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【産経賞セントウルステークス】馬場の有利不利、教えます!
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前年同時期の阪神開催ならびに土曜日の阪神芝のレース結果、近年の産経賞セントウルステークスの結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
中間の降雨に加え、土曜日も雨に悩まされ、芝コースは終日重馬場発表で施行された。とはいえ、3回阪神開催終了後に実施した芝の大幅張り替え(2017年から張り替え面積が大きく増加)が功を奏し、芝の状態は上々。加えて、夏のメンテナンス期間中にシャタリング作業を行っておらず、路盤も十分に締まっている。つまり、雨さえなければ、かなり軽いコンディションということだ。
事実、土曜日は内を通った先行馬が手ごたえを無くしつつも止まらないケースが目についた。道悪馬場を考慮すると走破時計も速めで、滑る馬場を不得手とする馬を除けば、走りやすい馬場状態であることは疑いようがない。
土曜日の結果を振り返ると、枠順における内外の大きな偏りは見られない半面、馬番は内~中が安定している印象。とくに内回りでは、こうした傾向が顕著に表れており、芝1400mで行われた最終レースは4番→1番で決着している。
ただし、阪神芝コースは前日の傾向が、翌日に変わることも珍しくない馬場読み泣かせの難コース。前年同週は、土曜日が内有利にもかかわらず、日曜日の産経賞セントウルステークスは1~3枠が壊滅というように一変している。これは、内めに進路をとりたい馬が続出したことによるポジション争いの激化が大きな要因だ。
今年はソフトな馬場状態に加えて、天候もぐずつき加減。よって、外々を回る(回らされる)馬が不利になりそうな点は同じだが、道悪のぶん、各馬(陣営&騎手)の意識がより内に強まるであろうということは頭に入れておくべき。その場合、ゴチャつきやすい内めが不利になるケースも出てくる。従って、内を通る(通らされる)後方待機組や多頭数の1枠馬は少し割り引いたほうがいいかもしれない。枠順については、2~5枠あたりが狙い目ではないだろうか。
脚質については、土曜日の決着だけを見ると先行~好位差し優勢。半面、決め手上位の馬であれば、中団からの差しも馬券圏内に届いている。ゆえに、よほど後ろに置かれるような馬でもなければ、どの脚質でもチャンスがあるとみて差し支えない。
血統面に関しては、前年同時期の阪神開催における芝1200mの結果を検証すると、父あるいは母父にスピード型のミスプロ系種牡馬を持つ馬が優勢。ほかでは、スピードとパワーを兼備したノーザンダンサー系種牡馬やスピード型ヘイロー系種牡馬を父もしくは母父に持つ馬の好走例が多い。
また、近年の産経賞セントウルステークスの好走馬を見直すと、米国型のノーザンダンサー系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬の活躍が顕著。また、自身がマイル以下の国内G1を制している種牡馬を父もしくは母父に持つ馬の上位進出も多い。なかでも、ナスルーラ系種牡馬あるいはミスプロ系種牡馬と掛け合わせた馬の好走が目立ち、該当馬に対する警戒は怠れない。
前年同時期の阪神芝1200mおよび近年の当レースの傾向を合わせて考えると、スピードあるいはパワーに優れたノーザンダンサー系種牡馬を父あるいは母父に持つ馬、ならびにスピード型のミスプロ系種牡馬を父もしくは母父に持つ馬が有利とみるべき。ただし、前走の馬体重が460キロ未満の中~小型馬は苦戦傾向なので、その点については配慮が必要だ。
今回の出走馬で、血統面と先述した馬場傾向(枠順など)の要点をクリアしているのは、③アドマイヤゴッド、④コウエイタケル、⑤レジーナフォルテ、⑦ダイアナヘイロー、⑨ネロ。どの馬もオッズ的に配当妙味は十分。この5頭のうち、最低1頭は馬券に絡むという前提で、フォーメーションを組んでみるのも面白いかもしれない。
ウマニティ重賞攻略チーム
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