2016年11月1日(火)フレミントン競馬場 芝3200m

レース結果 ~メルボルンカップ 2016~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 17 17    アルマンダン セ6 52.0 K.マカヴォイ Robert Hickmott 15.5 8
2 13 23    ハートブレイクシティー セ6 54.0 J.モレイラ A J Martin 24.4 12
3 6 12    ハートネル セ5 56.0 J.マクドナルド J O'Shea 6.4 1
4 23 15    キウイ セ6 51.5 C.ウィリアムズ Charlie Appleby 23.1 11
5 7 20    フーショットザバーマン セ8 56.0 H.ボウマン Chris Waller 47.7 16
6 9 19    アルムーンクィス 牡6 54.5 M.ウォーカー David A & B Hayes
& Tom Dabernig
46.3 15
7 16 1    ビューティフルロマンス 牝4 52.5 D.レーン Saeed bin Suroor 48.2 17
8 5 13    エクソスフェリック セ5 56.0 D.オリヴァー Lee & Anthony Freedman 12.0 5
9 22 4    ペンタスロン セ5 51.5 M.デュプレシス John Wheeler 92.7 23
10 1 7    ビッグオレンジ セ5 57.0 J.スペンサー Michael Bell 7.6 3
11 11 9    グランドマーシャル セ6 54.5 B.メルハム Chris Waller 41.4 13
12 20 11    オウシャノグラファー セ4 52.0 C.スコフィールド Charlie Appleby 15.7 9
13 4 5    ボンダイビーチ 牡4 56.0 R.ムーア A P O'Brien 6.5 2
14 19 16    グレーライオン 牡4 52.0 G.ボス Matt Cumani 56.1 19
15 12 3    ジャメカ 牝4 54.5 N.ホール Ciaron Maher 9.2 4
16 15 21    エクセスノレッジ 牡6 53.5 V.デュリック Gai Waterhouse &
Adrian Bott
80.9 22
17 2 6    アワーアイヴァンホウ 牡6 57.0 D.ダン Lee &
Anthony Freedman
52.1 18
18 14 14    サージョンホークウッド セ7 54.0 B.スプリグズ John P Thompson 57.3 20
19 18 22    アサイン セ5 52.0 K.マリヨン Robert Hickmott 77.5 21
20 10 2    ギャラントゥ 牡5 54.5 B.シン Robert Hickmott 17.4 10
21 21 10    シークレットナンバー セ6 52.0 S.バスター Saeed bin Suroor 43.2 14
22 8 24    ウィックローブレーブ セ7 56.0 L.デットーリ W P Mullins 13.8 6
23 3 18    カレンミロティック セ8 56.5 T.ベリー 平田修 14.3 7
24 24 8    ローズオブバージニア 牝7 51.0 B.トンプソン Lee & Shannon Hope 111.1 24

■払戻金

単勝17 1,550円
複勝17 470円
13 750円
6 280円
馬連13-17 15,150円
ワイド13-17 5,610円
6-17 2,390円
6-13 3,890円
馬単17-13 28,570円
3連複6-13-17 35,160円
3連単17-13-6 219,110円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~メルボルンカップ 2016~

 【メルボルン1日】日本での海外レース馬券発売第2弾となった豪州競馬の祭典、第156回メルボルンCがフレミントン競馬場でフルゲートの24頭で争われた。優勝したのはアルマンダン(豪=R・ヒックモット、セン6)で、日本から挑戦したカレンミロティック(栗・平田、セン8)は23着と大敗した。

 準重賞、GIIIと連勝して勢いがあったアルマンダンが、GI初挑戦で見事にビッグタイトルをつかんだ。

 メルボルンC2勝目を挙げたマカヴォイ騎手は「手応えが良かったし、道中もうまくいった。陣営がよく準備をしてくれたと思う。自信を持って乗れたし、素晴らしいレースができた」と笑顔を見せた。

 外めの(17)番枠から中団の外を追走。直線に入って鋭く脚を伸ばし、先に抜け出したハートブレークシティーとの壮絶な叩き合いをアタマ差で制した。

 ドイツ生まれのモンズン産駒で12戦5勝。14年6月の独GIIで5カ月後にメルボルンCを勝つプロテクショニストを2着に退けてGレース初制覇を飾った後、戦列を離れ、その間に豪州に移籍して今年6月に新天地でデビュー。ヒックモット調教師は12年のグリーンムーンに次いでメルボルンC2勝目となった。

【メルボルンC】カレンミロティック直線後退23着11月02日(水) 05:03

 3、4番手で果敢に先行したカレンミロティックだが、4コーナーで手応えが悪くなり直線はズルズル後退、23着に敗れた。平田調教師は「残り1000メートルまでは完璧でしたが、これからというときに手応えが悪くなりました。ジョッキーはまだ走れるのに馬が走るのをやめてしまったみたいだと言っていました。レース後は、すぐ息も入って異常ありません」と残念そうに話した。

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【メルボルンC】アルマンダンが優勝、カレンは23着11月01日(火) 13:11

 11月1日(火)にオーストラリア・フレミントン競馬場で第156回メルボルンカップ(GI、芝・左3200メートル、ハンデ、1着賞金360万豪ドル=約2億8800万円、出走馬24頭)が行われ、ケリン・マカヴォイ騎手騎乗のアルマンダン(セン6歳、オーストラリア・R.ヒックモット厩舎、ハンデ52キロ)が優勝した。勝ちタイムは3分20秒58(良)。中団追走から直線は大外から伸びて、内のハートブレークシティー(54キロ、J.モレイラ騎手)との叩き合いを制した。2着馬との着差は0.2馬身差。勝ち馬から4.45馬身離れた3着にハートネル(56キロ、J.マクドナルド騎手)が入った。日本から遠征したカレンミロティックは23着に敗れた。

 ◆ケリン・マカヴォイ騎手「道中とてもうまくいきました。陣営がよく準備してくれたと思います。10月に入って馬が良くなっていたので自信をもって乗れました。素晴らしいレースができました。素晴らしいメルボルンカップでした」

 メルボルンCを勝ったアルマンダンは父モンズン、母アナトラ、母の父タイガーヒルという血統。通算成績は12戦5勝。ドイツから移籍してきたドイツ産馬で、重賞は2014年バーデン企業大賞典・独GII、2016年ザバードカミングス・豪GIIIに次いで3勝目。メルボルンカップは、ロバート・ヒックモット調教師は2012年グリーンムーンに次いで2勝目、ケリン・マカヴォイ騎手は2000年ブルー(母はジャパンCの勝ち馬ホーリックス)に次いで2勝目。

 56.5キロのハンデで出走したカレンミロティック(セン8歳、栗東・平田修厩舎、トミー・ベリー騎手騎乗)は、道中は好位の内の3、4番手を進んだが、直線入り口で手応えをなくし、勝ったアルマンゾルから27.35馬身離れた23着に敗れた(出走馬は24頭)。

 ◆トミー・ベリー騎手「非常に残念です。ビューティフルなレースができて、ビューティフルな走りをみせてくれたが、手応えがなくなってしまいました」

 ◆平田修調教師「いい感じで行っていただけに、これは(伸びて)来る、そう思ってみていました。最後、手応えが悪くなるまでは完璧だったからね。力のある馬だけどやめた、ジョッキーはそう言っていました。レースまでの調整は非常にうまくいっていたし、敗因はこれから探ってみます。年のこと(8歳馬)は言いたくないけど、そういう年だし…。みなさんのサポートを受けてこの舞台に立てて、本当に残念ではありますが、今は無事に日本に帰れればと思います。応援ありがとうございました」

 日本馬のメルボルンC参戦は8頭目。2006年にデルタブルースポップロックがワンツー・フィニッシュを決めた以外は、いずれも2桁着順となっている。

カレンミロティックの競走成績はこちら

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【メルボルンC】出走馬切り札&死角11月01日(火) 05:05

(1)ビッグオレンジ 充実が目立つが、5着だった昨年から1・5キロ増のトップハンデタイの57キロ

(2)アワーアイヴァンホウ ドイツ所属時に14年JCで6着と善戦。昨年のこのレースは56キロで10着

(3)カレンミロティック アテにできないタイプだが、日本のGIで2着2度の実績があればチャンス十分

(4)ボンダイビーチ 16着だった昨年から3・5キロ増の56キロは不利だが、ムーアとの新コンビは魅力

(5)エクソスフェリック 英国所属時はGII級。ただ、豪州移籍初戦の前走は3着ながら上々の内容

(6)ハートネル 実力上位だが、前走を勝てなかったことで予定を変更しての出走。状態に不安が残る

(7)フーショットザバーマン 8歳で上がり目はないが、一昨年に3着と好走

(8)ウィックローブレーブ 鞍上・デットーリは魅力だが、速い決着は不利

(9)アルムーンクィス 長距離適性は高いが、今季不調

(10)ギャラントゥ 仏二四、豪三二でGI勝ちがあるが、左回りは今ひとつ

(11)グランドマーシャル 勢いはあるが、昨年は21着

(12)ジャメカ 実績上位だが、距離経験は二五まで

(13)ハートブレークシティー 左回りの平坦コース向きだが、休み明けは不利

(14)サージョンホークウッド 本来は大崩れしないタイプ。前走の大敗が不安

(15)エクセスノレッジ 前走の内容は悪くないが、ワンパンチ足りない

(16)ビューティフルロマンス コース適性はありそうだが、二四でも長いタイプ

(17)アルマンダン 勢いが光るが、GIは初挑戦

(18)アサイン スタミナはありそうだが、フレミントンでは3戦して5着が最高

(19)グレーライオン フランスから移籍初戦の前走は上々で、豪州競馬向き。ただ、道悪の方がいい

(20)オーシャノグラファー 前走内容は良く、きつい臨戦過程も心配はない。だが、一気の相手強化は不利

(21)シークレットナンバー 安定感は光るが、GIは?

(22)ペンタスロン 実績不足。軽ハンデは魅力だが…

(23)キウイ 戦績は劣るが、障害を経験して体力が強くなった

(24)ローズオブバージニア ニュージーランドでの成績は悪くないが、豪州では不振

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【メルボルンC】ミロティック、乗り込み順調11月01日(火) 05:04

 日本からただ1頭参戦するカレンミロティックは、10月17日の到着後も順調な乗り込みを続けてきた。28日にはT・ベリー騎手を背にラスト1ハロンは11秒台の追い切りを消化。平田調教師は「思い通りの状態といえます」とデキの良さをアピールした。下馬評は高くないが、日本のGIで馬券に絡んだときは9、10、13番人気という典型的な穴馬券メーカー。持ち味を発揮できれば、この大舞台で勝ち負けになっても不思議はない。

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【メルボルンC】アルマンダン、6歳でも伸びしろ十分11月01日(火) 05:04

 欧州の中長距離で活躍した馬が、メルボルンCを狙って豪州にトレードされるケースが近年は目立つ。ここ2戦、2400メートル、2500メートルで連勝と勢いに乗るアルマンダン(ドイツ産、豪=R・ヒックモット、セン馬6)も今年から豪州で競走生活を送る“元欧州調教馬”だ。移籍前に制した一昨年の独GIIでは、同年のメルボルンC優勝馬プロテクショニストを破った実績もある。休養期間が長く、6歳馬ながらキャリアは11戦と伸びしろも十分。調教師、騎手ともに2度目のメルボルンC制覇を狙っての参戦だ。

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【メルボルンC】フレミントン競馬場の馬場状態及び天気予報について(10/31 9時現在)10月31日(月) 17:31

レーシングヴィクトリア発表の10月31日(月)9時現在のフレミントン競馬場の馬場状態及び当日の天気予報についてお知らせいたします。

●現在の馬場状態
 芝:良(Good3)
 過去24時間の降水量  : 0.8mm
 過去7日間の降水量  :1.4mm
 過去24時間の散水量  : 7.0mm
 過去7日間の散水量  : 34.0mm
 レース当日の天気予報 : 曇(Overcast)

(JRA発表)

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【メルボルンC】カレン外枠も平田師前向き10月31日(月) 14:47

 カレンミロティックはウェリビー競馬場の芝コースで行われた28日の追い切り後も順調に調整されている。

 29日に行われた枠順抽選会でゲート番は(18)に決まった。「内枠がよかったと思うところはありますが、スタートしてから直線が長いので、内枠の先行馬を見ながらレースを運べると考えています」と平田調教師。現地の低評価を覆す激走を見せるか。(夕刊フジ)

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【メルボルンC】1番人気は地元ハートネル10月31日(月) 14:46

 豪州大手ブックメーカーの1番人気は地元のハートネル。日本のトゥザワールドを2着に退けた昨年のザBMWステークス、今年のターンブルSとGIを2勝し、前走のGIコックスプレートでも2着を死守した。昨年のメルボルンCでは15着に敗れたが、本格化した今年は一気の台頭を狙う。

 2番人気は英国のオーシャノグラファー。29日にフレミントンで行われたGIIIレクサスSを制し、中2日での参戦を決めた。豪州初戦のジーロンCでは僚馬キウイの3着だったが、ここへきて評価が急速に高まっている。

 3番人気は地元のジャメカ。GIコーフィールドCを3馬身差で圧勝と勢いではNo.1か。フレミントンで重賞を2勝しており、コース適性も証明済みだ。

 4番人気が本紙・村瀬の推す愛国のボンダイビーチで、5番人気は地元のアルマンダン。独国から移籍して今年6月に豪州デビュー。前走GIIIザバートカミングスで差し切り勝ちを収め、ここへの優先出走権を手にした。

 これに続くのが障害を含めて3連勝中の愛国のハートブレークシティーで、以下、愛セントレジャーの勝ちの愛国馬ウィックローブレーブ、昨年5着の英国馬ビッグオレンジなどが続いている。カレンミロティックは12番人気タイ。(夕刊フジ)

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【メルボルンC】中3日のオーシャノグラファー10月31日(月) 05:01

 【メルボルン30日】日本国内で2度目の海外馬券発売となる豪州最大のレース・メルボルンカップ(11月1日、フレミントン、GI、芝3200メートル)が、フルゲート24頭立てで行われる。現地での評価が高いのは安定した成績を残しているハートネルだが、波乱の歴史もあり、混戦ムード。日本のカレンミロティックにもチャンスはありそうだ。なお、レースは良馬場で行われる見込み。

 29日に行われた前哨戦のGIIIレクサスSを快勝して、評価が急上昇したのがオーシャノグラファー(英国産、英=C・アップルビー、(セン4)だ。レース3日前に前哨戦、というのは日本では考えられないが、メルボルンCでは当たり前のこと。過去10年でも、中2日のローテで臨んだ馬は2頭の勝ち馬を含めて5頭、3着以内に入っている。英国調教馬ながら、19日のGIIIジーロンC3着に続いてレクサスSも使う用意周到な臨戦過程。同オーナーのハートネルが人気の中心だが、こちらの勢いも侮れない。

 《発売要項》

 ▼発売方法 インターネット投票。平日のため即PAT会員のみ対象。A-PAT会員は購入できない。

 ▼発売時間 11月1日(火) 午前7時~発走予定時刻4分前まで(午後0時56分)。

 ▼発売式別 単勝、複勝、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単。枠連、WIN5の発売はなし。

 ▼払戻金 JRAが日本国内で発売した票数によって確定。現地での払戻金とは異なる。

★テレビ中継

 11月1日の正午~午後2時にグリーンチャンネルでノースクランブル(無料)放送。なお、一部ケーブルテレビなどは視聴不可。発走時間によって、放送時間が変更となる場合がある。

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厳選コラム ~メルボルンカップ 2016~

皆さん、はじめまして。
海外馬券発売レース第2弾のメルボルンカップより、「海外プロ」として予想を提供させていただくことになった藤田将大です。
よろしくお願いします。以後、お見知りおきを。

さて、今回のターゲットとなるメルボルンカップは、24頭立てのハンデ戦という、大混戦にして超難解な一戦。凱旋門賞に比べ世間に出ている情報量も少ないと思うので、1頭ずつ(ハンデの重い順に)短評を用意した。参考にしていただけると幸いだ。


(1)ビッグオレンジ
昨年に続く2度目のメルボルンC(GⅠ)参戦。7月のプリンセスオブウェールズS(GⅡ)とグッドウッドC(GⅡ)を連勝したのは1年前と同じだが、昨年はその後に8月のロンズデールC(GⅡ)で7着に敗れていた。昨年のメルボルンCでは逃げて5着。昨年より1.5kg重い57kgのトップハンデがこの馬の取捨のポイントになりそうだ。

(2)アワーアイヴァンホウ
ドイツ調教時にGⅠを2勝。移籍したオーストラリアではここまで12戦し、昨年5月のドゥーンベンC(GⅠ、芝2000m)での1勝のみというのはやや物足りない印象はあるが、それでも昨年10月のコーフィールドCで3着に入るなど、ところどころでその実力を見せている。メルボルンCには昨年も出走して、ハンデ56kgで10着だった。

(3)カレンミロティック
海外での出走は、2014年12月の香港ヴァーズ(GⅠ)での5着以来2度目。オーストラリアでは9歳という扱いになるが、5月の天皇賞・春(GⅠ)でキタサンブラックを相手にハナ差の接戦だったように、その実力はまだまだ健在と言えよう。

(4)ボンダイビーチ
凱旋門賞で1~3着を独占したA.オブライエン厩舎。その名門が1次登録の時点で名前のあったオーダーオブセントジョージを凱旋門賞(3着)に回して、このボンダイビーチをここに送り込んできた。まだGⅠ勝ちはなく、昨年のメルボルンCでも16着に敗れているが、鞍上がR.ムーアならば軽視は禁物か。

(5)エクソスフェリック
ここまで唯一の重賞勝ちが、まだ英国調教馬だった今年4月のジョッキークラブS(GⅡ)で、そのときにビッグオレンジを3着に下している。オーストラリアに移籍して最初のレースだった前走のコーフィールドC(GⅠ)が3着。距離は2400mまでしか経験がなく、果たして距離延長が吉と出るか。

(6)ハートネル
昨年のメルボルンCが55.5kgのハンデを背負って15着。今シーズンはここまで5戦3勝2着2回で、勝ったときはいずれも2着に3馬身以上つける楽勝。状態面だけで言えば、間違いなく昨年より良いだろう。現地の前売りでは1番人気になっている。

(7)フーショットザバーマン
父が日本で走ったヤマニンバイタルというだけで、馬券を買いたくなるファンもいるだろう。メルボルンC(GⅠ)は今回が3度目の挑戦で、2014年はハンデ55kgで3着、昨年はハンデ54.5kgで11着だった。

(8)ウィックローブレーブ
前走の愛セントレジャーでオーダーオブセントジョージを負かしてGⅠ初制覇。以前には障害でも活躍していた。今回は不利とされる大外24番ゲートからの発走になるが、鞍上のデットーリ騎手は凱旋門賞(GⅠ)で大外スタートのオーダーオブセントジョージを3着に持ってきている。今回もその手腕に注目したい。

(9)アルムーンクィス
ドバイで2014年3月にナドアルシバトロフィー(GⅢ)に優勝。オーストラリア移籍後の昨年10月にジーロンC(GⅢ)を勝って、これまで重賞を2勝。昨年11月には芝3200mの準重賞にも優勝している。前走のコーフィールドC(GⅠ)では54kgのハンデで4着に健闘した。

(10)ギャラントゥ
フランスでデビューし、3歳時にパリ大賞(GⅠ)を制覇。昨年からはオーストラリアへ籍を移し、今年3月には芝3200mのシドニーC(GⅠ)に優勝している。しかし、そのときのハンデは51.5kgで、出走頭数も11頭と恵まれた印象があった。ハンデ54.5kgで24頭立ての今回はその真価が問われる。

(11)グランドマーシャル
昨年のシドニーC(GⅠ)では同厩舎のフーショットザバーマンを下してGⅠ初勝利を挙げている。前走のムーニーヴァレーゴールドC(GⅡ)では、そのシドニーC以来となる勝利を挙げているが、そこでも2着はフーショットザバーマンだった。前記2つのレースはともに渋った馬場でのもの。当日には一時雨の予報もあり、この馬にとっては恵みの雨となるか。

(12)ジャメカ
昨年11月に今回と同じフレミントン競馬場でクラウンオークス(GⅠ)に優勝。その後はオーストラリアンダービー(GⅠ)での2着など牡馬相手にも好走した。前走のコーフィールドC(GⅠ)は2着に3馬身差をつけて鮮やかに勝利するなど好材料が揃い、前売り2番人気の評価も頷ける。前走の勝利による1.5kgのハンデ増加を苦にしなれれば、好勝負ができそうだ。

(13)ハートブレークシティー
ここまで6勝を挙げているアイルランド調教馬で、その内訳は平地で4勝、障害で2勝。オーストラリアのオーナーに購入されて、メルボルンC(GⅠ)への参戦となった。平地、障害のどちらもまだ重賞での出走はないが、現在3連勝中と勢いに乗っている。前走は平地の長距離戦を3馬身差で快勝し、鞍上には香港のJ.モレイラ騎手を起用してきた。

(14)サージョンホークウッド
10月1日(2走前)のザメトロポリタン(GⅠ)の優勝馬。実に28戦目のGⅠ初制覇だった。前走のコーフィールドC(GⅠ)ではジャメカの10着に敗れて評価を下げ、オッズ的には妙味が増したわけだが、7歳で初めてGⅠを制した馬に、果たして再浮上の余地は残っているだろうか。

(15)エクセスノレッジ
昨年のメルボルンC(GⅠ)ではハンデ51kgで7着に終わったが、大外24番ゲートも少なからず影響したであろう。ここ2走は10月2日のザバートカミングスS(GⅢ)で3着、10月22日のムーニーヴァレーゴールドC(GⅡ)で4着と、芝2500mのレースで大崩れすることなく来ている。

(16)ビューティフルロマンス
重賞初勝利を挙げた今年5月のミドルトンS(GⅡ)は芝10ハロン88ヤードで行われるイギリスの牝馬限定戦。昨年にはフランスのヴェルメイユ賞(GⅠ)でトレヴの5着、英国のチャンピオンズフィリーズ&メアズS(GⅠ)でシンプルヴァーズの3着に入っており、欧州牝馬の上位に位置する。これまでは2400mまでしか経験がなく、長距離戦はここが初めてになる。

(17)アルマンダン
ドイツでデビューし、2014年6月のバーデン企業大賞(GⅡ)でのちにその年のメルボルンC(GⅠ)を制すプロクテショニストを下して重賞初勝利を挙げた。その後にオーストラリアへ移籍。今シーズンは中距離で6着、5着に敗れたあとに、芝2400の準重賞と芝2500mの前走ザバートカミングスS(GⅢ)を連勝。距離が延びて力を発揮し出した感じだ。

(18)アサイン
前走のハーバートパワーS(GⅡ)は重賞初挑戦だったが、1番人気に応えて見事に勝利。一線級との対戦はここが初めてになる。オーナーのウィリアムズ氏はアサインのほかに、ボンダイビーチ、ギャラントゥ、アルマンダンの4頭(共同所有を含む)出しになる。

(19)グレーライオン
フランスの名門A.ファーブル厩舎で4勝を挙げ、今年5月のエドゥヴィル賞(GⅢ)では凱旋門賞に出走したワンフットインヘヴンの3着に入った。その後にオーストリアに移籍し、移籍初戦の前走ジーロンC(GⅢ)が2着。フランスでの最後のレースとなった8月のケルゴルレイ賞(GⅡ、芝3000m)は好位から失速して最下位8着に敗れている。

(20)オーシャノグラファー
10月29日のレクサスS(GⅢ)を勝って、中2日で本番を迎える。その前走は最終コーナーではほぼ最後方にいたが、そこから逃げ切り寸前のトムメルボルンを差し切った。ただし、メルボルンC(GⅠ)は24頭の多頭数。同じ戦法に出た場合、馬群を捌ききれるかが課題になりそうだ。

(21)シークレットナンバー
重賞勝ちは2013年10月のカンバーランドロッジS(GⅢ)のみだが、昨年9月のセプテンバーS(GⅢ、オールウェザー12ハロン)ではのちのドバイワールドC(GⅠ)優勝馬プリンスビショップの2着に入った。その後は長い休みを挟みながら使われ、前走の準重賞ドゥンサイドCは約10カ月の休み明けながら、きっちりと勝利している。

(22)ペンタスロン
重賞は未勝利だが、ニュージーランドで今年1月のウェリントンC(GⅡ、芝3200m)2着、3月のオークランドC(GⅠ、芝3200m)4着がある。今シーズンはニュージーランドで2戦したあとに、オーストラリアに遠征して3戦を消化。最近のベストパフォーマンスは2走前のムーニーヴァレーゴールドC(GⅡ)の3着。

(23)キウイ
イギリスでは障害の重賞でも入着の実績があり、スタミナは豊富。前走のジーロンC(GⅢ)は先手を取ってそのまま逃げ切り、重賞初勝利を挙げた。ちなみに2010年のメルボルンC(GⅠ)優勝馬アメリケン、2011年の優勝馬ドゥーナデンはジーロンCを勝って本番でも連勝していた。キウイのオーナーであるゴドルフィンは、ハートネル、ビューティフルロマンス、オーシャノグラファー、シークレットナンバーと大挙5頭を出走させる。

(24)ローズオブバージニア
ペンタスロンと同じく、こちらもまだ重賞勝ちはなし。3月のオークランドC(GⅠ)2着のあとに、ニュージーランドからオーストラリアへ移籍し、今シーズンの4戦は2走前のクーンジーC(GⅢ)4着が最高着順。10月29日の前走レクサスS(GⅢ)は12頭立ての11着に敗れている。

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メルボルンカップの予想一覧はこちらから
※藤田将大のメルボルンカップ予想は11/1(火)7時頃公開の予定です。

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過去10年の結果 ~メルボルンカップ 2016~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2015/11/03 プリンスオブペンザン セ6 オーストラリア 3:23.15 M.ペイン D.ウィアー
2014/11/04 プロテクショニスト 牡5 ドイツ 3:17.71 R.ムーア A.ヴェーラー
2013/11/05 フィオレンテ 牡5 オーストラリア 3:20.30 D.オリヴァー G.ウォーターハウス
2012/11/06 グリーンムーン 牡6 オーストラリア 3:20.45 B.プレブル R.ヒックモット
2011/11/01 ドゥーナデン 牡5 フランス 3:20.84 C.ルメール M.デルザングル
2010/11/02 アメリケイン 牡5 フランス 3:26.87 G.モッセ A.ドゥロワイエデュプレ
2009/11/03 ショッキング 牡4 オーストラリア 3:23.87 C.ブラウン M.カヴァナー
2008/11/04 ビュード 牡5 オーストラリア 3:20.58 B.シン B.カミングス
2007/11/06 エフィシェン セ4 オーストラリア 3:23.34 M.ロッド G.ロジャーソン
2006/11/07 デルタブルース 牡5 日本 3:21.42 岩田康誠 角居勝彦

歴史・概要 ~メルボルンカップ 2016~

メルボルンカップはオーストラリア・メルボルンのフレミントン競馬場・芝3200メートルで施行されるハンデキャップのG1競走である。フルゲートは24頭。1861年に創設された歴史あるレースで、国家を止めると言われるほどの注目度を誇っている。
賞金はオーストラリアにおける最高賞金額(総賞金約6億円)。日本調教馬は2005年アイポッパーが初めて参戦し、12着と敗れたが、翌2006年は日本馬によるワンツー(デルタブルース1着・ポップロック2着)という快挙を成し遂げた。
なお、2008年より前年度メルボルンカップ優勝馬が天皇賞(春)に招待され、当年の天皇賞(春)優勝馬に対してもメルボルンカップの優先出走権が与えられる規定ができた。

挑戦した日本馬 ~メルボルンカップ 2016~

デルタブルース 1着/2006年
血統
父:ダンスインザダーク
母:ディクシースプラッシュ(Dixieland Band)
成績
32戦6勝
4億156万+330万(AUSドル)
主な勝ち鞍
メルボルンカップGI
菊花賞GI
ステイヤーズステークスGII
日本馬史上初の快挙を成し遂た遅咲きの大器

 1861年に創設され、長きに渡りオーストラリアの国民から愛されてきた伝統のレース、メルボルンカップ。レースが開催されるヴィクトリア州では毎年、レース開催日は祝日となり、レース中はオーストラリア全土が止まると言われるほどの圧倒的注目を浴びる大レースである。そしてこの南半球最大規模のG1メルボルンカップで日本馬史上初の快挙を成し遂げたのがデルタブルース。
 デルタブルースは6戦目で初勝利と勝ち味に遅く、初重賞挑戦となった青葉賞(G2)では見せ場なく大敗するなど父の産駒らしく遅咲きなタイプであった。しかし、休養を経て迎えた3歳秋にその素質を一気に開花させる。1000万下を勝利し、臨んだ菊花賞(G1)では単勝45倍の8番人気の低評価であったが、レースでは3コーナー過ぎに早めのスパート、4コーナーで先頭に立つとそのまま後続を抑え込む圧勝。デルタブルースの持つ驚異的スタミナを証明するレースとなった。
 その後、充実期を迎えた4歳秋、陣営はデルタブルースのオーストラリア遠征を表明。初戦のコーフィールドカップ(G1)では17番人気の低評価を覆して3着と上々の内容。迎えた本番メルボルンカップでは8番人気に支持された。レースではスタートから出していく強気の競馬で3番手の好位置をキープ。3コーナーを過ぎると菊花賞と同様に早めのスパートで先頭、ゴール前では同じ日本遠征馬・ポップロックとの壮絶なデットヒートをハナ差制し、日本馬史上初となるメルボルンカップ制覇を成し遂げた。
 レース後、鞍上の岩田騎手は『勝てて幸せです。少し早いとは思ったけれど、デルタブルースが走る気満々だったので、行かせました。最後は接戦になりましたが、自信はありました。』とコメント。この日本馬ワンツーの快挙は連日特別番組が組まれるなど大きなムーブメントを巻き起こし、オーストラリア全土に強烈なインパクトを残した。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2005年アイポッパー牡5藤田伸二清水出美12着
2010年デルタブルース牡5岩田康誠角居勝彦1着
ポップロック牡5D.オリヴァー角居勝彦2着
2010年トウカイトリック牡8藤田伸二野中賢二12着
2014年アドマイヤラクティ牡6Z.パートン梅田智之22着
2015年フェイムゲーム牡6Z.パートン宗像義忠13着
ホッコーブレーヴ牡8C.ウィリアムズ松永康利17着
2016年カレンミロティックセ8T.ベリー平田修23着