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【東西現場記者走る】気になる牝馬グランの気性面


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【東西現場記者走る】気になる牝馬グランの気性面

 密着取材で勝ち馬を探るGI企画『東西現場記者走る』は、阪神JFを◎→△△→○で的中した東京サンスポの千葉智春記者(34)が担当する。美浦トレセンでの5日目は、〔2〕枠(2)番に決まったグランアレグリアに注目。落鉄しての追い切りや雨馬場などに懸念を抱くも、いずれも陣営は払拭。人気を集める紅一点への偉業達成に期待感が高まった。

 5日目の目当ては、もちろん人気の中心グランアレグリア。阪神への輸送を前に、この馬の状態を把握しないわけにはいかない。金曜は北Cコースでダクとハッキングのメニュー。早速、藤沢和調教師を直撃した。

 最終追い切りは、馬場入り前に落鉄しながら敢行。大丈夫なのか勘ぐってしまうが、トレーナーは「引っ掛かりが少し悪いくらいで、全然大丈夫だよ。深いウッドチップだから脚元への影響もない」とサラリ。その後も何ら問題はなく、仕上がりに不安はない様子だ。

 デビュー戦を芝1600メートルの新馬戦史上最速タイムで勝ったように、抜群のスピードが武器。時計勝負は持ってこいだ。一方で当日は雨の可能性もあるが、それも師は意に介さない。

 「早い時期からトレセンの環境に慣れていたし、精神力の強い馬。それに、母系はアメリカの主流、エーピーインディの系統。力強さもある」。エーピーインディ系の母の父タピットは、父として多数のダートの猛者を出し、日本でもテスタマッタ(GI2勝)が活躍。パワー勝負への自信もうなずける。

 その後は他陣営の感触を聞くうち、午前9時の枠順抽選で〔2〕枠(2)番に決定した。坂路下の小屋を訪れると、藤沢和調教師はガラッと扉を開けるや「いい枠じゃないか」と満面の笑み。「ペースが遅ければ行くだろうし、後ろからになっても追い込める脚がある」。前走のサウジアラビアロイヤルCは、出遅れながらスピードの違いで好位につけて楽勝。その出遅れについても「たまたまだよ。今回は調整も規則的で、しっかり仕上がっている」と愛馬への信頼は揺るぎない。

 いくつも懸念材料を払拭され、やはり中心は…と決めるのはまだ早い。「初めての関西圏、牡馬相手も大変だけど頑張ってほしい」という師の言葉通り、長距離輸送後の気性面も気になる。土曜は阪神競馬場で待ち受け、枠順や馬場傾向などを精査したうえで結論を出す。(千葉智春)



朝日杯FSの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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