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第3回紫苑ステークス(8日、中山11R、GIII、3歳牝馬オープン国際(指)、馬齢、芝・内2000メートル、1着本賞金3500万円、1~3着馬
に秋華賞の優先出走権=出走16頭)クリストフ・ルメール騎乗で2番人気のノームコアが3馬身差の完勝で重賞初勝利を飾った。タイム1分58秒0(良)。1番人気マウレアが2着、7番人気ランドネが3着に入り、秋華賞(10月14日、京都、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得したが、マウレアはゴール後に歩様の乱れが見られて武豊騎手が下馬。秋華賞参戦は経過を見て決められる。
強風の中を豪快に突き抜けた。ノームコアが3馬身差の完勝で、2000メートルで施行されるようになった2007年以降のレースレコードを更新。ルメール騎手も勝ちっぷりに笑顔を見せた。
「これまでは2番手で走っていたけど、馬の後ろを取りたかった。向こう正面で風が強くて、カバーが欲しくてね。4コーナーで抜けるときは、すごくいい反応だった」
好スタートから外の好位を追走し、2コーナーを回ってチラリと内を見るや他馬の後ろへ。5、6メートルの南風を避けて消耗を抑えると、直線で末脚が爆発。鞍上の巧みなリードが光った。
「強い勝ち方ができました。春に比べても成長していましたね」
愛馬の快勝を萩原調教師もたたえる。週中は台風21号の影響を考え、異例の火曜追い切り。悪い馬場で疲れを残さぬよう注意を払った調整で、初タイトルをつかんだ。
秋華賞への参戦は協議のうえ決められるが、出てくれば注目は必至。ルメール騎手も「アーモンドアイは強いけど、彼女もチャンスがありそう」と、自ら牝馬2冠に導いた女王の名を挙げて評価した。春はサンスポ賞フローラS3着でオークスの優先出走権を逃し、クラシックに出られなかった悔しさもあるはず。昨年に紫苑S-秋華賞と奪取したディアドラと同じハービンジャー産駒の動向に注目だ。 (千葉智春)
◆木幡巧騎手(パイオニアバイオ4着) 「道中はマウレアを目標にして、最後は切れる脚を使ってくれた」
★8日中山11R「紫苑S」の着順&払戻金はこちら
ノームコア 父ハービンジャー、母クロノロジスト、母の父クロフネ。芦毛の牝3歳。美浦・萩原清厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は池谷誠一氏。戦績5戦3勝。獲得賞金7479万4000円。重賞初勝利。紫苑Sは萩原清調教師、クリストフ・ルメール騎手ともに初勝利。馬名は「究極の普通」。
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