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第26回チューリップ賞(2日、阪神11R、GII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・外1600メートル、1着本賞金5200万円、1~3着馬に桜花賞の優先出走権 =出走13頭)川田将雅騎乗で断然人気に推された昨年の2歳女王ダノンファンタジーがゴール前で抜け出して快勝。4連勝で桜花賞(4月7日、阪神、GI、芝1600メートル)制覇に王手をかけた。タイム1分34秒1(良)。1馬身差の2着は4番人気のシゲルピンクダイヤ。ハナ差3着のノーブルスコアまでが本番の優先出走権を手に入れた。
桜のつぼみがまだ堅い仁川で、ダノンファンタジーが貫禄の2019年V発進を決めた。華麗にエスコートした川田騎手は、ホッとした表情で切り出した。
「調教では不安に思うところがありましたが、返し馬から雰囲気が良くて、レースも上手に走ってくれました。いい反応で伸びていたので、安心して追っていました。桜花賞が楽しみですね」
休み明けで、追い切りでは力む面を見せていたが、競馬では隙を見せなかった。最内枠から好発を決め、道中はなだめながらインの3番手をキープ。直線ではしばらく前があかなかったが、人馬とも焦りはなかった。徐々に外に持ち出して進路を見つけると、一完歩ごとに加速。あっさり差し切った。
これでデビュー2戦目から4連勝。過去2年の2歳女王同様にGIウイナーの力を示し、不動の主役として桜の舞台に歩みを進める。中内田調教師は「トレセンで感じていた成長を競馬でも見せてくれました。筋肉の張りも、これからもうひとつ良くなると思います」と満足げにうなずいた。
確かな成長と本番への上積みを感じさせた前哨戦から、“桜”本番へ。新馬戦で土をつけられたグランアレグリアとの再戦でも、ダノンファンタジーの優位は揺るがない。(川端亮平)
ダノンファンタジー 父ディープインパクト、母ライフフォーセール、母の父ノットフォーセール。鹿毛の牝3歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(株)ダノックス。戦績5戦4勝。獲得賞金1億5636万9000円。重賞は2018年GIIIファンタジーS、GI阪神JFに次いで3勝目。チューリップ賞は中内田充正調教師が初勝利、川田将雅騎手は14年ハープスターに次いで2勝目。馬名は「冠名+幻想。幻想的な走りを期待して」。
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