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【東西現場記者走る】二千ベスト!キセキあるぞ
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1週間の密着取材で勝ち馬を探るGI連載『東西現場記者走る』。天皇賞・秋は、大阪サンスポの山口大輝記者(27)が担当し、初日はキセキに注目した。3000メートルの菊花賞を制しているが、陣営は中距離適性に自信を見せている。前走の毎日王冠3着で復調ムードは明らか。連載の3週連続的中に向けて、初日から穴馬候補を見いだした。
板津先輩の本命馬・フィエールマンが差し切った菊花賞を見た後で、栗東へ移動。いや~なプレッシャーをかけられてしまったが、いい流れをもらったと前向きに考えたい。連載の3連続的中に気合を入れて、全休日取材へ自転車を走らせた。
初日、気になったのは、昨年の菊花賞馬キセキ。GI勝利後は、香港ヴァーズ9着など思うような結果が出ていなかったが、前走の毎日王冠で3着と久々に好走した。過去に2000メートル戦では2戦2勝。淀の長丁場を制しているとはいえ、実は中距離馬ではないのか? 担当の清山助手に疑問をぶつけてみた。
「気性を考えても、それぐらい(2000メートル前後)がベストじゃないですか。乗ってもらっているジョッキーも『2000メートルが一番いい』といってくれる」
思っていた通りの答えが返ってきた。2000メートルの経験は3歳夏の2戦しかない。中京の500万下では、最速の上がり3ハロン33秒2の末脚で2馬身差V。続く、新潟の信濃川特別(1000万下)では、上がり最速3ハロン32秒9という極上の切れ味で1馬身半差の快勝だった。条件戦とはいえ、内容は抜群にいい。
ここ4戦、勝ち星から遠ざかっているが、原因はつかめている。歴史的な不良馬場となった菊花賞の疲れだ。同助手は「やっているときはそうは思いませんでしたが、菊のダメージが浮き彫りになったと思います」と回顧する。過去の不振が明らかに分かるほどの復調ぶりというわけだ。
宝塚記念8着後の放牧で「心身ともに1回リセットした」(清山助手)ことにより、毎日王冠では3着。さらにレース後も「状態はアップしています。前走は体の使い方や反応も、もさっとしていた。気持ちの乗りも問題ない」と続けた。
ここが始動戦となる有力馬が多いなか、ひと叩きして臨むのは大きなアドバンテージ。父ルーラーシップの背中も知る清山助手は「お父さんに一番似ている」と話す。2頭のダービー馬やスワーヴリチャードなどが人気を集めそうな豪華メンバー。配当面を加味すれば、菊花賞馬を軽く扱うのは失礼かもしれない。(山口大輝)
東西現場記者走る 2014年の春に始まったGI限定の連載企画。東西サンスポの精鋭記者がトレセンで1週間の密着取材を行い、勝ち馬に迫る。結論を出すのはレース当日の紙面。山口記者は初めて連載を担当した16年のエリザベス女王杯で、3連単15万8930円を◎◯▲の大本線で仕留めた。昨春の安田記念も◎△◯で3連単28万3000円をヒットしている。
★天皇賞・秋の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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