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【函館SS】ワンカラット鮮やかレコードV


©サンケイスポーツ


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 第17回函館スプリントS(4日、函館9R、GIII、3歳上オープン国際、別定、芝1200メートル、1着本賞金4000万円=出走15頭)藤岡佑介騎乗、2番人気のワンカラットが好位のインから鮮やかに抜け出し快勝。勝ちタイムの1分8秒2(良)はコースレコード。藤岡佑騎手は、父の藤岡健一調教師(49)の管理馬での重賞制覇だ。1番人気のビービーガルダンは直線で伸びきれず、2馬身差の2着に終わった。

 初夏の函館で電撃のダイヤモンドが輝きを放った。ワンカラットが圧勝劇でサマースプリントシリーズ第1戦を制した。

 1枠1番から5番手につけ、道中の手応えは抜群。直線でバテた馬たちをかわして、軽々とゴールへ飛び込んだ。勝ちタイムの1分8秒2は1988年8月にシンウインドがマークしたレコードを0秒2更新。内容、数字とも文句なしだった。

 「強かったですね。思い描いた通りのレースができた」と会心の勝利に藤岡佑介騎手の笑顔が弾けた。ほとんどのレースで手綱を取り、フィリーズレビューを制したワンカラットに、思い入れは強い。低迷期を乗り越え、約1年4カ月ぶりの勝利を重賞で飾れたことに、感激の表情だ。

 「結果が出なくても乗せ続けてもらっていたんで、本当にうれしい。いつも一生懸命走ってくれる馬で、心身ともにボロボロになっているのに…」。今回はCBC賞(3着)から中2週で栗東から函館に輸送してのレース。昨秋のローズS(10着)から休みなく使われ、今年はこれが6戦目というタフさに鞍上は頭の下がる思いだ。

 ラジオNIKKEI賞レッドスパークルを使っていたため、福島で観戦した藤岡健一調教師も「強い競馬をしてくれました。マイルぐらいまでがんばって欲しいと思っていたけど、1200メートルのイメージになっちゃいましたね」と笑顔。今後は北海道千歳の社台ファームに放牧に出され、キーンランドC(8月29日、札幌、GIII、芝1200メートル)に向かう。

 試行錯誤してようやくスプリントという自分の舞台を見つけたワンカラット。この夏、その輝きに磨きをかけて、サマースプリントシリーズの頂点を目指す。(柴田章利)

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