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日曜日に行われるローズSの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。
①レッドランディーニ
父ディープインパクトは当レースで多数の活躍馬を輩出しているだけに、本馬も相応の適性を備えているものと思われる。母系をさかのぼると、ブラッシンググルームなど、ディープインパクトと好相性の血脈が豊富なうえ、欧州型と米国型の偏りもなく、バランスのとれた血統構成と言えよう。半面、抜きんでたファクターに欠けるのも事実で、どうしても最後のツメが甘くなりがち。この不安点を父の相性の良さで一掃できるかどうかが、今回の焦点になる。
②ウスベニノキミ
キングカメハメハを経由しないキングマンボ系の産駒は、不思議と馬群を嫌がる馬が多く、エイシンフラッシュを父に持つ本馬も同様のクチ。ゆえに、極端な競馬しかできないのが悩みのタネだ。そのあたりを考慮すると、小倉→阪神外回りの臨戦過程は悪くない。とはいえ、適性上位の馬が揃った今回は強調材料に欠ける印象。積極的には手を出しづらい。
③スカーレットカラー
スタミナとスピードの持続力に優れたヴィクトワールピサに、パワーとスピードを兼備したミスプロ系のウォーエンブレムを組み合わせることで、好バランスの総合力を実現している本馬。視点を変えると、突出した特長に欠けるため、好メンバーが揃う多頭数の重賞では、パンチが足りない印象。血統面の強調材料は少ないと言わざるを得ない。
④ラテュロス
ディープインパクト×ヴァイスリージェント系の組み合わせは、2013年3着のウリウリ(10番人気)、2017年2着のカワキタエンカ(6番人気)と同じ。ただし、米国色の濃い母父と母母父の血脈が強く反映されているせいか、本馬はタメの利かない単調なタイプに仕上がっている。よって、包まれると案外のケースも少なくない。血の良さを活かすには、展開あるいは馬場の恩恵が不可欠となる。
⑤サラキア
サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の組み合わせは、当レースの活躍配合のひとつ。近5年で3勝を含む3着以内6回という、好パフォーマンスを示している父ディープインパクトについてもケチのつようがない。ただし、母方が欧州型の重厚な血で固められているため、高速決着になると後塵を拝すケースも増えてくる。ゆえに、適度に上がりを要する決め手比べがベターではないか。
⑥オールフォーラヴ
父のディープインパクトと母父のキングカメハメハは、ともに当レースで多数の活躍馬を輩出しているだけに、本馬も相応の適性を持ち合わせているものと考えられる。母系にセカンドクラスの重賞で活躍した面々が並んでいることを踏まえると、G1→G2の臨戦過程も好材料。大きなマイナス材料はなく、巻き返しがあっても何ら不思議はない。
⑦センテリュオ
ディープインパクト×エンドスウィープという、末脚&決め手の要素が煮詰められた配合馬。母アドマイヤキラメキの現役時の成績は凡庸だが、産駒としてトーセンスターダムなどを輩出。祖母を起点とする一族には、トーセンジョーダンやトーセンホマレボシ、ダークメッセージなどがいる。安定度を欠く血統構成である半面、型にハマッたときの破壊力は生半可なものではない。軽視は禁物の存在だ。
⑧サトノワルキューレ
母父はミスプロを経由しないネイティヴダンサー系で、やや本流とはズレる印象。同系配合馬のリスグラシューが勝ちみに遅いだけに、エンジンのかかりが悪い本馬も似たような傾向にあるのかもしれない。また、母系を見るに長距離仕様の血統構成であることは間違いなく、前回から距離短縮+休養明けの臨戦過程だと最後のツメを欠く可能性もある。ヒモあってもアタマなし、とみるのが正解ではないか。
⑨アンコールプリュ
母父はトニービンの血を受け継ぐウイニングチケット、母母父はスピード型のプリンスリーギフト系で、スタミナおよびスピードの持続力が持ち味。ただし、ナスルーラ系の血脈が強調された血統構成ゆえに、気性面の難しさを抱え、距離の融通性に欠ける点がネック。この不安要素を父ディープインパクトの舞台相性の良さで払拭できるかどうかが、最大のポイントになる。
⑩フィニフティ
父ディープインパクトは当舞台で好成績。スピード&パワーを持ち味とする母父のヴァイスリージェント系の相性も悪くない。一族には英G1クイーンエリザベス2世Sの勝ち馬など多数の活躍馬が並び、牝系の底力についても文句なし。ただでさえ、サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の活躍が顕著なローズステークス。血統魅力度の高い1頭だ。
⑪トーセンブレス
ディープインパクト×ノーザンダンサー系の配合は、ローズステークスにおける好走血統のひとつ。パワー型のノーザンダンサー系を丹念に重ねている母系を見るに、直線急坂の阪神コースは歓迎のクチ。ただし、欧州要素が強いぶん、高速決着になると分が悪い。血筋の良さを引き出すには、適度に上がりを要する決着がベストだろう。
⑫ゴージャスランチ
祖母に仏G1ヴェルメイユ賞の勝ち馬を持つなど、一族の活躍馬はフランスを核とした欧州中心。タフなレース質になりがちな、当レースの傾向を鑑みると、悪くない血統背景の持ち主だ。ただし、近年の好走トレンドであるノーザンダンサーを5代内に内包していない点は気がかり。血筋の良さを最大限に活かせる持久力勝負になれば、面白い存在だが……。
⑬カンタービレ
ディープインパクト×ガリレオ(サドラーズウェルズ系)という、日本と英・愛のチャンピオンサイアー同士の配合馬。ディープインパクト×サドラーズウェルズ系の組み合わせは、2015年1着のタッチングスピーチ、2016年1着のシンハライトを想起させる。潜在適性の高さについては申し分がなく、最も得意とするタフなレース質になれば、侮れない1頭と言えよう。
⑭ウラヌスチャーム
キングカメハメハ×トニービンの配合馬である父ルーラーシップは、高い身体能力が持ち味。その父にフジキセキ×ボールドルーラー系という、パワーとスピードに優れた肌馬を掛け合わせているのだから、本馬が備えているスピード持続力はかなりのもの。血の良さを最大限に活かせるパワー勝負あるいは我慢比べになれば、浮上の余地は十分にある。
⑮レオコックブルー
父は欧州型ダンチヒ系のベーカバド、母父はキングマンボ系のエルコンドルパサーという重厚な配合。そのうえ、ノーザンダンサーの多重クロスを内包しているのだから、本馬が備えている持久力はハンパではない。半面、瞬発力を求められる競馬ではひと押しを欠く印象。上位争いに加わるには、持ち味のスタミナを活かせる馬場、あるいは展開がほしいところ。
ウマニティ重賞攻略チーム
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サトノワルキューレは3連複、3連単マルチの軸で買いたい。外外回って頭は取りこぼしそう。