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【中山牝馬S】レース展望


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【中山牝馬S】レース展望

 中山では日曜は重賞がなく、土曜メインに中山牝馬S(9日、GIII、芝1800メートル)が組まれている。時季的にも不安定な春先の牝馬限定戦のうえ、ハンデ戦でもあり、波乱が多いレースだ。

 トップハンデは56キロのアドマイヤリード(栗東・須貝尚介厩舎、6歳)。一昨年のヴィクトリアマイルの覇者で登録15頭中、唯一のGIホース。長く低迷が続いていたが、2走前のディセンバーSを勝ってスランプを脱し、前走の中山金杯でも勝ったウインブライトから3/4馬身差の4着と善戦。そのウインブライトが先日の中山記念を連覇したことを考慮すれば、レースレベルの高さが分かる。ディセンバーSと同じ舞台で牝馬同士と条件は好転。56キロもここ3戦連続で背負っているので好勝負が期待できる。

 ミッキーチャーム(栗東・中内田充正厩舎、4歳)は逃げた秋華賞アーモンドアイの2着に好走して潜在能力の高さを見せた。先行力を武器とするタイプで、小回りの中山芝1800メートルは脚質的にもぴったり。休み明けでも仕上げに手間取らないので5カ月ぶりも問題なく、ハンデ55キロも妥当なところだろうが、逃げが主体の先行タイプだけに同型が目立つ今回は展開が大きなポイントになる。

 ノームコア(美浦・萩原清厩舎、4歳)も55キロ。紫苑Sで重賞初制覇を飾った後も、エリザベス女王杯5着、愛知杯2着と安定している。同じハンデ戦だった愛知杯から斤量は据え置きなだけに、ここも上位を狙える。

 もう1頭の55キロがエリザベス女王杯で2年連続2着のクロコスミア(栗東・西浦勝一厩舎、6歳)だ。安定感は欠くが、いいペースで行くとしぶとい逃げ・先行型。マークは必要な存在。昨年のこのレースを逃げ切ったカワキタエンカ(栗東・浜田多実雄厩舎、5歳)は前年から1キロ増の54キロは問題ないが、同型とどう折り合いをつけるかが鍵になる。

 前走の愛知杯で重賞初制覇を飾り、今回がラストランになる予定のワンブレスアウェイ(美浦・古賀慎明厩舎、6歳)=54キロ、昨年のこのレースを含み重賞2着が5回あるフロンテアクイーン(美浦・国枝栄厩舎、6歳)=54キロ、昨年3着のレイホーロマンス(栗東・橋田満厩舎、6歳)=51キロ=も侮れない存在だ。

 ほかにも、はまったときの末脚が強烈なデンコウアンジュ(栗東・荒川義之厩舎、6歳)=54キロ、愛知杯3、4着のランドネ(栗東・角居勝彦厩舎、4歳)=53キロ、ウラヌスチャーム(美浦・斎藤誠厩舎、4歳)=53キロ=なども好走しても不思議はない。



中山牝馬Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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