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【血統アナリシス】大阪杯 復活劇を演じても不思議はない昨年の皐月賞馬!グンと成長曲線を描く可能性もあるグランプリホース!

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日曜日に行われる大阪杯の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


マカヒキ
父は産駒が大阪杯で好パフォーマンスを示しているディープインパクト。きょうだいはマイル以下を主戦場とするタイプが多く、そのあたりを踏まえると距離短縮の2000mは歓迎材料だ。母父にヴァイスリージェント系を持つ馬の舞台相性も良く、潜在適性については申し分がない。ただ、一昨年の当レースで4着に敗れている点は気がかり。加えて、年齢的にピークアウトの感は否めず、勝ち負けまではどうか。あっても3着、というスタンスで構えるのがベターかもしれない。

ワグネリアン
当レース&当該コースで産駒が安定した成績を残しているディープインパクトを父に持ち、母父のキングカメハメハはBMSランキングでグングン成績を伸ばしている成長株。ダート指向の強い米国型牝系の舞台相性も良く、額面上の血統構成だけならメンバー屈指の存在とみて差しつかえない。ただ、順調さを欠いてキャリア最長の休養明けである点は割引材料。ましてや初の古馬G1となれば、軸にとるには考えモノ。ヒモあってもアタマなし、とジャッジしたい。

アルアイン
父は大阪杯における産駒の活躍が顕著なディープインパクト。母父エーピーインディ系の当該コース成績も向上している。米ダート7FのG1勝ち馬の血が影響しているせいか、2000mを超える競馬で勝ち切るにはパンチが足りないものの、スピードとパワーを要求される内回りの阪神コースはベストに近い条件。少なくとも直線の長い中京コースよりはフィットするはずだ。昨年(3着)並みのパフォーマンスなら十分可能とみる。


エポカドーロ
父は三冠馬のオルフェーヴル、母は重賞2勝のパワー&スピード型。父ならびに母の機動力とスピード能力は、ここでも見劣りしない。スタミナ型サンデーサイレンス系×スピード型の配合も、近年の大阪杯の好走傾向と合致する。そもそも、息が入らない展開を好位から差す、という芸当を皐月賞でやってのけているのだから、水準以上の持続力を要求される当舞台はマッチするはずだ。持ち味のしぶとさを活かせる競馬になれば、復活劇を演じても不思議はない。

ムイトオブリガード
キングマンボ系×サンデーサイレンス系という、主流系統同士の組み合わせ。マイルCSを制したシンコウラブリイを祖母に擁することでスピードを補完。加えて、父母父のトニービン、欧州にさかのぼる牝系にて最低限のスタミナが供給されている。バランスのとれた好配合と言えよう。半面、父キングマンボ系の当レースにおけるパフォーマンスが低い点は不安材料。また、前回の敗戦をみるに、トップクラスを相手とする中距離戦では苦しい印象を受ける。今回は様子見が賢明ではないか。

キセキ
キングカメハメハ×エアグルーヴに、ディープインパクト直仔の肌馬を掛け合わせた良血馬。近親にもG1戦線の活躍馬が多数おり、活力と底力についてはケチのつけようがない。ただ、牝系の構成はどちらかといえば大箱コース向き。父が属するキングマンボ系の大阪杯における成績も芳しくない。近年の当レースで持続力型×スピード型配合馬の相性が良い点、ならびに天皇賞(秋)のパフォーマンスをそのまま評価しての連下扱いが妥当ではないか。

ブラストワンピース
ハービンジャー×キングカメハメハという、高い身体能力を持つ馬同士の組み合わせ。持続力に長けた父に、短距離で活躍した母を掛け合わせることで、バランスのとれた総合力を実現している。父が頂点に達したのは4歳春から夏にかけてのこと。その点を鑑みると、有馬記念制覇をきっかけにグンと成長曲線を描く可能性もある。血の良さを最も活かせる持久力を必要とする競馬になるか、あるいは自身から早めに動いて持続質勝負に持ち込めば、この舞台でも好勝負可能と判断する。

サングレーザー
父のディープインパクトは毎年のように上位入線馬を輩出。父×ヴァイスリージェント系の配合は、2017年2着馬のステファノスと同じ。母の父に北米ダート血統馬を持つ馬の当レースにおける相性も良く、血統面の大きなマイナス材料は見当たらない。札幌記念を制しているように、小回り向きのパワーと器用さを備えている点は大きな強み。久々さえ克服できれば、本領を発揮してもおかしくない。

エアウィンザー
母は秋華賞勝ち馬、近親のエアシャカールは2冠馬と、一本筋の通った牝系の出自。加えて、全兄のエアスピネルは重賞3勝のほか、菊花賞でも3着に好走しており、活力についても申し分がない。ただ、前回の結果をみるに全兄同様、母系から勝ち味の遅さを受け継いでいるのも事実。加えて、大阪杯におけるキングカメハメハ産駒の成績が芳しくない点も気になるところだ。当該コース連対率100%の実績を認めたうえでの、△評価が正解とみる。

ステイフーリッシュ
伯父に安田記念勝ち馬のブラックホーク、伯母にNHKマイルカップ勝ち馬のピンクカメオを持ち、スピード面については文句なし。ステイゴールド×キングカメハメハ×シルヴァーホークの組み合わせをみるに、少々の厳しい流れにも耐えうるだけの持続力を備えていると判断できる。近親には、2016年のBCターフスプリントを制したオブヴィアスリーなど、多数の活躍馬が並び、牝系の活力も十分すぎるほど。状態さえ整っていれば、ここでも上位争い可能だ。

ペルシアンナイト
父はノーザンダンサー系の主要ラインとして繁栄を続けるデインヒル系。母父にサンデーサイレンスを配することで、同馬の持ち味である優れたスピードの持続力を生み出している。速い上がりを要求される競馬ではパンチが足りないものの、これはダート色の濃い牝系の血脈が影響しているため。スピードとパワーを求められる内回りの阪神芝2000mならば、昨年2着の結果が示す通り、抱えている弱点を補うことができる。侮れない1頭と言えよう。


ステルヴィオ
父は産駒初年度からアーモンドアイという傑物を輩出したロードカナロア。ただ、産駒の多くは父の距離適性を映し出したかのように、マイルレンジがベスト。本馬の場合、母ときょうだいを含む近親馬の大半がスピード指向の強いタイプなので、芝2000mのカベが一層厚い印象を受ける。4代母にシンボリルドルフの全姉スイートコンコルドを擁する牝系の底力、ならびに父の勢いをもってしても勝ち負けまでは苦しい感。3着食い込みがあれば、といったところか。

スティッフェリオ
父は持続力と機動力が持ち味のステイゴールド。その父にムトト×ケープクロスという重厚な肌馬を掛け合わせることで、持続力ならびに持久力がより強調されている。ゆえに、大箱コースの瞬発力勝負よりも、小回りもしくは内回りの我慢比べのほうがベター。そのあたりを勘案すると、阪神芝2000mの舞台は悪くない。父の奥手の部分と、母方由来のしぶとさがうまく噛み合うようであれば、浮上の余地は十分にある。

ダンビュライト
近い親族の活躍馬を見ると、アロンダイトやクリソライト、リアファルマリアライトなど、タフなレースにマッチしたパワー&スタミナ型に偏りがち。それだけに、根幹距離の決め手勝負は分が悪い。2000mの古馬G1となればなおさらだ。晩成色が濃い配合ゆえに油断禁物の半面、本馬よりも適性に優る馬が多い今回は強調材料に乏しい印象を受ける。馬券圏内までは届かないのではないか。



ウマニティ重賞攻略チーム

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このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2019年3月31日 5:06 ナイス! (0)

キングカメハメハ×エアグルーヴに、ディープインパクト直仔の肌馬を掛け合わせた良血馬。

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