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【フェブラリー】菜七子GI制覇だ「負けたくない」


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【フェブラリー】菜七子GI制覇だ「負けたくない」

 豪華メンバーがそろった2019年のJRA・GI開幕戦。主役はやはり藤田菜七子騎手だ。JRA女性ジョッキーのGI初挑戦という話題性だけでなく、相棒のコパノキッキングもまぎれもなくVレベルにいるからだ。

 『逃げ』から『差し・追い込み』への脚質転換のきっかけとなった4走前の藤森S(1600万下)が衝撃的だった。スタート後の致命的な不利で最後方からになり、直線に入るとノーチャンスと思えた位置から大外一気で勝負をひっくり返した。誰もがタダ者ではないと思ったはずだ。

 その後は6FのOPオータムリーフS→GIIIカペラSを連勝。7Fと初の左回りが課題だった前走のGIII根岸Sも、中団から余裕を持って抜け出す優等生の競馬で連勝を『4』に伸ばした。下級条件からの4連勝はままあっても、上級条件からは簡単ではない。底知れない能力とセンスの持ち主だ。

 課題は初めて走るマイルだが、7Fの前走でも上がり最速(3F35秒4)をマークしているのだから、1F延長には対応できるはず。ちなみに根岸Sが1回東京開催に定着した01年以降、4歳馬の勝利はキッキングで4頭目。そのうち05年メイショウボーラー、16年モーニンは本番も制した。伸び盛りの時期なら、GIの壁も乗り越えられる。

 菜七子も3週連続Vとリズムを上げてきた。8日の初コンタクトの際から「すごくいい馬で乗りやすい。こう乗ってこういう風に勝ちたい、1着で駆け抜けるイメージをしています」と戦闘モードに入り、直前のバレンタインデーに改めて「GIレースだし、さすがにみんな強い馬だとは思っていますが、コパノキッキングももちろん強い馬だと思うし、負けたくはないですね」と語気を強めた。

 オーナーは14&15年にコパノリッキーで初のレース連覇を果たした“Dr.コパ”こと小林祥晃氏、トレーナーは12年テスタマッタリッキーで初のレース3勝をあげた村山調教師と取り巻く環境もベスト。心強い最高の援軍を得て、今度は菜七子が“史上初”のJRA女性ジョッキーGI制覇を決める。

 枠順も“ナナ”枠、根岸Sと同じ(11)番なら期待しかない。“究極の3連単”はキッキングを1着に固定、ゴールドドリームを2、3着に置いた12点で勝負。平成最後の2・17は歴史的な一日となる。(夕刊フジ)



フェブラリーSの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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