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★昨年8馬身差の圧勝劇を演じたクイーンマンボが主役
11日(木)に大井競馬場で、第15回レディスプレリュード(交流GII、3歳以上オープン、牝馬、別定、ダート・右1800メートル)が行われる。グランダムジャパン・古馬シーズンのポイント争いや、1カ月後に控えるJBCレディスクラシックを見据える上でも、どのような結果が出るか非常に興味深い一戦を展望する。
なんといっても主役になりそうなのは、3歳で挑戦した昨年、ホワイトフーガやララベルといったGI級の古馬を相手に8馬身差の圧勝劇を演じているクイーンマンボ(栗東・中竹和也厩舎、4歳)だろう。
近3走は2、2、3着と惜敗が続いており、昨年のこのレースを最後に勝利から遠ざかっているが、見方を変えればデビュー以来ダートではオール3着以内で走っていると考えることもできる。
昨年は、このレースを勝ちながら、故障で大一番のJBCレディスクラシックを回避している。1年越しのリベンジを果たすためにも、まずはここで昨年のような素晴らしい走りを見せて欲しいところだ。
★マイペースで逃げれば渋太いプリンシアコメータ
準オープンの身だった昨秋、格上挑戦したJBCレディスクラシックで2着に激走して周囲を驚かせたプリンシアコメータ(美浦・矢野英一厩舎、5歳)だが、その後はクイーン賞(交流GIII)を制覇するなど、牝馬の交流重賞戦線で着実に実績を積み重ねている。
マイペースで逃げた前走のブリーダーズゴールドC(交流GIII)でも、勝利したラビットランには離されたものの、最後まで渋太く粘って3着のクイーンマンボには3馬身差をつける2着に善戦してみせた。
自分の形に持ち込めないとモロさを出すこともあるが、行き切れればとにかく渋太い。初騎乗となるJ.モレイラ騎手がどんなパフォーマンスを引き出すのかも見物だ。
★相手なりに走り大きく崩れることがないワンミリオンス
交流重賞2勝の実績があるワンミリオンス(栗東・小崎憲厩舎、5歳)は、とにかく相手なりに走れて大崩れがない。ダート戦ではデビューから16戦で3回しか掲示板を外しておらず、その3回はいずれも6着だ。
TCK女王盃(交流GIII)、エンプレス杯(交流GII)を連勝したのを最後に約1年半、勝利から遠ざかっているが、常に勝ち馬に近いところにはいるだけに、展開次第で逆転のチャンスもあるのではないか。
近3走は1400~1600m戦を使われているが、交流重賞2勝は今回と同舞台の大井1800m、そして川崎2100mだけに、距離延長はプラス要素と考えていいだろう。
★久々のダート戦で勢いを取り戻したリエノテソーロ
ダートで交流重賞2勝を含むデビュー4連勝という実績を残したリエノテソーロ(美浦・武井亮厩舎、4歳)だが、3歳春に挑戦した芝のGI・NHKマイルCで2着に善戦したこともあり、近走は芝のレースを使われてきた。
それでも、今年に入ってからは芝の重賞で見せ場を作れず2ケタ着順が続いたことで再びダート路線へシフト。すると、いきなり前走のスパーキングレディーC(交流GIII)を制覇してみせた。
やはり、リエノテソーロは“ダートでこそ力を発揮する”と思わせる好内容だった。それだけに、今回は重賞連勝の期待がかかる。上位進出へのカギは、初距離となる1800mを克服することができるかどうかだろう。
★ダート戦ではオール5着以内のアンジュデジール
交流重賞を3勝するなど活躍し、ここまでダート戦では10戦して一度も掲示板を外していないアンジュデジール(栗東・昆貢厩舎、4歳)も、主役候補の一頭と評価することができる。
昨年のこのレースでは、勝利したクイーンマンボに1秒6差をつけられた3着に敗れているだけに勝ち切るまではどうかと思うが、上位争いに絡んでくるのは間違いないだろう。
今回で10戦連続の騎乗となるように、アンジュデジールを知り尽くしている横山典弘騎手が、どのような戦略で上位進出を狙ってくるのかにも注目したいところだ。
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