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【東京盃】レース展望


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【東京盃】レース展望

★レコードVのプロキオンSが圧巻だったマテラスカイ



 10日(水)に大井競馬場で、第52回東京盃(交流GII、3歳以上オープン、別定、ダート・右1200メートル)が行われる。JBCスプリントを見据える上でも非常に重要となる、注目の一戦を展望していきたい。



 中京・ダート1400mのプロキオンSを1分20秒3という芝並のレコードタイムで逃げ切り、一躍ダート短距離路線の主役に躍り出たマテラスカイ(栗東・森秀行厩舎、牡4歳)が、この一戦を秋の始動戦に選択してきた。



 圧巻の勝利となったプロキオンS後、管理する森秀行調教師が「腰がパンとしてきた。全然(馬が)違います。夏は放牧に出して、JBCスプリントに向かうと思います」と語れば、騎乗した武豊騎手も「いいタイミングで乗せてもらいました。馬が充実しています」というコメントを残しているように、ここにきて充実期を迎えたマテラスカイ



 今回は1ハロンの距離短縮となるが、1400m戦で勝利したのは前走のプロキオンSが初めて。それまでは全5勝を1200m戦で挙げていただけに、距離短縮がマイナス要素となる可能性は極めて低そうだ。



★8歳でもまだまだ元気なグレイスフルリープ



 8歳の高齢馬だが、昨年末の兵庫ゴールドトロフィー(交流GIII)や今年4月の東京スプリント(交流GIII)を制覇するなど、年齢的な衰えはまったく感じないグレイスフルリープ(栗東・橋口慎介厩舎、牡8歳)も、上位争いに加われる可能性がある一頭。



 もともと休養明けが得意というタイプではないが、重賞初制覇となった2016年のサマーチャンピオン(交流GIII)は4カ月ぶりの実戦だっただけに、レース間隔が空くのが大きなマイナス要素になるわけでもない。



 4カ月半ぶりの実戦となる今回は武豊騎手から乗り替わりとなるが、初騎乗でもC.ルメール騎手ならしっかり能力を発揮してくれるだろう。





★距離短縮の今回は巻き返しがありそうなネロ



 9月24日に行われたオーバルスプリント(交流GIII)で5着に敗れたネロ(栗東・森秀行厩舎、牡7歳)だが、ここまで結果が出ていない1400mの距離だったことを考えれば、勝ち馬と0秒4差に踏ん張ることができたと前向きに考えることができる。



 その点、今回は得意とする1200mに距離が短縮される。同舞台で行われた今年4月の東京スプリントでも見せ場十分の3着に粘り込んでいるだけに、勝ち切るところまでいっても驚けない。



 前走に引き続き、南関競馬を知り尽くす戸崎圭太騎手が騎乗するのも心強い。



★交流重賞3勝目を見据えるサクセスエナジー



 今年の春に入ってから、かきつばた記念(交流GIII)とさきたま杯(交流GIII)を連勝しているサクセスエナジー(栗東・北出成人厩舎、牡4歳)が、3つ目の交流重賞タイトルを狙って登場する。



 3走ぶりの中央場所となった前走のプロキオンSは4着止まりだったが、主戦の松山弘騎手は「砂をかぶり、頭を上げるところがありました。勝負どころでは外へ出せましたし、斤量が重いなかでも差を詰めています。内枠でいい競馬ができ、収穫がありました」と話すように、悲観するところはまったくない。



 まだ他馬よりは1キロ重いが、前走で58キロだった斤量が57キロになるのは大きなプラス要素といえる。1200mの距離も準オープンで勝利を挙げているだけに、苦にすることはなさそうだ。



★重賞初Vで勢いに乗るテーオーヘリオス



 重賞初挑戦となった前走の北海道スプリントC(交流GIII)を、スピード自慢のラブバレットやニシケンモノノフらをおさえてモノにしたテーオーヘリオス(栗東・梅田智之厩舎、牡6歳)が、勢いに乗って重賞連勝を狙う。



 春は約3カ月の間に5戦という厳しいローテーションが組まれたが、1、2、12、1、1着で乗り切り、オープン特別、さらには交流重賞まで勝利した。若くはない6歳とはいえ、今がピークと言って良さそうだ。



 ひと息入れた今回は4カ月ぶりの実戦となるが、自分の能力はしっかり出せる仕上がりにありそう。初体験となる大井の馬場さえ克服することができれば、上位争いに加われる可能性が高いのではないか。



★船橋のキタサンミカヅキが中央勢を迎え撃つ



 昨年の東京盃を制しており、06、07年のリミットレスビッド以来となる連覇を狙うキタサンミカヅキ(船橋・佐藤賢二厩舎、牡8歳)が、南関東のエースとして強力な中央勢を迎え撃つ。



 8歳の高齢馬だが、この一年はJBCスプリントで5着善戦、交流GIIIの東京スプリント、さきたま杯で連続2着するなど、短距離路線で活躍している。南関重賞に出走した近2走は難なく勝利をモノにしており、年齢のことを考える必要はなさそうだ。



 差しに徹して結果を出しているだけに展開の助けは必要になるが、快速自慢の先行馬が複数いるだけに、直線一気が決まるシーンも十分にありえると言っていいだろう。

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