2016年6月15日(水)アスコット競馬場 芝2000m

最新出走予定馬情報 ~プリンスオブウェールズS 2016~

 【ロンドン16日】英国王室主催のロイヤルアスコット開催で15日に行われたプリンスオブウェールズS(GI、芝2000メートル)に出走したエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)は、1番人気に推されたものの最下位の6着。GI3連勝はならなかった。「徐々に掛かりだして、最後は手応えがなかった」と武豊騎手は肩を落とした。起伏の激しいコースで力の要る重馬場。果敢に逃げたが、折り合いを欠いたのは痛かった

 これを受け、英国のブックメーカーは16日、フランスで行われる凱旋門賞(10月2日、シャンティー、GI、芝2400メートル)のオッズから同馬を外した。もともと凱旋門賞には登録がなく、出走には追加登録料12万ユーロ(約1500万円)が必要だったにもかかわらず、イスパーン賞の圧勝でブックメーカーは単勝オッズ9倍を提示。だが、プリンスオブウェールズSの惨敗で出走の可能性がないと判断したもようで、リストから名前を消した。大手のウィリアムヒル社は、ドバイシーマクラシックを勝ったポストポンドが1番人気で6倍。日本馬はドゥラメンテが9倍、マカヒキが17倍となっている。

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【英プリンスオブウェールズS】エイシンヒカリは6着06月16日(木) 01:03

 5日間で30レースを行い、重賞は18レース、うちGIは8レース。世界で最も華やかな競馬開催といわれるイギリス王室主催の『ロイヤルアスコット』がイギリス・バークシャー州のアスコット競馬場で6月14日に開幕した。2日目の6月15日には、ロイヤルアスコット開催の最高額賞金を誇るプリンスオブウェールズS(GI、4歳以上、定量、芝・右10ハロン=約2000メートル、優勝賞金42万5325ポンド=約6380万円)が行われ、断然の1番人気に推された武豊騎手騎乗のエイシンヒカリ(牡5歳、栗東・坂口正則厩舎)は6頭立ての6着に敗退した。

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)が先週、発表した「ロンジンワールドベストレースホースランキング」(2016年1月1日~6月5日に施行された世界の主要レースが対象)では129ポンドのレーティングを獲得。世界ランキングでトップの評価を受けたエイシンヒカリ香港カップ・香GI、イスパーン賞・仏GIに続く海外GI・3連勝を狙ったが、雨による悪コンディション(発表はSoft=重馬場)と約20メートルに及ぶアスコット競馬場の高低差がこたえたか、好スタートからハナに立ったものの、残り500メートルの最後の直線に向いたときに余力はなかった。外から馬群にのまれ、まさかの最下位に沈んだ。

 「馬の状態は良かったと思うし、今までで一番落ち着いていて雰囲気も良かった。最初はいい感じだったけど、その後、少しハミをかんだかな。一度も後続を離すシーンがなかった。人馬ともにベストを尽くしましたが、残念です」と武豊騎手は肩を落とした。

 坂口正則調教師も悔しそうな表情で口を開く。「スピードのある逃げ馬に不利な馬場状態だったと思う。馬場もシャンティーよりタフだった。4コーナーでいつもの手応えがなかったね」。

 優勝したのは6番人気でA.カービー騎手騎乗のマイドリームボート(牡4歳、イギリス・C.コックス厩舎)。5番手のインを進み、直線で外に持ち出して強烈な末脚を繰り出した。勝ちタイムは2分11秒38。これが初のGI制覇となった。前走のイスパーン賞は5着。勝ったエイシンヒカリに10数馬身離されたが、得意の道悪馬場で巻き返した。

 クビ差の2着には、昨年のBCターフの勝ち馬で2番人気のファウンド(牝4歳、アイルランド・A.P.オブライエン厩舎)。道中はエイシンヒカリの外を半馬身差で追走したウエスタンヒム(セン5歳、イギリス・J.ゴスデン厩舎)がさらに3馬身半遅れた3着に入線した。

 これまでのロイヤルアスコット開催での日本調教馬の最高着順はアグネスワールド(2000年キングズスタンドS・GII、芝5ハロン=約1000メートル)の2着。プリンスオブウェールズSには昨年、初めてスピルバーグが出走して9頭立ての6着に敗れている。

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【プリンスオブウェールズS】日本のヒカリが英国も照らす!06月15日(水) 04:11

 伝統と格式を誇る英GIのプリンスオブウェールズS(アスコット、芝2000メートル)が15日の深夜(発走=日本時間16日午前0時20分)に行われ、日本のエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)が“主役”として出走する。勝てば海外3カ国GI制覇などの偉業がかかる一戦。仏GIイスパーン賞を楽勝して世界ランク1位に輝いた強さを本場のファンに見せつける。

 競馬発祥の地で光速の走りを見せつける。仏GIイスパーン賞で10馬身差の圧勝劇を演じて世界に衝撃を与えたエイシンヒカリが、本場の大舞台に登場する。

 長い歴史を伝統を誇るアスコット競馬場。なかでも“ロイヤルアスコット”は王室主催で、世界でも別格の競馬開催といっていい。なかでもプリンスオブウェールズSはもっとも注目されるレースで、エイシンヒカリが勝てば、日本馬として初優勝となり、香港Cから3連勝。海外3カ国GI制覇と記録ずくめの偉業だ。

 前走後はフランスに滞在して調整。坂口調教師は「順調に調整ができているので、あとはフランスからイギリスへの輸送を無事にクリアして、万全の状態で出走してくれればと思います」と好勝負を願っている。

 10日にIFHA(国際競馬統括機関連盟)から発表された今年上半期のワールドベストレースホースランキングでは、129ポンドで世界一の評価を得た。わずか6頭立てになったのも、地元勢が日本のエースの強さに恐れをなしたからかもしれない。当然、ブックメーカーの評価も最大級で、ウィリアムヒル社がつけた単勝オッズは1・61倍。ファウンドが6倍、ザグレーギャツビーが9倍と、2番手以下を引き離して、断然の1番人気になっている。

 レース当日の現地の天気予報は雨だが、不良馬場で行われたイスパーン賞を圧勝しており、心配はなさそうだ。

 アスコットで頂点に立てば、2000メートル級では世界に敵なし。凱旋門賞(10月2日、仏シャンティー、GI、芝2400メートル)参戦も現実味を帯びてくる。エイシンヒカリが英国に日の丸を掲げるか、その走りに注目だ。

★ロイヤルアスコット開催

 英王室所有のアスコット競馬場で王室主催で行われる。6月中旬の火曜から土曜までの5日間開催。全30レース(全て芝)でGIは8レース。内訳は初日のクイーンアンS(4歳上、直1600メートル)、キングズスタンドS(3歳上、直1000メートル)、セントジェームズパレスS(3歳牡、右1600メートル)、2日目のプリンスオブウェールズS(4歳上、右2000メートル)、3日目のゴールドC(4歳上、右4000メートル)、4日目のコモンウェルスC(3歳、直1200メートル)、コロネーションS(3歳牝、右1600メートル)、最終日のダイヤモンドジュビリーS(4歳上、直1200メートル)。

★ライバルは…

 エイシンヒカリを迎え撃つ筆頭格は米GIブリーダーズCターフを勝ったファウンド。コロネーションC(2着)から中10日という厳しいローテーションだが、タフさと15戦して4着以下に負けたのは1回だけという安定感が売りだ。ザグレーギャツビーは一昨年の仏ダービーと愛チャンピオンSを勝っているが、9カ月ぶりの実戦だけに体調が鍵となる。その他3頭は実績的に見劣る。

プリンスオブウェールズS 英国の皇太子の称号から取ったレース名。創設は1862年で、格付けが始まった1971年から99年まではGIIだったが、2000年にGIに昇格。近年は2000メートル路線の価値が高まり、このレースの注目度も増している。日本馬では昨年、初めてスピルバーグが出走して6着。

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【プリンスオブウェールズS】出馬表確定~エイシンヒカリは4番枠06月14日(火) 13:30

6月15日(水)イギリス、アスコット競馬場で行われるプリンスオブウェールズS(G1・芝2000m)の出馬表が確定した。発走は現地時間15日(水)16時20分(日本時間24時20分)の予定。

<馬番・ゲート番・馬名・性齢・重量・生産国・騎手・調教師>
1 4 エイシンヒカリ 牡5 126 日本 武豊 坂口正則
2 3 マイドリームボート 牡4 126 アイルランド A.カービー C.コックス
3 1 ザグレーギャツビー 牡5 126 アイルランド J.スペンサー K.ライアン
4 2 トリスター セ5 126 アイルランド W.ビュイック C.アップルビー
5 6 ウエスタンヒム セ5 126 イギリス L.デットーリ J.ゴスデン
6 5 ファウンド 牝4 123 アイルランド R.ムーア A.オブライエン

※126ポンド=約57kg 123ポンド=約56kg


エイシンヒカリ 坂口正則調教師のコメント
「少頭数ですし、枠番にこだわりはありません。ここまでは順調に調整ができていますので、最後(14日)のフランスからイギリスへの輸送を無事にクリアして、万全の状態で出走できればと思います。天気予報が悪く、馬場の悪化が心配ではありますが、どこまで頑張ってくれるか期待したいと思います」

(JRA発表)

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【プリンスオブウェールズS】ヒカリは(4)番枠06月14日(火) 05:02

 英国王室主催のロイヤルアスコット開催が14日に開幕する。2日目(15日)のメイン・プリンスオブウェールズS(GI、芝2000メートル)の枠順が13日に確定し、GI3連勝を目指すエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)は(4)番枠に決まった。9頭立ての予定だったが、3頭が回避。前売りでは断然の1番人気に支持されている。また、今夜行われるクイーンアンS(GI、芝1600メートル、発走午後2時30分=日本時間午後10時30分)に出走するエイシンエルヴィン(栗・中尾、牡5)は(11)番枠。前走と同じくCデムーロ騎手とのコンビで挑む。強豪ぞろいだが、仏準重賞勝ちの勢いに乗ってどこまで通用するか注目だ。

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【プリンスオブウェールズS】ヒカリ手応え抜群最終追い06月13日(月) 05:02

 英GIプリンスオブウェールズS(15日、ロイヤルアスコット、芝2000メートル)に出走するエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)が11日、滞在している仏シャンティーのリヨン坂路(ダート)で追い切りを消化した。単走で4ハロンからの最終追い。坂口調教師は「残り約2ハロンからスピードを上げ、しまい重点で調整。イスパーン賞の追い切りよりもさらに動きが良くなりました」とGI3連勝へ手応え十分の口ぶりだ。

 また、英GIクイーンアンS(14日、同、芝1600メートル)に参戦するエイシンエルヴィン(栗・中尾、牡5)も仏コワイラフォレの芝コースで併せ馬で追われた。「万全のコンディションでレースに臨めます」と中尾調教師。快勝した前走(仏の準重賞モントルトゥー賞)に続き、C・デムーロ騎手が騎乗する。

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【プリンスオブウェールズS/クイーンアンS】エイシンヒカリ、エイシンエルヴィンの調教状況・関係者コメント(6/11)06月12日() 13:00

6月15日(水)イギリス、アスコット競馬場で行われるプリンスオブウェールズS(G1・芝2000m)に出走予定のエイシンヒカリ(牡5/栗東・坂口正則厩舎)と6月14日(火)に同競馬場で行われるクイーンアンS(G1・芝1600m)に出走予定のエイシンエルヴィン(牡5/栗東・中尾秀正厩舎)の調教状況及び関係者のコメントは以下の通り。


エイシンヒカリ
本日の調教状況(坂口智康調教助手騎乗)
調教コース:リヨン坂路(ダートコース)
調教内容 :1200mのハッキングの後、単走で約4ハロンの追い切り

坂口正則調教師の話
「残り約2ハロンからスピードを上げ、しまい重点で調整しました。集中して力強く走っており、イスパーン賞の追い切りの時よりも更に動きが良くなりました。この坂路の砂質が合っているのか、適度な負荷がかかって更に馬体が良くなりました。追い切り後もリラックスしており、非常に順調に調教できていると思います」


エイシンエルヴィン
本日の調教状況(田中博康騎手騎乗)
調教コース:コワイラフォレ(芝コース)
調教内容 :2頭併せで約4ハロンの追い切り

中尾秀正調教師の話
「馬なりでスタートし、ラスト1ハロンを2頭併せで追い切りました。前回のモントルトゥー賞(リステッド)の時より馬体が充実しています。追い切りの動きも良く、物見をせず、走ることに気持ちを集中することができています。調教後も落ち着きがあり、精神的にも余裕があるようです。万全のコンディションでレースに臨めます」

(JRA発表)

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【プリンスオブウェールズS/クイーンアンS】エイシンヒカリ、エイシンエルヴィンの調教状況・関係者コメント(6/6)06月07日(火) 12:23

6月15日イギリス、アスコット競馬場で行われるプリンスオブウェールズS(G1・芝2000m)に出走予定のエイシンヒカリ(牡5/栗東・坂口正則厩舎)と6月14日に同競馬場で行われるクイーンアンS(G1・芝1600m)に出走予定のエイシンエルヴィン(牡5/栗東・中尾秀正厩舎)の調教状況及び関係者のコメントは以下の通り。


エイシンヒカリ
本日の調教状況(田中博康騎手騎乗)
調教コース:リヨン坂路(ダートコース)
調教内容 :1200mのハッキングの後、単走で約5ハロンの追い切り

エイシンエルヴィン
本日の調教状況(C.デムーロ騎手騎乗)
調教コース:リヨン坂路(ダートコース)
調教内容 :1200mのハッキングの後、単走で約5ハロンの追い切り

EISHIN STABLE渡辺正弘場長の話
「ヒカリはプリンスオブウェールズステークス(G1)、エルヴィンはクイーンアンステークス(G1)に出走する予定ですが、慣れた環境のシャンティイで引き続き調教を行っています。今日は少し余力を残す程度で強めに追い切りましたが、特にヒカリは素晴らしい動きでした。レース後に若干疲労が出ていたエルヴィンも良い状態に戻ってきました。両馬ともに調教後の息の入りも良く、飼葉もしっかり食べています。11日(土)に、調整程度の最終追い切りを予定しており、イギリスへはそれぞれレース前日に輸送する計画です」

(JRA発表)

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【プリンスオブウェールズS】エイシンヒカリはレース前日に英国に移動05月29日() 05:10

 24日に仏GIイスパーン賞を勝ったエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)の今後について、坂口調教師が28日、京都競馬場で取材に応じた。

 同馬は仏シャンティーで調整を続けており、次走予定の英GIプリンスオブウェールズS(6月15日、ロイヤルアスコット、芝2000メートル)前日に英国へ移動。レース後に日本へ帰国する。「当初は10日前に(英国へ)移動させる予定だったけど、馬が落ち着いているので、このままシャンティーで調整することにした」と変更の理由を説明。12万ユーロ(約1476万円)の追加登録料が必要になる凱旋門賞(10月2日、シャンティー、仏GI、芝2400メートル)についても、「距離は少し長いと思うけど、次のレースで勝ち負けするようなら考えたい」と挑戦に含みをもたせた。

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【プリンスオブウェールズS】エイシンヒカリ仏G1 10馬身差Vを欧州競馬紙も大きく特集05月26日(木) 05:05

 24日の仏GIイスパーン賞を10馬身差で制したエイシンヒカリ(栗・坂口、牡5)のパフォーマンスは、欧州各国でも大きく報じられた。英国の競馬専門紙「レーシングポスト」電子版は、今世紀の仏GIで最大の着差だったことを報じ、エイシンヒカリに高いレーティングが与えられるという見解を掲載。フランスの競馬専門紙「パリチュルフ」も、1面で日本馬の圧勝をリポートした。

 また、英国の大手ブックメーカー(公認の賭け請負業者)コーラル社では、次走の英GIプリンスオブウェールズS(6月15日、ロイヤルアスコット、芝2000メートル)でエイシンヒカリに単勝3倍(1番人気)のオッズをつけ、追加登録が必要な凱旋門賞(10月2日、シャンティー、GI、芝2400メートル)でも単勝9倍でニューベイ、ポストポンドと並ぶ1番人気としている。

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過去10年の結果 ~プリンスオブウェールズS 2016~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2015/06/17 フリーイーグル 牡4 アイルランド 2.05.07 P.スマレン D.ウェルド
2014/06/18 ザフューグ 牝5 イギリス 2.01.90 W.ビュイック J.ゴスデン
2013/06/19 アルカジーム 牡6 アイルランド 2.03.06 J.ドイル R.チャールトン
2012/06/20 ソーユーシンク 牡6 アイルランド 2.03.86 J.オブライエン A.オブライエン
2011/06/15 リワイルディング 牡4 イギリス 2.04.24 L.デットーリ M.アル・ザルー
2010/06/16 バイワード 牡4 フランス 2.05.35 M.ギュイヨン A.ファーブル
2009/06/17 ヴィジョンデタ 牡4 フランス 2.06.90 O.ペリエ E.リボー
2008/06/18 Duke Of Marmalad 牡4 アイルランド 2:05.35 J.Murtag A.O'Brien
2007/06/20 Manduro 牡5 フランス 2:05.91 S.Pasquier A.Fabre
2006/06/21 Ouija Boar 牝5 イギリス 2:06.92 O.Peslier E.Dunlop

歴史・概要 ~プリンスオブウェールズS 2016~

プリンスオブウェールズSは、1789年から行われていたプリンスオブウェールズプレートが前身のレースで、1862年に当時皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)であったエドワード7世を記念しプリンスオブウェールズSとして創設された。ロイヤルアスコット競馬場で芝10ハロン(約2000m)で行われる。

イギリス王室が開催するロイヤルアスコット開催2日目のメイン競走で、同開催の中距離最強馬決定戦にあたる。なお、同開催はイギリスでは「ロイヤルミーティング」と呼ばれ、また日本では「ロイヤルアスコット」などと呼ばれることが多い。
1971年からは国際G2、2000年からは国際G1に指定され、ロイヤルアスコット開催最高の賞金額(総賞金750,000ポンド=約1億2,000万円)となっている。

日本調教馬では2015年にスピルバーグが初参戦し6着。その後は、エイシンヒカリ(2016年)が6着、ディアドラ(2019年)が6着といずれも敗れている。

挑戦した日本馬 ~プリンスオブウェールズS 2016~

スピルバーグ 6着(2015年)
血統
父:ディープインパクト
母:プリンセスオリビア(Lycius)
成績
18戦6勝
3億3052万円
主な勝ち鞍
天皇賞秋(G1)
遅れてきた天才サウスポー

 半姉にブルーミングアレー(4勝)、全兄にトーセンラー(マイルCS制覇)がおり、デビュー前より関係者の期待が大きかったスピルバーグ。体質の弱さから連戦がきかず、2度の長期休養を挟み、競走馬としてピークを迎えたのは5歳秋だった。前哨戦の毎日王冠を上がり最速となる33秒2の脚を使って3着、負けて強しの内容に本番の天皇賞(秋)では重賞未勝利の身ながら5番人気に支持された。迎えたレースでは内枠を生かし、インコースで脚をためると直線では大外に持ち出し、またも上がり最速となる33秒7の豪脚を披露。ジェンティルドンナ、イスラボニータを捉えて初の重賞制覇をG1の舞台で飾った。
 その後は強豪揃いのジャパンカップで3着。翌年の大阪杯をステップにプリンスオブウェールズステークスへ出走した。レースではいつも通り末脚を生かす競馬、後方からスムーズに追走したが、直線では他馬との接触もあり、伸びきれず6着に敗れた。
 レース後、騎乗したC・スミヨンは『レースでは遅いペースでも落ち着いて走ってくれていました。アスコットのコース形状を苦にしている様子はなかったですが、ゴーサインを出してから、あまり良い反応を示しませんでした。馬場の硬さを少し気にしていたかもしれません。』とコメント。管理する藤沢和雄調教師は『雨が降らずに硬めだった馬場を少し気にしていたようです。初めてヨーロッパの強い馬とレースをして、馬も大変だったと思いますが、得意の2,000メートルではもう少し頑張って欲しかったですね。アスコットは、競馬場もコースも素晴らしかったので、また戻って来たいと思います。』と再度の挑戦を誓った。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2016年エイシンヒカリ牡5武豊坂口正則6着
2019年ディアドラ牝5武豊橋田満6着