2018年5月6日()チャーチルダウンズ競馬場 ダート2000m

最新出走予定馬情報 ~ケンタッキーダービー 2018~

 日本馬に向けた米GIケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の18~19年度の構成競走が、主催者であるチャーチルダウンズ競馬場から発表された。

 従来のカトレア賞(11月24日、東京、1着10ポイント)、全日本2歳優駿(12月19日、川崎、同20ポイント)、ヒヤシンスS(来年2月、東京、同30ポイント)に、新たに伏竜S(3月下旬、中山、同40ポイント)が加わる。シリーズ4戦の最多ポイント獲得馬が、来年5月4日のKダービー(ダ2000メートル)に出走できる。

 また、全日本2歳優駿は今年から国際交流競走として実施されることも決まった。(夕刊フジ)

【ケンタッキーダービー】ジャスティファイ、無敗で制す05月07日(月) 05:03

 【ルイビル(米ケンタッキー州)5日(日本時間6日)】米国3冠の初戦、第144回ケンタッキーダービー(GI、ダ・左2000メートル)がチャーチルダウンズ競馬場でフルゲート20頭によって争われ、M・スミス騎乗のジャスティファイ(ケンタッキー州産、米=B・バファート、牡3、父スキャットダディ)が1番人気に応えた。

 ハイペースの中、2番手から残り800メートル過ぎに先頭に立って押し切る内容で、タイム2分4秒20(不良)。優勝賞金143万2000ドル(約1億5609万円)。雨にもかかわらず、観衆はレース史上8位の15万7813人を記録した。

 2馬身1/2差の2着が6番人気グッドマジック。UAEダービー優勝馬で、アイルランドから挑戦したメンデルスゾーンが3番人気だったが、大差の最下位20着に終わった。

 ジャスティファイは2月18日のデビュー戦から4戦全勝で、GIは前走のGIサンタアニタダービーに次ぐ2勝目。3歳でデビューした馬の優勝は1882年アポロ以来、実に136年ぶりだった。史上36頭目のケンタッキーダービーとの2冠がかかるプリークネスS(GI、ダ1900メートル)は19日(同20日)にメリーランド州ピムリコ競馬場で行われる。

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【ケンタッキーダービー】ハーツ産駒ヨシダが勝利05月07日(月) 05:02

 ケンタッキーダービーの1レース前に行われた第32回オールドフォレスターターフクラシック(4歳上、芝・左1800メートル)では、ハーツクライ産駒で日本人名がつけられた日本産馬ヨシダ(米=W・モット、牡4)がGI初制覇を飾った。

 同馬は北海道安平町のノーザンファームの生産馬。2015年セレクトセール1歳部門に上場され、外国のバイヤーが1億152万円(税込み)で落札している。ハーツクライ産駒の外国調教馬としても初のGI勝利となった。

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【沢田康文の欧州リポート】ムーア、ケンタッキーダービー初Vなるか04月25日(水) 05:05

 英国のライアン・ムーア騎手(34)がどちらに騎乗するかがブックメーカー(公認の賭け請負業者)の賭けの対象となるほど注目されていたのが、同じ5月5日に開催されるケンタッキーダービーと英2000ギニーだ。

 ムーア騎手はお手馬にUAEダービーを大勝したメンデルスゾーンとディープインパクト産駒のサクソンウォリアーを抱えていたが、前者でケンタッキーダービーを目指すことを両馬を管理するアイルランドのエイダン・オブライエン調教師が現地メディアに明らかにした。

 ムーア騎手は2013年にUAEダービー馬のラインズオブバトルでケンタッキーダービーに挑戦。オーブの7着に敗れたが、「騎手人生で特別な一日になった。米国競馬の祭典でスペシャルなレース。いつか勝ちたい」と夢を語っていた。

 ケンタッキー産のメンデルスゾーンは米GIを11勝した名牝ビーホルダーの半弟で、キーンランド9月1歳セールに上場されて300万ドル(現レートで約3億2700万円)で取引された高額馬。2歳時も米国に遠征し、芝のブリーダーズCジュベナイルターフでGI初制覇。初ダートのUAEダービーを18馬身半差で楽勝し、ケンタッキーダービーの優勝候補の一頭になっている。

 欧州調教馬のケンタッキーダービーでの成績は1986年のボールドアレンジメント(英)の2着が最高で、初制覇がなるか、大いに注目される。

 一方、3戦全勝のサクソンウォリアーは新たなパートナーとのコンビで英国クラシック初戦へ向かうことになった。鞍上は調整中だが、昨年10月28日の英2歳GIレーシングポストT以来となるぶっつけでのクラシック制覇へ向けて、調教が進められている。 (在仏競馬記者)

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過去10年の結果 ~ケンタッキーダービー 2018~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2017/05/06 オールウェイズドリーミング 牡3 アメリカ 2.03.59 J.ベラスケス T.プレッチャー
2016/05/07 ナイキスト 牡3 アメリカ 2.01.31 M.グティエレス D.オニール
2015/05/02 アメリカンファラオ 牡3 アメリカ 2.03.66 V.エスピノサ B.バファート
2014/05/03 カリフォルニアクローム 牡3 アメリカ 2.03.66 V.エスピノサ A.シャーマン
2013/05/04 オーブ 牡3 アメリカ 2.02.89 J.ロサリオ C.マゴーヒー
2012/05/05 アイルハヴアナザー 牡3 アメリカ 2.01.83 M.グティエレス D.オニール
2011/05/07 アニマルキングダム 牡3 アメリカ 2.02.04 J.ベラスケス H.モーション
2010/05/01 スーパーセイヴァー 牡3 アメリカ 2.04.45 C.ボレル T.プレッチャー
2009/05/02 マインザットバード セ3 アメリカ 2.02.66 C.ボレル B.ウーリージュニア
2008/05/03 Big Brown 牡3 アメリカ 2:01.82 K.Desormeaux R.Dutrow

歴史・概要 ~ケンタッキーダービー 2018~

ケンタッキーダービーは1875年(明治8年)に、イギリスのダービーステークスを模範としてダート1マイル1/2(約2414m)で施行されたのが始まり。1896年に現行条件のダート1マイル1/4(約2012m)に変更された。1973年にグレード制が導入されG1に設定された。アメリカ競馬におけるダービー相当の競走で、例年5月最初の土曜日にケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場で行われる。優勝馬にはバラのレイが送られることから、ラン・フォー・ザ・ローゼス「The Run For Roses」と呼ばれている。アメリカ三冠レースの第1戦で、第2戦はプリークネスステークス、第3戦はベルモントステークスとなる。
出走条件はサラブレッド3歳。負担重量は126ポンド=約57キロ。
日本調教馬では1995年にスキーキャプテン(栗東・森秀行厩舎)が初挑戦するも14着と敗れている。
なお、日本人馬主としては関口房朗氏が2000年にフサイチペガサスで勝利している。

挑戦した日本馬 ~ケンタッキーダービー 2018~

スキーキャプテン 14着(1995年)
血統
父:Storm Bird
母:Ski Goggle(ロイヤルスキー)
成績
6戦3勝
8,462万円
主な勝ち鞍
きさらぎ賞(G3)
歴史を切り開いた芦毛の大器

 日本調教馬として初めてケンタッキーダービーに出走したスキーキャプテン。
 父は世界一の種付け価格(6000万円)でギネス認定されている大種牡馬ストームキャットを輩出したストームバード。母はニューヨーク牝馬3冠のひとつCCAオークスを制したスキーゴーグルという超良血で、デビュー前から管理する森調教師が海外挑戦プランを発表するなど多くの競馬関係者の注目集めた。
 迎えたデビュー戦では1.3倍の支持を受け、後方一気の豪快な競馬で楽勝。前評判に違わぬ、圧巻のパフォーマンスでそのポテンシャルを見せつけた。
 その後の京都3歳ステークスも勝利し、無敗で迎えた朝日杯3歳Sでは猛然と追い込むもフジキセキにクビ差届かず、惜敗。敗れたもののそのレースぶりから「敗れてなお強し」を印象づけた一戦だった。
 注目されたその後のローテーションは、当時クラシックに出走できない外国産馬であったこともあり、陣営はアメリカの三冠レースへの挑戦を発表。
 ステップレースとして出走したきさらぎ賞では単勝1.0倍の断トツの支持。レースでは鞍上の武豊が『本当に僕はつかまっていただけ』というほどの大楽勝で人気に応えた。
 初の海外遠征に向け、順風満帆だったスキーキャプテンだったが、この後に蹄が欠けるアクシデントに見舞われ、ぶっつけでのケンタッキー・ダービー出走を余儀なくされる。レースでは日本馬の初参戦とあって現地でも注目を集めたが、見せ場なく19頭立ての14着に敗れた。
 鞍上の武豊はレース後、「前走からレース間隔が開きすぎていた。ダートは心配したほど戸惑った感じはなかったが、雰囲気の違いとか、初めての多頭数の競馬とかに違和感があった。これが能力とは思わない」とコメントした。
 また、社台ファーム代表の吉田氏は後に「今から考えればスキーキャプテンの遠征は無謀だった。ただし、経験でしか得られない多くのものを学ぶことができた」とコメント。
 惨敗に終わったこのスキーキャプテンの遠征だったが、後の日本馬の海外G1制覇(タイキシャトル/ジャック・ル・マロワ賞、シーキングザパール/モーリス・ド・ゲスト賞など)に大きな意義をもたらした。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
2016年ラニ牡3武豊松永幹夫9着
2019年マスターフェンサー牡3J.ルパルー角田晃一6着
2022年クラウンプライド牡3C.ルメール新谷功一13着