2017年6月11日()ベルモントパーク競馬場 ダート2400m

レース結果 ~ベルモントステークス 2017~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 2 2    タップリット 牡3 57.0 J.オルティス T.プレッチャー 5.4 2
2 7 7    アイリッシュウォークライ 牡3 57.0 R.マラージ G.モーション 3.3 1
3 12 12    パッチ 牡3 57.0 J.ヴェラスケス T.プレッチャー 18.5 8
4 3 3    ゴームリー 牡3 57.0 V.エスピノーザ J.シレフス 6.7 4
5 8 8    シニアインベストメント 牡3 57.0 C.ヒル K.マクピーク 7.0 5
6 1 1    ツイステッドトム セ3 57.0 J.カステリャーノ C.ブラウン 10.3 6
7 6 6    ルッキンアットリー 牡3 57.0 I.オルティスJr. S.アスムッセン 6.0 3
8 9 9    ミーンタイム 牡3 57.0 M.スミス B.リンチ 16.4 7
9 4 4    ジェイボーイズエコー 牡3 57.0 R.アルバラード D.ローマンズ 22.9 10
10 10 10    マルチプライヤー 牡3 57.0 J.ロザリオ B.ウォルシュ 21.2 9
中止 5 5    ハリウッドハンサム 牡3 57.0 F.ジェルー D.スチュアート 78.3 11
取消 11 11    エピカリス 牡3 57.0 C.ルメール 萩原清

■払戻金

単勝2 540円
複勝2 180円
7 160円
12 360円
馬連2-7 930円
ワイド2-7 370円
2-12 1,370円
7-12 1,080円
馬単2-7 2,100円
3連複2-7-12 5,820円
3連単2-7-12 28,470円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~ベルモントステークス 2017~

 第149回ベルモントステークス(10日=日本時間11日、米ニューヨーク州ベルモントパーク、11R、GI、3歳、定量、ダ・左2400メートル=1マイル1/2、優勝賞金80万ドル=約8880万円=出走11頭)ベルモントSに出走を予定していたエピカリス(美・萩原、牡)はレース当日朝、獣医師の検査を受けた結果、出走取消となった。7日午後に右前脚の蹄の不安が判明し、治療とケアに専念したものの、最終チェックをクリアできず、出走はかなわなかった。

 今後は15日に帰途につく予定。同馬を所有するキャロットクラブのホームページには「今回の不安は実際の馬の状態からも許容範囲と捉えていました」という萩原調教師のコメントが掲載されており、症状としては軽度という見立てだ。帰国後に順調なら、早期の復帰も可能とみられる。

 ベルモントSの売り上げは5億1851万600円。JRAが発売した海外レースでは2番目に少ない金額(最も少なかったのは昨年の香港ヴァーズ=4億8756万900円)となったが、発売開始から約3時間でエピカリスがらみの馬券が8058万6000円分も発売されており、これが返還となった影響も大きかったようだ。ちなみに現地での売り上げは4067万7611ドル(約45億1521万円)だった。

【ベルモントS】タップリット、外から伸びてGI初制覇06月12日(月) 05:00

 第149回ベルモントステークス(10日=日本時間11日、米ニューヨーク州ベルモントパーク、11R、GI、3歳、定量、ダ・左2400メートル=1マイル1/2、優勝賞金80万ドル=約8880万円=出走11頭)ベルモントSを制したのはタップリット。好位のインにつけ、直線で外から伸びての勝利だった。米ケンタッキー州産の芦毛の3歳牡馬で、日本では2012年フェブラリーS優勝馬テスタマッタで知られるタピットが父。通算8戦4勝、主なレースではGIIタンパベイダービー勝ちがあるが、GIは初制覇。前走はケンタッキーダービーで6着だった。

 管理するT・プレッチャー調教師はベルモントS3勝目で、今年はケンタッキーダービーをオールウェイズドリーミングで制している。3着のパッチも同厩舎所属。プエルトリコ出身で23歳のJ・オルティス騎手は、昨年クリエイターでこのレースを制した兄(I・オルティスJr.騎手)に次ぐ兄弟Vで、3冠レース初勝利となった。

 

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【ベルモントS】タップリットがV、エピカリスは無念の取消06月11日() 08:28

 エピカリスは無念の出走取消。6月10日(土)=現地時間(日本時間は11日早朝)にアメリカ・ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場行われた米3冠最終戦のベルモントSに出走を予定していたエピカリス(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)はレース当日の朝(日本時間は10日午後10時過ぎ)に右前肢跛行のため出走を取り消した。JRAの馬券発売は10日午後7時30分から行われ、エピカリス出走取消に伴う返還分の8058万6000円を除いた売上げは、5億1851万600円だった。

 ◇

 1冠目のケンタッキーダービーの優勝馬オールウェイズドリーミング、2冠目のプリークネスSの優勝馬クラウドコンピューティングが出走しない米3冠最終戦『第149回ベルモントステークス』(GI、3歳、ダート・左12ハロン=約2400メートル、1着賞金80万米ドル=約8880万円)は11頭立てで行われ、J.オルティス騎手騎乗の2番人気タップリット(牡3歳、アメリカ・T.プレッチャー厩舎)が好位追走から、直線で逃げ粘る1番人気のアイリッシュウォークライを外からかわし、2馬身差をつけて優勝。勝ちタイムは2分30秒02(良=Fast)。2着馬からさらに5馬身3/4遅れた3着には隻眼の8番人気パッチが入った。

 ベルモントSを勝ったタップリットは父タピット、母アピーリングゾフィー、母の父サクセルフルアピールという血統。通算成績は8戦4勝。重賞は2017年タンパベイダービー・米GIIに次いで2勝目。ケンタッキーダービー6着からの臨戦だった。T.プレッチャー調教師は2007年ラグズトゥーリッチーズ、2013年パレスマリスに次いでベルモントSは3勝目、J.オルティス騎手は初優勝。

 2007年に美浦・藤沢和雄厩舎のカジノドライヴが前哨戦のピーターパンS・米GIIを勝ち、本番に向かったが、ベルモントSの前日に左後肢の捻挫で出走を断念。2016年には栗東・松永幹夫厩舎のラニが、ケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着からの臨戦で、ベルモントSで3着の結果を残した。今回のエピカリスはレース当日の朝に主催者獣医師の馬体検査により出走取消となった。萩原清調教師は「前脚の炎症は決して深刻な問題ではなく、ほぼ出走できる状態でしたが、時間が足りませんでした。出走に向けて厩舎チームはベストを尽くしてくれました。ファンの皆様には大変申し訳ございませんが、本日出走できないという事実に向き合わないといけません。厩舎スタッフや現地の獣医師など精一杯努力してくれたことに大変感謝しています。帰国後はできる限り早くファンの皆様に元気な姿を競馬場でお見せできればと思います」とコメントしている。

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【ベルモントS】エピカリス無念の出走取り消し06月11日() 05:03

 米3冠最終戦のGIベルモントSに出走を予定していたエピカリス(美・萩原、牡)は、10日朝(日本時間同午後10時過ぎ)、右前肢跛行のため出走を取り消した。

 同馬は追い切り翌日の7日午後、右前脚の蹄に不安が出たことから消炎剤を投与。治療とケアに専念したことで症状は緩和され、出走に向けて調整を続けてきたが、レース直前に最終的な獣医師の検査を受けた結果、取り消しが決まった。

 萩原調教師はJRAを通じて談話を発表。「炎症は決して深刻な問題ではなく、ほぼ出走できる状態でしたが、時間が足りませんでした。ファンの皆さまには大変申し訳ございません。スタッフや現地の獣医師など精いっぱい努力してくれたことに大変感謝しています。帰国後はできる限り早くファンの皆さまに元気な姿を競馬場でお見せできればと思います」として、無念さをにじませつつも、早期の復帰へ意欲を見せた。

 なお、エピカリスが出走を取り消しても馬券は予定通り発売される。

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【ベルモントS】エピカリスは出走取消06月10日() 23:07

 米国3冠最終戦のベルモントSに出走を予定していたエピカリス(美浦・萩原清厩舎、牡3歳)は、レース当日の10日朝(日本時間同午後10時過ぎ)に右前肢跛行のため出走を取り消した。

 追い切り翌日の7日午後になって右前脚の蹄に不安があり、消炎剤を投与するなどケアをしてきたが、当日朝の獣医師による最終チェックの結果、出走取消が決まった。

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【ベルモントS】エピカリスが出走取消06月10日() 22:52

ベルモントステークス(ベルモントパーク、G1、ダ2400m)に出走予定のエピカリスが、右前肢跛行のため出走取消となった。

(JRA発表)

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【ベルモントS】エピカリス、苦境からの快挙へ06月10日() 05:03

 米国3冠レースの最終戦、ベルモントステークス(ベルモントパーク、GI、ダ2400メートル)が日本時間の11日朝に発走を迎える。日本から挑戦するエピカリス(美・萩原、牡3)は7日に右前脚の歩様が乱れたものの、症状は緩和。出走に向けた調整が続けられている。日本国内での馬券発売は今夜から。日本馬初の偉業なるか、ぎりぎりまで目が離せない状況となっている。

 決して順風満帆とはいえない。大一番のベルモントSを前にした7日、エピカリスは右前脚の歩様に乱れが出た。消炎剤を投与し、接着蹄鉄を着用するなどケア。陣営はさまざまな手を尽くし、レースで全力を出せるよう、態勢を整えている。

 「追い切り翌日の午後の段階で、少し右前脚の蹄に不安がありましたが、現在は競馬に向けて力を出せる状態だと判断しています」

 萩原調教師は出走に向けて前向きな姿勢を貫いている。9日朝も厩舎周りの運動という軽めの調整にとどめられたが、獣医師の検査を受けても回避勧告などはなく、当日朝まで引き続き経過を観察することになった。

 人気を集めているだけに、米国の競馬記者も前日の気配をツイッターで次々と速報するなど、渡米後も注目を浴びているエピカリス。UAEダービー2着のレースぶりから、「2400メートルも絶対いける」とルメール騎手も太鼓判を押している。あとは、いかにいい状態で臨めるかどうか。歴史的快挙の達成へ、試練を乗り越えての戴冠が待たれる。

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【ベルモントS】厩舎の話06月10日() 05:02

 〔2〕タップリット・Tプレッチャー師「プリークネスSをパスして、ここを目標にしっかり仕上がっている」

 〔3〕ゴームリー・Jシレフス師「環境にも慣れてベルモントが気に入ったようだ。(3)番枠も非常にいい」

 〔4〕ジェイボーイズエコー・Dローマンズ師「ケンタッキーダービーでは燃えるような気力が感じられなかったが、この中間は力強さが戻ってきた」

 〔6〕ルッキンアットリー・Tシート助手「前走後もますます素晴らしい状態になっている。コースも気に入ったようだし、とてもいい状態で臨める」

 〔7〕アイリッシュウォークライ・Gモーション師「正直、前走には落胆したが、ここ2、3週はとてもいい雰囲気。先週末の動きも上々だし、ここを使う必要があると感じた」

 〔8〕シニアインベストメント・Kマクピーク師「仕上がり、追い切りの動きともにいいと思う。あとはペースが向いてくれるかどうか」

 〔9〕ミーンタイム・Bリンチ師「枠はもっと内がよかったが、1コーナーまで距離があるので、うまく逃げることができれば。できれば雨が降ってほしい」

 〔10〕マルチプライヤー・Bウォルシュ師「初めてブリンカーを着用する。集中力が増しているし、血統からもスタミナが要求されるベルモントSは合っている。チャンスはある」

 〔12〕パッチ・Tプレッチャー師「ケンタッキーダービーは外枠と不良馬場が重なり、厳しいレースになった。血統背景から、ここは大いに期待している」

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【ベルモントS】エピカリス、外枠「11」で追い風06月09日(金) 05:05

 米国3冠レースの最終戦、ベルモントステークス(10日=日本時間11日、ベルモントパーク、GI、ダ2400メートル)の出走馬と枠順が8日に確定した。日本馬初の海外クラシック制覇に挑むエピカリス(美・萩原、牡3)は11番枠からのスタート。ダートの本場、米国の伝統ある一戦で歴史的快挙に挑む。

 日本馬初の海外クラシックVへ、機は熟した。米3冠最終戦のベルモントSの枠順が確定。エピカリスは12頭立ての11番枠から偉業に挑む。

 「外枠自体は問題になるとは思っていません。与えられた枠で作戦を考えたいと思います」

 萩原調教師は外めの枠も意に介さず、勝利を模索する。ルメール騎手も「スタートが速い馬なので問題ないと思います」と同調した。

 レーティングが最も高く、米国内での前評判も高かったプリークネスS2着馬のクラシックエンパイアが直前になって右前脚に膿瘍(のうよう)を発症したため出走を断念。主催者であるニューヨーク競馬協会が発表したモーニングライン(現地予想単勝オッズ)でも、2番人気の支持を得ている。

 UAEダービーでは逃げて短頭差の2着に惜敗したが、控えても競馬はできることは過去のレースで証明済み。人気になるぶん、目標にされる懸念もあったが、この外枠なら内の各馬を見ながらレースが進められる。むしろプラスと考えてもいいだろう。7日になって右前脚の歩様に違和感が出たものの、蹄のケアと治療で症状は緩和。力を出せる態勢は整っているとみていい。

 日本のダート王ゴールドアリュールを父に持ち、母の父は凱旋門賞馬カーネギー。祖母の父はスーパーカーとして鳴らしたマルゼンスキーという血統で、母系は半世紀以上にわたって日本で繁栄してきた名門の出身。近代日本競馬のさまざまな歴史も感じさせるエピカリスが、伝統の一戦で大きな一歩を踏み出そうとしている。

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【ベルモントS】エピカリスは12頭立ての11番06月08日(木) 10:21

 6月10日(土)=現地時間=にアメリカ・ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われる『第149回ベルモントステークス』(GI、3歳、ダート・左12ハロン=約2400メートル、1着賞金80万米ドル=約8880万円、発走予定18時37分・現地時間=6月11日7時37分・日本時間)の枠順が確定した。レースは12頭立てで、日本から遠征しているエピカリスは11番(馬番とゲート番は同じ)に決まった。なお、1番人気と目されていたクラシックエンパイア(2016年BCジュヴェナイル優勝、2017年ケンタッキーダービー4着、プリークネスS2着)は右前脚の膿瘍で出走を回避している。

(1)ツイステッドトム セン3歳 J.カステリャーノ(2)タップリット 牡3歳 J.オルティス(3)ゴームリー 牡3歳 V.エスピノーザ(4)ジェイボーイズエコー 牡3歳 R.アルバラード(5)ハリウッドハンサム 牡3歳 F.ジェルー(6)ルッキンアットリー 牡3歳 I.オルティスJr.(7)アイリッシュウォークライ 牡3歳 R.マラージ(8)シニアインベストメント 牡3歳 C.ヒル(9)ミーンタイム 牡3歳 M.スミス(10)マルチプライヤー 牡3歳 J.ロザリオ(11)エピカリス 牡3歳 C.ルメール(12)パッチ 牡3歳 J.ヴェラスケス※左から、馬番(ゲート番は同一)、馬名、性齢、騎手

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過去10年の結果 ~ベルモントステークス 2017~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2016/06/11 クリエイター 牡3 アメリカ 2.28.51 I.オルティスJr. S.アスムッセン
2015/06/06 アメリカンファラオ 牡3 アメリカ 2.26.65 V.エスピノーザ B.バファート
2014/06/07 トーナリスト 牡3 アメリカ 2.28.52 J.ロサリオ C.クレメント
2013/06/08 パレスマリス 牡3 アメリカ 2.30.70 M.スミス T.プレッチャー
2012/06/09 ユニオンラグス 牡3 アメリカ 2.30.42 J.ヴェラスケス M.マルツ
2011/06/11 ルーラーオンアイス セ3 アメリカ 2.30.88 J.バルディビアJr. K.ブリーン
2010/06/05 ドロッセルマイヤー 牡3 アメリカ 2.31.57 M.スミス W.モット
2009/06/06 サマーバード 牡3 アメリカ 2.27.54 K.デザーモ T.アイス
2008/06/07 Da'Tara 牡3 アメリカ 2:29.65 A.Garcia N.Zito
2007/06/09 Rags to Riches 牝3 アメリカ 2:28.74 J.Velazquez T.Pletcher

歴史・概要 ~ベルモントステークス 2017~

ベルモントステークスはアメリカ・ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場・ダート1マイル1/2(約2414m)で施行されるG1競走でアメリカンジョッキークラブの初代総帥のオーガスト・ベルモントからこの競走名が付けられた。

ケンタッキーダービー、プリークネスステークスに次いで行われる、アメリカクラシック三冠の第3戦に位置付けられている。出走条件は3歳限定だが、ケンタッキーダービーやプリークネスステークスと同様にせん馬の出走も可能。

日本調教馬では2016年にラニが初挑戦し、3着。翌2017年に参戦したエピカリスは、レース当日の朝、右前肢跛行のため出走を取り消した。

挑戦した日本馬 ~ベルモントステークス 2017~

ラニ 3着(2016年)
血統
父:Tapit
母:ヘヴンリーロマンス(サンデーサイレンス)
成績
16戦3勝(※2017年6月時点)
2908万円+120万ドル
主な勝ち鞍
UAEダービー(G2)
日本馬初となる米クラシック3冠挑戦

 北米のリーディングサイアー・Tapitと天皇賞馬・ヘヴンリーロマンスとの間に生まれた超良血馬のラニ。母馬であるヘヴンリーロマンスがアメリカで繋養されているため、生誕後に逆輸入の形で来日し、デビューを迎えた。POG(ペーパーオーナーゲーム)でもノーズヒルズ1番馬として注目を集めたラニだったが、新馬戦(芝2000m)は勝ち馬から1秒3差離された4着に敗れる。しかし初のダート戦となった2戦目で大きな変わり目を見せ、2着に好走すると3戦目で初勝利、続く500m万下のカトレア賞も勝利した。この連勝の内容を評価した陣営は日本調教馬初となる『アメリカクラシック3冠』への挑戦を表明、ケンタッキーダービーの出走に必要なポイントの獲得を目指し、UAEダービーへ出走した。
 レースではスタート後の加速がつかず、最後方からの競馬となったが、ペースの緩んだ中盤で徐々に進出、直線では日本からの遠征馬・ユウチェンジを競り負かして日本調教馬として初めてのUAEダービー優勝を果たした。
 そして迎えた米クラシック第1戦のケンタッキーダービーでは出遅れ、直線追い込むも9着、2戦目のプリークネスステークスでも再び出遅れ5着に敗れた。第3戦のベルモントステークスでは前2戦同様に最後方からの競馬となったが、2400m戦でペースが緩むと向上面で一気にスパート、大外から前を射程圏に捉える積極的な競馬を見せたが、惜しくも前には届かず1馬身半差の3着に敗れた。
 レース後、鞍上の武豊騎手は『向正面で前の馬の動きを見て判断して動いた。一瞬勝てそうかなと思ったし、力は出せた。あそこまでいったら勝ちたかった。今回のラニの結果は日本の競馬界に新しい扉を開けたと思う』とコメントした。
 アウェーの地、僅か1カ月半でクラシック3戦を走り切る過酷な挑戦ながらも9着→5着→3着と奮闘したラニの活躍を受け、JRAはケンタッキーダービーを主催するチャーチルダウンズ社との提携で日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の創設を発表、日本競馬界の歴史に残る遠征となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2016年ラニ牡3武豊松永幹夫3着