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★良いリズムを取り戻したテーオーエナジー
11日(祝・月)に佐賀競馬場で、第46回佐賀記念(交流GIII、4歳以上オープン、別定、ダート・右2000メートル)が行われる。過去の勝ち馬の中には、GI6勝を含む重賞19勝を挙げたスマートファルコン(2009年)、GI10勝の大記録を打ち立てたホッコータルマエ(2013年)など、歴史に残る名馬になった面々もいるだけに、注目したい一戦だ。
目下10年連続でJRA所属馬が勝利を挙げている重賞だけに、今年もJRA勢の取捨が結果を占う上で重要になってきそう。そんなJRA勢の中でも人気を集めそうなのが、昨春に交流重賞の兵庫チャンピオンシップ(交流GII)を5馬身差で圧勝した実績を持っているテーオーエナジー(栗東・宮徹厩舎、牡4歳)だろう。
兵庫チャンピオンシップ制覇後は芝の日本ダービーに挑戦したが大敗。その後は再びダート路線に戻ったものの結果が出ていなかったが、ここにきて余力十分の内容でオープン特別2連勝と良いリズムが戻ってきているだけに、久々2度目の重賞制覇となる可能性は高いと言っていい。
前に行ける脚質だけに最内枠は問題なく、過去にこのレースを制した経験がある岩田騎手とのコンビも心強い。
★山本聡哉と新コンビ!ヒラボクラターシュが魅せるか
テーオーエナジーに続く注目を集めそうなのが、同じ“最強4歳世代”でオープン特別2勝の実績があるヒラボクラターシュ(栗東・大久保龍志厩舎、牡4歳)。重賞タイトルこそ獲得していないが、昨夏のレパードSでは勝利したグリムとタイム差なしの2着に善戦したこともあるだけに、今回のメンバーなら通用していい。
57キロの斤量を背負うテーオーエナジーに対して55キロと2キロのアドバンテージがあるのも有利で、初参戦となる地方の馬場さえこなせれば、勝ち切るシーンまであっていいのではないか。
降雪の影響で土曜日の東京開催が佐賀記念と同日の月曜日に順延となったことで、鞍上は福永祐一騎手から急遽、岩手競馬の山本聡哉騎手にスイッチ。デビューから14年弱で1500勝を超える勝ち星を積み重ねている実力者が、交流重賞初制覇の大チャンスをモノにするか、注目したい。
★新天地で輝きを取り戻したグレイトパール
JRA所属時にダート戦で6連勝。川田将雅騎手とのコンビで平安S(GIII)、アンタレスS(GIII)と2つの重賞タイトルを獲得したグレイトパール(佐賀・川田孝好厩舎、牡6歳)だったが、重賞2連勝後は故障の影響もあって3連敗と結果を残すことができなかった。
それでも、再起を目指して佐賀競馬・川田孝好厩舎への移籍を決断すると、いきなり周防灘特別、雷山賞を連勝。いずれも2着以下に7馬身、9馬身差をつける圧勝劇で、息子が2度の重賞Vに導いた実績馬を、父が復活させる形となった。
今回はJRA勢が相手ということで、移籍後2戦のように楽な競馬にはならない可能性は高いが、全盛期の能力を発揮できるなら、上位争いに加わって何ら不思議ではない。1996年のリンデンニシキ以来となる、地元・佐賀所属馬の勝利が叶う可能性もあるのではないか。
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