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【ターコイズS】ミスパンテール、連覇で重賞4勝目

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【ターコイズS】ミスパンテール、連覇で重賞4勝目

 第4回ターコイズステークス(15日、中山11R、GIII、3歳上牝馬オープン国際(特指)、ハンデ、芝・外1600メートル、1着本賞金3600万円 =出走16頭)横山典弘騎乗で5番人気のミスパンテールが、中団から力強く伸びて連覇を達成した。タイム1分32秒7(良)。1/2馬身差の2着は10番人気リバティハイツ。3着にも13番人気の伏兵デンコウアンジュが入り、3連単69万円台の波乱となった。

 底冷えする中山のターフで、牝豹(めひょう)が牙をむいた。ミスパンテールが好位から鋭い末脚を発揮し、連覇&重賞4勝目を飾った。

 「うれしいですね。去年は混戦で(追い出しを)待たされてギリギリだったけど、早めにいいスペースを確保できたので楽でした」

 横山典騎手は左拳でガッツポーズを作り、喜びをあらわにした。好発から中団のインにつけ、50歳のベテランらしい絶妙なタイミングでスパート。測ったかのようにゴール直前で抜け出した。昨年から3キロ増のトップハンデ56キロも問題なし。タイム1分32秒7(良)はレースレコードだ。

 今秋の2戦は9、12着とひと息。復帰戦の府中牝馬Sにオーバーワーク気味で臨んだことで、繊細な精神面に影響を与えてしまった。その反省を踏まえて中間はソフトな調整に徹し、「精神状態さえうまくもっていければ、能力は抜けている。だてに4連勝していないことを証明できた」と昆調教師は胸を張った。

 来春はヴィクトリアマイル(5月12日、東京、GI、芝1600メートル)に最大目標を置かれる。「今年(5着)は悔しい思いをしたから、狙っていきたい」と指揮官が言えば、「マイルに戻っていい競馬をしてくれた。また来年頑張りたい」と鞍上も抱負を口にした。アンジュデジールJBCレディスクラシックを制した職人コンビが、今度は牝馬芝路線の頂点を取りにいく。(漆山貴禎)

ミスパンテール 父ダイワメジャー、母エールドクラージュ、母の父シンボリクリスエス。鹿毛の牝4歳。栗東・昆貢厩舎所属。北海道日高町・三城牧場の生産馬。馬主は寺田千代乃氏。戦績13戦6勝。獲得賞金2億1557万円。重賞は2017年GIIIターコイズS、18年GIII京都牝馬S、GIIサンケイスポーツ杯阪神牝馬Sに次いで4勝目。ターコイズS昆貢調教師、横山典弘騎手ともに昨年に次いで2勝目。馬名は「女性+豹(仏)。女豹」。

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