最新競馬ニュース

【東西現場記者走る】ロジクライ、不気味


©サンケイスポーツ


 3,203  8  1

【東西現場記者走る】ロジクライ、不気味

 恒例のGI企画『東西現場記者走る』で高松宮記念を担当する板津雄志記者(39)は、再び栗東トレセンに戻って密着取材を続けている。連載4日目のターゲットはロジクライ。マイルを中心に使われ、今回が初めての1200メートル戦になるが、いきなり通用していい下地は過去のレースで示している。担当の遠藤助手にも“絶好”の感触を聞けた。

 同じスプリントGIの高松宮記念スプリンターズS。マイラーとしては、どちらが対応しやすいのか。イメージでは前者。2014年コパノリチャードが6ハロン初挑戦で勝ち、同じく15年ミッキーアイルもいきなり3着に好走した。

 その理由として、考えられるのは走破時計だ。新コースになった12年以降の平均勝ちタイムは1分9秒0。一方、同期間のスプリンターズS(新潟開催除く)は1分7秒5で平均1秒5も速い。スタート直後に少し坂を上る中京と緩やかに下る中山のコース形態の違い、天候による馬場への影響などがこの時計差を生み出している。

 当然、マイラーとしては時計が遅い方が戦いやすい。ならば、初の電撃戦となるロジクライにもチャンスは十分にある。担当の遠藤助手に距離克服の可能性を聞いた。

 「(長距離産駒が多い)ハーツクライ産駒でも脚が短めで、体形的には母系の短距離の血が出ていると思う。坂路でも先週のようにあれだけ速い時計(4ハロン49秒4)が出せますからね」

 確かにこの母系は短距離志向。ロジ自身、520キロ前後の筋肉質な馬体で、すっきりと見せるタイプが多い父の産駒とは一線を画する。

 スプリント戦に対応できる下地も見せてきた。2走前の東京新聞杯(9着)は、自身が先頭で駆け抜けた6ハロン通過が1分8秒5。2番手で通過した昨秋の富士S(1着)も推定1分8秒後半だ。机上の計算だが、6ハロンだけびっしり競馬させれば時計は詰められる。

 あとは状態面だが、これがかなりいいらしい。「2走前は馬なり調整ばかりで少し体が太くなり、そのぶん最後にギアが上がらなかった。阪急杯(3着)の状態は良かったけど、今回はそれより体が締まり、胸前、トモに張りなどが一段と良くなっている」と世話役はデキに太鼓判。【2・1・0・1】の左回りも「調教に乗っている感じからも得意だと思う」とコース替わりも歓迎する。

 やはり侮れない。距離未経験だからといって軽視すると痛い目に遭いそうだ。 (板津雄志)

高松宮記念の出馬表はこちら

★現場記者走るとは

 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付のサンケイスポーツ紙面。

このニュースへのコメント

TERAMAGAZINE|2019年3月22日 6:30 ナイス! (2)

>軽視すると痛い目に遭いそうだ(板津雄志)

ズバリ!その通り!!

でも…

…重視し過ぎても

痛い目に遭うかもしれませんねぇ…

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月14日()
皐月賞 G1
アンタレスS G3
4月13日()
中山GJ G1
アーリントン G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 ジャックドール 牡6
49,004万円
9 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
10 ナムラクレア 牝5
47,685万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る