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騎手時代、有馬記念で歴代最多タイの3勝をマークした岡部幸雄氏(70)が、平成最後の年度総決算レースを分析。前売り1番人気のレイデオロについて、同じ藤沢和雄厩舎所属で有馬記念を制覇したシンボリクリスエス、ゼンノロブロイの域に近づいていると高く評価した。また、注目騎手としてミッキーロケットとコンビを組む英国のオイシン・マーフィー騎手(23)=アイルランド出身=を挙げた。
今年の出走馬16頭では実績に近況を加味すれば、レイデオロが頭ひとつ抜けていると感じる。ベストは2000メートルあたりとみているが、中山の芝2500メートルはコーナーが6つもあり、道中で息を入れやすいので問題ないだろう。
外めの(12)番枠も緩急自在なレースができるようになっている今、不利にはならない。最近は改善されているとはいえ、過去に何度か出遅れたことを考えれば、むしろレースを組み立てやすい枠順かもしれない。
とにかく、秋に入ってからの充実ぶりが光る。調教を見ても、精神面で余裕が出ているのが分かる。同じ藤沢和厩舎所属馬では有馬記念をシンボリクリスエスが3、4歳時の2002、03年に連覇し、ゼンノロブロイが4歳時の04年に優勝。中長距離向きだったこの2頭に騎乗した経験からも、タイプは違ってもレイデオロは先輩両馬の域に近づいているように思える。
コンビを組むルメール騎手が円熟味を増しているのも頼もしい。今年は年間新記録のGI8勝をマークするなど大活躍。周りがよく見えているからだ。
人気通り2番手以下は混戦で、うまく立ち回った馬が台頭するだろう。展開を読むと、ここ2戦逃げて好走しているキセキは(14)番枠。スタート地点から最初のカーブまでが近いので先行タイプのオジュウチョウサンは、武豊騎手が先手を主張すれば(1)番枠だけにスムーズに行けるかもしれない。
オジュウチョウサンの評価は難しいが、欧州の長距離GIや、日本でも有名な豪州のメルボルンC(芝3200メートル)では障害レース経験馬の好走が珍しくない。もっと距離が欲しく、今の中山の芝コースは速いタイムが出るので条件は厳しいが、いずれにしても勝機を見いだすには消耗戦に持ち込む必要がある。
キセキはハードなレースだったジャパンCの反動がどうかだが、菊花賞を勝っているようにスタミナは豊富。川田騎手は持久力勝負に持っていきたいところだろう。(2)クリンチャーも同じようなタイプなので、序盤は遅かったとしても早めにペースが上がりそう。この状況下でそれぞれの騎乗馬の特長をどこまで引き出せるかが、勝負のポイントになるはずだ。
今年は史上最多の外国人騎手が6人参加する。そのなかでは、(11)ミッキーロケットとコンビを組むマーフィー騎手がどういうレースをするか興味を持っている。
今、世界が注目する23歳の若手。日本初騎乗だった先週の中山競馬でそつのない騎乗を見せて4勝し、22日も2勝と好成績を収めている。中山の芝2500メートルはトリッキーといわれるが、彼が拠点とする英国では広大なコースが多い一方で、中山以上にきついカーブ、坂が多い。コース自体、日本は英国よりも整備されているので、むしろ乗りやすいのではないかと思う。(JRA元騎手)
★22日のレイデオロ
2018年の大団円へ、茨城・美浦トレーニングセンターの坂路を1本駆け上がった。充実ぶりをうかがわせる軽やかなフットワークで、鞍上とのコンタクトも完璧。タイム4ハロン60秒0と映し出されると、見届けた藤沢和調教師は「15-15(1ハロンあたり15秒程度で走ること)でと思っていたんだ」とニヤリ。そう、まさに思惑と寸分違わぬ圧巻の最終調整だ。
天皇賞・秋のあとはジャパンCをパスし、暮れの大一番一本にかけた。12、19日ときっちり併せ馬をこなしながら、以前のようなテンションの高まりは皆無。落ち着いた中に威圧感も漂わせる絶好の気配に「順調だよ。本当に馬が丈夫になったし、気持ちがめげていないというか、走ることへの前向きさが残っているのがいい。来年も現役で走らせるのがオーナーの意向だから、いい形で来年を迎えないとな」。トレーナーは自身のグランプリ4勝目(2002、03年シンボリクリスエス、04年ゼンノロブロイ)、そして愛馬のGI3勝目へ自信をにじませた。
岡部 幸雄(おかべ・ゆきお) 1948(昭和23)年10月31日生まれ、70歳。群馬県出身。67年3月に騎手デビューし、2005年3月の引退までに中央競馬通算2943勝をあげ、4018勝の武豊騎手に次ぐ歴代2位(22日現在)。有馬記念は1984&85年シンボリルドルフ、88年オグリキャップで制覇。5人いる最多3勝騎手のうち、最初に達成している。14年に“競馬の殿堂”入り。サンケイスポーツ特別版週刊ギャロップで「GI観戦記」「名手の競馬学」を連載中。
有馬記念 日本中央競馬会(JRA)第2代理事長の有馬頼寧(よりやす)氏の「プロ野球のオールスター戦のようなものができないか」という発想から、世界初のファン投票選出馬によるレースを創設。1956年に中山競馬場の新スタンドが完成したことに合わせ、12月23日に中山グランプリとして第1回が行われた。翌57年1月9日に有馬氏が急逝。理事長在任期間に多くの功績を残した有馬氏をしのんで、第2回から「有馬記念(グランプリ)」と改名された。今では日本でナンバーワンの売り上げを誇るレースとなり、暮れの風物詩として定着している。
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