速、そのまま後続を寄せつけず、念願のG1制覇を海外G1勝ちの快挙で達成した。
 鞍上の武豊騎手は『馬のコンディションはすごく良かったので、いいレースができると思っていました。道中行きたがっていたところもありますが、ギリギリ我慢できて暴走せずよかったです。直線に入って加速し、残り100メートルで勝利を確信しました。やっと勝てたレースですし、先代オーナー(平井豊光氏)が香港競馬に情熱を持っていたので勝利できてよかったです』とコメントした。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2022年ダノンザキッド牡4北村友一安田隆行2着
ジオグリフ牡3W.ビュイック木村哲也6着
ジャックドール牡4武豊藤岡健一7着
レイパパレ牝5J.モレイラ高野友和9着
パンサラッサ牡5吉田豊矢作芳人10着
2021年ラヴズオンリーユー牝5川田将雅矢作芳人1着
ヒシイグアス牡5J.モレイラ堀宣行2着
レイパパレ牝4C.スミヨン高野友和6着
2020年ノームコア牝5Z.パートン萩原清1着
ウインブライト牡6松岡正海畠山吉宏2着
ダノンプレミアム牡5W.ビュイック中内田充正4着
2019年ウインブライト牡5松岡正海畠山吉宏1着
2018年ディアドラ牝4C.ルメール橋田満2着
サングレーザー牡4J.モレイラ浅見秀一4着
ステファノス牡7W.ビュイック藤原英昭9着
2017年ネオリアリズム牡6J.モレイラ堀宣行3着
ステファノス牡6H.ボウマン藤原英昭4着
スマートレイアー牝7武豊大久保龍志5着
2016年モーリス牡5R.ムーア堀宣行1着
ステファノス牡5C.スミヨン藤原英昭3着
ラブリーデイ牡6H.ボウマン池江泰寿4着
クイーンズリング牝4M.デムーロ吉村圭司9着
エイシンヒカリ牡5武豊坂口正則10着
2015年エイシンヒカリ牡4武豊坂口正則1着
ヌーヴォレコルト牝4R.ムーア斎藤誠2着
ステファノス牡4戸崎圭太藤原英昭10着
サトノアラジン牡4J.マクドナルド池江泰寿11着
2014年アルキメデス牡5岩田康誠藤原英昭7着
2013年トウケイヘイロー牡4武豊清水久詞2着