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桜花賞の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。栗東では、阪神JFの勝ち馬で前哨戦のチューリップ賞を快勝したダノンファンタジーが芝コースで5ハロン62秒5-11秒4を余裕の手応えで計時。騎乗した川田騎手も「いい準備ができました」と自信をみせた。坂路で追い切られたアクアミラビリスがラスト1ハロン12秒3と鋭く伸び、調教評価で最高の『S』となった。枠順はきょう確定。金曜発売は行われない。
あふれる闘志を内に秘め、2歳女王が優雅なフットワークで栗東のターフを駆け抜けた。ダノンファンタジーは、桜の女王戴冠へ順調そのもの。最終リハを終えた川田騎手が、うなずいた。
「1週前は走る気持ちがより強く、当週はやりすぎないように。きょうも、走る気持ちは強かったですが、よく我慢していましたし、いい準備ができました」
最終追い切りは芝コースでゆったりとした入り。走り始めに一瞬首を上げて行きたがったがすぐに落ち着き、人馬の呼吸を合わせた。馬なりのまま直線に向くと、スピードに乗りながらも気持ちよさそうに走りきり、5ハロン62秒5-11秒4。ポイントの1つだったテンション面も、良好なまま本番へ向かえそうだ。
1週前の3月27日には、CWコースで6ハロン78秒4-12秒8の快時計。中内田調教師は「先週のはガスがたまっていて、それを発散するような感じ」と振り返った。1週前に負荷をかけ、当週は軽めという予定通りの調整で「きょうはジョッキーと最後のコンタクトを取ってもらって、我慢するところと伸ばすところを確認してもらった」と満足げに語った。
快勝した前哨戦のチューリップ賞を含め、近4走は全て馬体重460キロでの出走。成長力は気になるが、川田騎手は「体の中身はよくなってきていますし、体重が増えていないことは気にしていません」。今回はキャリアで唯一、土をつけられたグランアレグリアと新馬戦以来の再戦だが「新馬戦は負けることがないと思っていましたが、ものすごく強い馬がいてびっくりしました。久しぶりに、しかもGIで戦えることは、こちら側も楽しみにしています」とひと回り大きくなった姿を見せつけるつもりだ。
「健康で、いい状態を保っています。それをレースまでキープできれば」とトレーナー。世代のトップを走り続けてきたファンタジーが、桜舞う仁川で改めて最強を証明する。 (山口大輝)
★桜花賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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今回はキャリアで唯一、土をつけられたグランアレグリアと新馬戦以来の再戦