中央競馬ニュース

【血統アナリシス】有馬記念 コレといった欠点が見当たらないファン投票1位馬!晩成型の血脈を後押しに上位進出を狙うステイゴールド産駒!

 0   7   6,281
シェアする  x facebook LINEで送る
【血統アナリシス】有馬記念 コレといった欠点が見当たらないファン投票1位馬!晩成型の血脈を後押しに上位進出を狙うステイゴールド産駒!

日曜日に行われる有馬記念の出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。


オジュウチョウサン
今世紀に入ってからの有馬記念における優勝馬を振り返ると、父サンデーサイレンス系と父ロベルト系で占められている。本馬はその両父系の配合馬だ。父のステイゴールドは3頭の勝ち馬を送り出し、母父のシンボリクリスエスは2002、2003年の優勝馬。構成だけならここに入ってもトップクラスと言えよう。ただ、平地での2戦をみるにスピードよりも持久力に長けたタイプであるのは事実。時計勝負では分が悪い。上位争いに加わるには、スタミナを要求される展開、あるいは馬場の出現が不可欠になる。

クリンチャー
父であるディープスカイの産駒は、パワーあるいはスタミナに長けたタイプが多く、主にダートで活躍。その父にスタミナ&パワー特化型のブライアンズタイム(ロベルト系)の肌馬を組み合わせているのだから、持久力を必要とする競馬では滅法強い。半面、高速馬場や速い上がりの決め手勝負になるとモロいタイプ。持ち味を活かすためには、時計や上がりを適度に要する競馬になるか、あるいはロングスパートを仕掛けることが肝要となろう。

モズカッチャン
父のハービンジャーは持続力と持久力が持ち味。その父にキングカメハメハ×ストームバード系という、パワーとスピードを兼ね備えた肌馬を組み合わせて、ハイレベルのスピード持続力を実現している。そのあたりを鑑みると、中山芝2500mのような形態はマッチするかもしれない。一方で、当レースにおける父ノーザンダンサー系の成績が芳しくない点は気がかり。ましてや、牡馬混合のG1。底力を問われる競馬になると足りない可能性が高く、積極的には手を出しづらい。


マカヒキ
父は当レースとの相性が良いとは言えないディープインパクト。兄姉はマイル以下を主戦場とするタイプが多く、その点を鑑みると距離延長&中山芝2500mは不安材料と言える。一方で、本馬の内回り+小回りのレースにおける最低着順は大阪杯の4着。瞬発力の秀でた父に、スピード型の牝系を掛け合わせたバランスの妙からきているものなのか、思わぬところで良績を残している。母方から受け継いだ機動力がこの舞台と巧くマッチするようであれば、浮上あっても不思議はない。

パフォーマプロミス
父であるステイゴールドの産駒は有馬記念で過去4勝。母父のタニノギムレットグランプリ血統として名高いロベルト系というように、父と母父のレース適性については文句なし。伯母にオークス馬のシルクプリマドンナ、一族に天皇賞(秋)を制したヘヴンリーロマンスを擁する牝系に関しても上質と言える。条件戦とはいえ昨年の同時期に中山芝2500mを制しており、コース適性の不足はない。晩成型の血筋を加味すると侮れない1頭になりそうだ。

サトノダイヤモンド
ディープインパクト古・牡馬の有馬記念における成績がイマイチの半面、持続力を持ち味とするダンチヒ系を母父に持つ馬の相性は決して悪くない。近親には南米のG1馬が複数並び、母は南米の中距離G1で活躍した名牝。各要素のバランスがとれた牝系をみるに、この舞台が不向きと判断するのは早計だ。そもそも本馬自身、2016年に当レースを制しているのだから、高いレース適性を備えているのは明白。近走の内容を勘案すると、勝ち切るまでには至らないかもしれないが、紛れた場合の2~3着ならばチャンスはある。

サウンズオブアース
当レースで毎年のように上位入線馬を送り出しているサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合馬。もとより本馬自身、2015年の2着馬なのだから高い舞台適性を持ち合わせていることは間違いない。とはいえ、年齢的にピークアウトの感は否めず、ハイパフォーマンスを期待するのは酷だろう。最も得意とする上がりを要する展開になった際の、掲示板争いまでが精一杯ではないだろうか。

ブラストワンピース
ハービンジャー×キングカメハメハという、高い身体能力を持つ馬同士の組み合わせ。ただし、現状は父と母父から受け継いだ持久力を末脚に凝縮したかのような仕様になっており、これまでと同じスタイルでは道中で置かれる可能性が高い。また、スタミナ寄りの血脈で固められているため、高速決着になった場合の危うさもある。持ち味を活かすためには、一定以上の持久力を求められる競馬になるか、あるいは自身から早めに動いて我慢比べに持ち込むことが必須と言えよう。

リッジマン
父はどちらかと言えば短距離色の強いスウェプトオーヴァーボード。だが、ダート16Fの勝ち鞍があるダマスカス4×3のクロスと、中距離専科だった母の血が利いているのか、本馬は長距離でも対応可能のタイプに仕上がっている。一方で、キングマンボを経由しない父ミスプロ系の当レースにおける成績が奮わない点は心配材料。きょうだいと近い親族の顔ぶれもインパクトを欠き、G1では底力ならびに活力の面で見劣る感は否めない。ここは静観が賢明だろう。

ミッキースワロー
父のトーセンホマレボシディープインパクトの直仔でありながら、瞬発力ではなくスピードの持続力を武器に活躍した珍しいタイプ。その父にジャングルポケット(グレイソヴリン系)×リファール系という持続力特化型の肌馬を掛け合わせているのだから、本馬が備えている持続力はかなりのもの。ゆえに、決め手を問われる東京芝2400mから、中山芝2500mへの舞台替わりは歓迎のクチ。長所を最大限に活かせる持久力勝負になれば、面白い存在だ。

ミッキーロケット
父は身体能力の高さが身上のキングカメハメハ。母父のピヴォタルはブルードメアサイアーとして、欧州中心に中距離以上のG1で多数の活躍馬を送り出している。パワーとスタミナに優れた配合と言えよう。加えて、祖母はツィンクルブライド、近親にはペールギュントの名が見られるように、ある程度のスピード決着にも対応できる。血の良さを最も活かせる体力勝負になれば、宝塚記念の再現があっても驚けない。軽くは扱えない1頭だ。


レイデオロ
叔父は帝王賞馬ゴルトブリッツ、祖母の半弟はディープインパクトという良血馬。キングカメハメハ×ロベルト系という重めの配合ではあるが、その重さをミスプロの3×4のクロスで解消。バランス絶妙の総合力を実現している。有馬記念における父キングマンボ系のパフォーマンスが低い点は気になるが、本馬はロベルト系の特長が強く出ているので心配無用。同じようなシチュエーションだったオールカマーを、アッサリ勝ち上がっているので、さしたる問題ではないとみる。コレといった欠点は見当たらず、有力候補の1頭であることは間違いない。

スマートレイアー
リファールのクロスや欧州型で固められた母方の血脈が強く反映されているのが大きな特徴。ゆえに、一定以上の持久力を求められる中山芝2500mに対応可能の適性を備えていると判断できる。半面、リズムが乱れると、一気に崩れてしまうタイプだけに、京都外回り→中山内回りの臨戦過程がプラスに作用するとは言い難い。加えて、加齢に伴う能力減退を考慮すると、強調材料を見出すのは厳しい印象。劣勢は否めない。

キセキ
キングカメハメハ×エアグルーヴに、ディープインパクト直仔の肌馬を掛け合わせた良血馬。近親にはG1戦線で活躍した馬が多数いるので、活力と底力についての足らずはない。ただ、持続力型×スピード型牝馬の配合をみるに、長くいい脚を使える馬が幅を利かせやすい大箱コースがベスト。ゆえに、東京→中山の臨戦過程では信頼度が落ちる。父であるルーラーシップの産駒が当該コースで好成績を残している点、ならびに近走の内容をそのまま評価しての連下扱いまでが正解ではないか。

シュヴァルグラン
有馬記念はハイレベルのスピード持続力を要求される舞台。ゆえに、持続力に長けたトニービンを内包しているハーツクライを父に持つ点は好材料。持続力と機動力が持ち味の母父マキャベリアンの血脈も悪くない。年明け7歳となる年齢的な面から、相応の決め手を求められる根幹距離のG1では分が悪いが、適性上位の馬が幅を利かせやすい非根幹距離なら話は別。近2走以上のパフォーマンスを示す可能性は十分にある。警戒を怠れない1頭と言えよう。

サクラアンプルール
キングカメハメハ×サンデーサイレンスという、芝の主流血統同士の組み合わせ。スピードの持続力に長け、パワーと器用さをも兼ね備えた好配合だ。半面、母母父のノーザンテーストや、ノーザンダンサーの多重クロスが濃く反映されているせいか、速い上がりを求められる競馬は今ひとつ。その点、東京→中山のステップは悪くないのだが、年齢的なものを考慮すると、2.5Fの距離延長かつG1で激変があるかどうかについては疑問符がつく。複勝圏内には届かないだろう。



ウマニティ重賞攻略チーム

この記事はいかがでしたか?
ナイス (7)

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る