2024年10月6日()パリロンシャン競馬場 芝2400m

レース結果 ~凱旋門賞 2024~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 7 3    ブルーストッキング 牝4 58.0 R.ライアン R.ベケット 5.6 2
2 16 4    アヴァンチュール 牝3 55.0 S.パスキエ C.フェルラン 14.6 7
3 14 10    ロスアンゼルス 牡3 56.5 R.ムーア A.オブライエン 9.0 6
4 13 5    ソジー 牡3 56.5 M.ギュイヨン A.ファーブル 4.2 1
5 5 12    セヴェナズナイト 牡4 59.5 M.バルザローナ A.ファーブル 66.5 13
6 1 1    ザラケム 牡4 59.5 C.デムーロ J.レニエ 52.9 12
7 15 6    シュルヴィー 牝3 55.0 T.マーカンド N.クレマン 113.1 15
8 12 7    デリウス 牡3 56.5 I.メンディザバル JC.ルジェ 18.4 8
9 3 2    ファンタスティックムーン 牡4 59.5 R.ピーヒュレク S.シュタインベルク 26.4 10
10 11 15    サンウェイ 牡3 56.5 O.マーフィー D.ムニュイジエ 105.1 14
11 4 9    アルリファー 牡4 59.5 武豊 J.オブライエン 8.0 5
12 10 11    シンエンペラー 牡3 56.5 坂井瑠星 矢作芳人 6.3 3
13 9 8    ルックドゥヴェガ 牡3 56.5 R.トーマス C&Y.レルネール 6.5 4
14 8 16    マルキーズドゥセヴィニエ 牝5 58.0 A.プーシャン A.ファーブル 19.9 9
15 6 14    コンティニュアス 牡4 59.5 C.スミヨン A.オブライエン 44.8 11
中止 2 13    アヤザーク 牡5 59.5 W.ビュイック A.フアシェ 113.7 16

■払戻金

単勝7 560円
複勝7 200円
16 380円
14 270円
馬連7-16 2,290円
ワイド7-16 730円
7-14 720円
14-16 2,300円
馬単7-16 4,750円
3連複7-14-16 8,490円
3連単7-16-14 42,620円

予想一覧を見る

会員登録(無料)すると予想を登録して予想コロシアム(予想大会)に参加できます。

※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~凱旋門賞 2024~

ジャパンC6着のゴリアット(仏=F・グラファール、騸4)は選出されている香港ヴァーズ(12月8日、シャティン、GⅠ、芝2400メートル)を回避し、フランスに帰国する予定であることが26日、分かった。共同馬主のジョン・スチュワート氏(馬主名義はレゾリュートレーシング)が自身のX(旧ツイッター)で明らかにした。「2025年は世界規模でゴリアットを披露する」としたうえで、凱旋門賞の騸馬への開放を要求。「競馬ファンは最高の舞台で最高の馬の才能を目にする権利がある。牝馬が繁殖力に関して何の保証もないまま参加できるのであれば、去勢されたという理由だけで優秀な馬を排除するのは矛盾している」と主張を展開した。

【ジャパンC】凱旋門賞帰りのシンエンペラーが2着同着 坂井瑠星騎手「いい走りをしてくれました」11月24日() 18:54

11月24日の東京12Rで行われた第44回ジャパンカップ(3歳以上オープン、GI、芝2400メートル、定量、14頭立て、1着賞金=5億円)は、武豊騎手の1番人気ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が後方から脚を伸ばしてGI5勝目を挙げた。タイムは2分25秒5(良)。

凱旋門賞帰りの3歳馬シンエンペラー(8番人気)は、ゲートを出ると鞍上が押してハナを主張。レース途中でドゥレッツァが上がってきて先頭を譲り3、4番手を追走すると、直線で内ラチ沿いをグングンと伸びてドゥレッツァと2着同着となった。

坂井瑠星騎手「スローペースは目に見えていたので主張して、何かが来たらその後ろでというイメージでした。馬の状態は良かったですし、最後も盛り返していましたし、いい走りをしてくれました。着差が着差(クビ)だけに残念ですが、今後の成長が楽しみです」

[もっと見る]

【ジャパンC】英国で凱旋門賞馬と互角の走り 好仕上がりドゥレッツァが強敵蹴散らす11月23日() 11:24

昨年の菊花賞ドゥレッツァが復活する。

希に見るロングスパートの争いとなった昨年の菊花賞をV。今年の3戦は勝てていないが、英国へ渡った前走のインターナショナルSでは、見せ場十分の内容で5着を確保。残り100メートル付近まで競っていたブルーストッキング(4着)はのちに凱旋門賞馬となった。

前走後はジャパンCを大目標に調整され、1週前は気負う面を見せていたが、20日にはきっちりと修正。Wコースで6ハロン82秒6、ラスト1ハロン11秒2と超抜の動きを見せていた。尾関調教師も「菊花賞のときと比べても遜色ない状態です。いい形で持ってこられたと思います」と納得顔だ。

今年のJCは逃げ馬不在でスローペース濃厚。番手から鋭い決め手を繰り出せるドゥレッツァにはおあつらえ向きの展開が期待できそうだ。東京は2戦2勝。トレーナーも「使ってみたかった舞台」と適性を見込む。国内外の強敵を蹴散らし、世界レベルの実力を知らしめる。

〝究極の3連単〟は1着にドゥレッツァを固定。計30点で勝負だ!(夕刊フジ)

[もっと見る]

【今週の注目新馬】ミリアドタレントは父が凱旋門賞馬×母は米GⅠ馬の良血 嘉藤師「楽しみ」/土曜東京5R11月22日(金) 04:55

ミリアドタレントは父が凱旋門賞馬ソットサスで、母ミノレットが米GⅠベルモントオークス招待Sの勝ち馬。近親にはマイルCSを勝ったエイシンアポロンがいる。20日に美浦Wコース5ハロン67秒0─11秒6を楽々とマーク。嘉藤調教師は「動きがいいし、みんな乗り味がいいと言ってくれる。430キロくらいでもう少し大きくなってほしいところはあるけど、現状で弱点らしい弱点がない。走ってくると思いますし、楽しみです」と期待の大きさを語った。

[もっと見る]

日本軽種馬協会が2020年の凱旋門賞馬ソットサスを種牡馬として導入 シンエンペラーの全兄10月26日() 14:04

日本軽種馬協会は26日、2020年の凱旋門賞を制したソットサス(牡8、父シユーニ)を導入することを発表した。

ソットサスは19年仏ダービー、20年ガネー賞、凱旋門賞とGⅠ3勝を挙げ、21年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬として供用。今夏に2歳の初年度産駒がデビューしたばかりだった。同馬の全弟シンエンペラー(栗・矢作、牡3)はホープフルS2着。日本ダービー愛チャンピオンS3着など活躍している。凱旋門賞馬が日本に種牡馬として導入されるのは10年Vのワークフォース以来で、静内種馬場(北海道新ひだか町)で供用される。

また、同協会は20年JBCスプリント勝ち馬サブノジュニア(牡10、父サウスヴィグラス)を七戸種馬場(青森県七戸町)、19年デイリー杯2歳S勝ちのレッドベルジュール(牡7、父ディープインパクト)を九州種馬場(鹿児島県大崎町)に導入することも合わせて発表した。

[もっと見る]

ロンジンワールドベストレースホースランキング 凱旋門賞を制したブルーストッキングは8位タイ10月11日(金) 23:28

IFHA(国際競馬統括機関連盟)は11日、最新のロンジンワールドベストレースホースランキングを発表した。今年1月1日から10月6日までに行われた世界の主要レースが対象。凱旋門賞を制したブルーストッキングはレーティング122ポンドで8位タイに入った。

ランキング上位4頭は変わらず、1位はローレルリバーで128ポンド。愛チャンピオンSを制したエコノミクスが123ポンドで5位タイとなり、前回の13位タイから浮上した。

日本馬は121ポンドのブローザホーンが最上位で、15位タイ。愛チャンピオンS3着で凱旋門賞は12着だったシンエンペラーは120ポンドで、22位タイとなった。

[もっと見る]

凱旋門賞12着シンエンペラーと帯同馬のラファミリアが帰国10月10日(木) 14:32

アイルランド、フランスに遠征し、凱旋門賞で12着だったシンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎、牡3)と帯同馬のラファミリア(同、牡3)は9日、午後6時52分に成田国際空港に到着、輸入検疫のため同8時33分に千葉県白井市のJRA競馬学校国際厩舎に入厩した。

[もっと見る]

武豊騎手が栗東トレセンで調教騎乗「やっぱり(凱旋門賞は)楽しいですね。毎年、行かないとね」10月09日(水) 16:19

6日の凱旋門賞でアルリファー(J・オブライエン、牡4)に騎乗し11着だった武豊騎手(55)=栗・フリー=は9日、栗東トレセンで調教に騎乗。長距離移動の疲れも見せず、14日の府中牝馬Sでコンビを組むハーパーや、20日の菊花賞アドマイヤテラなど、精力的に追い切りにまたがった。

自身11度目の挑戦となった今年は、牝馬のワンツー。3、4着も3歳牡馬で、比較的斤量の軽い馬が上位を占めた。「(4歳以上の牡馬が背負う)59・5キロ組が総崩れで、牝馬と3歳が(上位に)来ていたね。一概に斤量とは決められないけど」と振り返りつつ、「やっぱり(凱旋門賞は)楽しいですね。毎年、行かないとね」と決意を新たにしていた。

[もっと見る]

【凱旋門賞】日本競馬界の悲願達成ならず…シンエンペラー12着に敗れる 制したのは4歳牝馬ブルーストッキング10月07日(月) 08:30

【パリ6日=増本隆一朗】今年も日本競馬界の夢はかなわなかった。世界最高峰のレース、第103回凱旋門賞(GⅠ)がパリロンシャン競馬場で16頭によって争われ、日本からただ一頭参戦したシンエンペラー(栗・矢作、牡3)は12着。11度目の参戦となった武豊騎手騎乗のアルリファー(愛=J・オブライエン、牡4)は11着に敗れた。勝ったのはブルーストッキング(英=R・ベケット、牝4、父キャメロット)で、GⅠ3勝目を飾った。



またも、日本競馬界の悲願は打ち砕かれた。シンエンペラーは見せ場を作れず12着に沈んだ。坂井騎手がさばさばとした口調で振り返った。

「ちょっと残念な結果になってしまったんですけど、やりたいレースはできたかなと思います。やっぱりチャレンジしなければ勝てないですし、今後の糧にしていきたい」

スタートして道中は5、6番手を追走。最後の直線に入る前にややにポジションを下げると、伸びは見られずそのまま後退した。

矢作調教師が初めて凱旋門賞の存在を知ったのは、メジロムサシ(18着)が挑んだ1972年。当時、11歳だった少年はラジオで聞いた日本馬のチャレンジに胸を打たれ、凱旋門賞制覇を夢見た。調教師になってからも思いは変わることなく、何度もパリロンシャンに足を運んで準備を重ねてきた。

2022年フランス・アルカナ社のセールで購入したシンエンペラーは、20年の凱旋門賞を勝ったソットサスの全弟。当初からこのレースを意識していた。前走の愛チャンピオンSで非凡な根性を見せて3着に善戦。希望が見えたレースで、本番に向けて機運は高まっていた。中間は広大なシャンティイ調教場で意識的に運動量を増やして体力をつけさせ、状態は上昇カーブを描いていたが、世界の壁は想像以上に分厚かった。「残念という言葉しか出ない。アイルランドのときより遥かにいい状態で、スタッフはよく頑張ってくれた。ちょっと敗因が分からない。瑠星はよくやってくれたし、調教師の力不足。ちょっと何も考えられません。また日本に帰って頑張ります」とトレーナーは気持ちを新たにした。

今年で延べ35頭の日本調教馬がはね返された世界最高峰の舞台。シンエンペラーはまだ3歳で伸びしろは十分。パワーアップした姿でリベンジを果たしてくれるはずだ。

武豊騎手11度目の挑戦も実らず…

11度目の挑戦でもVはならなかった。武豊騎手騎乗のアルリファーは11着。道中はシンエンペラーの直後、中団馬群の外を追走。直線で追い出したが、上位に進出できなかった。武豊騎手は「直線に向いてペースが上がったときに、ついていけなかったです」と振り返る。「いい結果を出せなかったけど、やっぱり(凱旋門賞は)いいなと思いました。(松島オーナーから)また来年、頑張ろうと言ってもらいました。いつか勝ちたいですね。苦戦してますけど、ジョッキーを辞められないですね」と改めて闘志を燃やした。

★4歳牝馬ブルーストッキングが優勝

優勝したのはR・ライアン騎乗の4歳牝馬ブルーストッキング。好スタートから道中で2番手につけ、残り2ハロンで先頭に立つと力強い末脚で押し切った。鞍上はゴール後に左手でガッツポーズを作り、喜びを爆発させた。GⅠは今年のプリティポリーS、ヴェルメイユ賞に次ぐ3勝目。

24歳で凱旋門賞初制覇を果たしたホープは「本当に信じられません。この牝馬は私のキャリアの中で格別です。私の人生を変えてくれました」と語った。追加登録料12万ユーロ(約1875万円)を払って出走させた陣営の決断が、見事に吉と出た。

★ドタバタ!9着ファンタスティックムーンは出走取消を〝取り消し

ファンタスティックムーン(独=S・シュタインベルク、牡4)は、オーナーサイドがレース当日になって重馬場を嫌って凱旋門賞への出走を取り消す意向を示したものの、最終的にそのまま出走して9着だった。欧州メディアは、主催者側から提示された出走取消に対する5万5000ユーロ(約897万円)の罰金を避けるために出走することになったと伝えている。

★東京競馬場で5年ぶりパブリックビューイング 約4600人が声援

5年ぶり4度目となる凱旋門賞のパブリックビューイングが実施された東京競馬場には午後11時過ぎという遅い時間帯の発走にもかかわらず、約4600人のファンが来場。日本競馬の悲願成就へ、熱い声援を送った。願いはかなわなかったが、シンエンペラー、そして武豊騎手の奮闘に、ねぎらいの拍手が送られていた。

★国内の馬券売り上げは46億円超

凱旋門賞の国内馬券売り上げは46億2335万9800円で、昨年の42億629万5700円を上回った。凱旋門賞の売り上げレコードは2022年の64億9599万2800円。

[もっと見る]

【凱旋門賞】シンエンペラー、アルリファーはともに敗れる 優勝はブルーストッキング10月07日(月) 00:31

【パリ6日】欧州最高峰のGⅠ凱旋門賞(芝2400メートル)がパリロンシャン競馬場で16頭によって争われ、日本から参戦した坂井瑠星騎手(27)=栗東・矢作=騎乗のシンエンペラー(栗東・矢作、牡3)は12着、武豊(55)=栗・フリー=騎乗のアルリファー(愛=J・オブライエン、牡4)は11着に敗れた。早めに先頭に立ったR・ライアン騎乗のブルーストッキング(英=R・ベケット、牝4)が優勝した。

坂井瑠星騎手(12着 シンエンペラー)「ポジションはいいところにつけられたと思います。(馬場は)どの馬も一緒なので言い訳はできません。自分の中で満足できる乗り方はできました。結果を出せずに残念です。また必ずリベンジしたいと思います」

矢作芳人調教師(同)「残念という言葉しか出ない。アイルランドのときよりはるかにいい状態で、スタッフはよく頑張ってくれた。想定していた馬場状態だったと思う。ちょっと敗因が分からない。瑠星はよくやってくれたし、調教師の力不足。自分で使うのは2回目だけど、このレースは本当に分からない。ちょっと何も考えられません。故障馬もいた中で、無事に帰ってきてくれたのはよかったです。また日本に帰ってから頑張ります」

武豊騎手(11着 アルリファー)「直線に向いてペースが上がったときについていけなかったです。いい結果を出せなかったけど、やっぱりいいなと思いました。(松島オーナーからは)また来年頑張ろうと言ってもらいました。いつか勝ちたいですね。なかなか苦戦してますけど。ジョッキーを辞められないですね、また頑張ります」

★凱旋門賞

パリロンシャン競馬場で行われる芝2400メートルの国際競走。第1次世界大戦の影響で衰退したフランス競馬の再興を目標に、1920年に創設された。欧州の競走としては最高賞金額を誇る。

[もっと見る]

⇒もっと見る

過去10年の結果 ~凱旋門賞 2024~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2023/10/01 エースインパクト 牡3 フランス 02.25.52 C.デムーロ J.C.ルジェ
2022/10/02 アルピニスタ 牝5 イギリス 02.35.71 L.モリス M.プレスコット
2021/10/03 トルカータータッソ 牡4 ドイツ 02:37.62 R.ピーヒュレク M.ヴァイス
2020/10/04 ソットサス 牡4 フランス 02:39.30 C.デムーロ JC.ルジェ
2019/10/06 ヴァルトガイスト 牡5 フランス 02:31.97 P.ブドー A.ファーブル
2018/10/07 エネイブル 牝4 イギリス 02:29.24 L.デットーリ J.ゴスデン
2017/10/01 エネイブル 牝3 イギリス 02:28.69 L.デットーリ J.ゴスデン
2016/10/02 ファウンド 牝4 アイルランド 02:23.6 R.ムーア A.オブライエン
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド

歴史・概要 ~凱旋門賞 2024~

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。

日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。

過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミア、エネイブルなどが名を連ねる。

挑戦した日本馬 ~凱旋門賞 2024~

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2~3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
2017年サトノダイヤモンド牡4C.ルメール池江泰寿15着
サトノノブレス牡7川田将雅池江泰寿16着
2018年クリンチャー牡4武豊宮本博17着
2019年キセキ牡5C.スミヨン角居勝彦7着
ブラストワンピース牡4川田将雅大竹正博11着
フィエールマン牡4C.ルメール手塚貴久12着
2020年ディアドラ牝6J.スペンサー橋田満8着
2021年クロノジェネシス牝5O.マーフィー斉藤崇史7着
ディープボンド牡4M.バルザローナ大久保龍志14着
2022年タイトルホルダー牡4横山和生栗田徹11着
ステイフーリッシュ牡7C.ルメール矢作芳人14着
ディープボンド牡5川田将雅大久保龍志18着
ドウデュース牡3武豊友道康夫19着
2023年スルーセブンシーズ牝5C.ルメール尾関知人4着