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【東西現場記者走る】プール侮れん!2歳女王探しのテーマは「将来性」
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阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬を探すGI連載『東西現場記者走る』を担当するのは、東京サンスポの板津雄志記者(39)。前回担当した菊花賞では7番人気フィエールマンを指名して◎△で的中しており、この1週間の密着連載は必見だ。初日に注目したプールヴィルは、小柄で欧州血統らしからぬ素軽さを備えている。人気薄でも侮れない存在だ。
多くの方がM-1グランプリを見て抱腹絶倒だったであろう頃、チャンピオンズCで笑えない負けを喫した私は新幹線で目を閉じて反省。栗東の宿舎に到着後、昭和のヤンキーを描いたコメディードラマで笑う感情を少し取り戻した。1週間後に笑って終われるよう、今日から俺は…走る。
『将来の女番長を探せ』をテーマに掲げて、雨中へ飛び出した。今週の阪神JFは翌年の大レースにつながる重要なレース。ここを勝ったウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネ、ソウルスターリングは翌春のクラシックも制した。2歳牝馬にとって、阪神芝外回りのマイルGIでは潜在的なスタミナも重要で、勝ち馬の父にはダービー馬が多い。
ということで初日のターゲットはプールヴィルだ。え? と思われるかもしれないが、父のルアーヴルはおフランスのダービー馬。変化球だが、アリなのでは…。
担当の浅井助手は「欧州の種馬の子にしてはすごく軽い走り。(2戦目まで手綱を取った)ミルコが『クリスチャンがフランスでルアーヴル産駒でバンバン勝っているよ』と言っていたね」と明かす。ミルコの弟C・デムーロ騎手が勝ち星を量産したルアーヴル産駒とは、無敗のまま引退した一昨年の仏2冠牝馬ラクレソニエール。ルアーヴルは、同じく仏2冠牝馬に輝いた14年のアヴニールセルタンも出している優秀な種牡馬だ。日本で活躍馬を出しても不思議ではない。
プールヴィル自身は未勝利-りんどう賞と連勝中。ともに1400メートル戦だったが、「乗った騎手は『操縦性がいい』というし、小柄だけれど胴は長めで走りも大きく見せるから、スプリンターという感じじゃない。マイルの初戦も、前が塞がって馬なりでゴールして4着。スムーズなら勝っていた」と浅井助手。距離延長が不安視されるタイプではない。
1週前は坂路で4ハロン51秒3を楽々とマークし、並外れた脚力を披露。「自然と好時計が出た。これでもまだ完成しているわけじゃなく、これからグングン良くなっていくと思う」。このレースに必要な将来性という面もOK。この一戦で日本でのルアーヴル人気に火がつくかもしれない。 (板津雄志)
現場記者走る 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の日曜付の紙面。板津記者は前回、担当した菊花賞で7番人気フィエールマンに敢然と◎を打ち、馬単6010円を◎△で仕留めた。
★阪神JFの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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