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【チャンピオン】ウェスタールンドの直線一気だ


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【チャンピオン】ウェスタールンドの直線一気だ

 自慢の末脚でGIの壁など木っ端微塵に粉砕だ。ウェスタールンドがダート界の新王者に就く。

 一般的に先行有利とされる中京ダ1800メートル。通算で逃げ馬の連対率は36%を超えている。しかし、このレースに限れば話は別だ。移設初年度の14年こそ2番手からホッコータルマエが押し切ったものの、その後はサンビスタサウンドトゥルーゴールドドリームと、4角5番手以下の差し馬が3連勝中。逆に、ハナを切った馬の連対は1度もない。GIの厳しい展開なら、長い直線と坂を利して待機勢が台頭してくる。

 ラストの破壊力No.1と思わせるのが、ウェスタールンドだ。2走前のシリウスSは4コーナーでも最後方だったが、そこからケタ違いの伸び脚でクビ差2着。芝並みの上がり3F35秒1は、勝ったオメガパフュームを0秒8も上回った。そのオメガが続くJBCクラシックで2着なら、「GI級」と、佐々木調教師が胸を張るのもうなずける。

 今年6月にダートに転じてから急上昇。去勢効果で集中力を増してきたことも躍進につながっている。前走・武蔵野Sは7着に敗れているが、「見るのも嫌になったくらい」とトレーナーが振り返るように、他馬と接触しどおしでリズムを崩していた。参考外の一戦とみていい。

 登録の段階では賞金順17番目の除外対象だったが、上位馬の回避で首尾良くゲートインがかなった運もある。今週の坂路は4F53秒1、ラスト1F12秒5。指揮官の思惑どおりのタイムで、「まさか本当にこんな時計で来るなんて…。100点満点と言っていい」とエビス顔をさらにほころばせた。鞍上の藤岡佑騎手は今春のNHKマイルC(ケイアイノーテック)で念願のGI初制覇。当時と同じ胸のすくような直線一気を飾ってもらおう。

 “究極の3連単”はウェスターを1着に固定。3歳馬苦戦のレース傾向でも馬券圏内は外さないルヴァンスレーヴを2、3着に据えた12点で勝負する。(夕刊フジ)

★チャンピオンズCの枠順はこちら 調教タイムも掲載

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