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馬場傾向から注目馬をピックアップする『ズ馬ッと! バ場ッと!!』。今回はサマー2000シリーズ第4戦、札幌記念を取り上げる。今週からCコース(最内から3メートル外に柵)に替わり、データからもきれいなラチ沿いを通れる先行力のある馬が有利。モズカッチャン、マイスタイルに注目だ。また札幌ではクロコスミアが16日、芝コースで追い切りを行った。
今回は、札幌記念が行われる札幌芝コースを分析する。今週から第2回札幌開催となり、芝コースは最内に柵のあるAコースからCコースに変更。3メートル外側に柵が移動し、内の傷んだ部分がカバーされる。
そのため、データからも、逃げ・先行馬が有利だ。過去4年の第2回札幌開幕週に行われた芝のレースの脚質別成績=表=を調べると、逃げ馬と先行馬が活躍。サンプル数が少ないとはいえ、まくりの勝率も高く、4コーナーで先団にいることがVの近道といえる。
今週の札幌は雨が降り続いているが、週末の天気は回復傾向。水曜に札幌で調教に跨がった蛯名騎手は「芝は掘れにくい。ずっといい状態を維持できるし、水はけもいいから、晴れてくればすぐ回復する」と証言する。直線が269・1メートルと短い小回りでもあり、開幕週で馬場のきれいな内側を通れる、逃げ・先行馬を狙うのがセオリーだろう。
今年のメンバーを見渡すと、GIでも逃げ争いをしてきたマルターズアポジーと、是が非でも逃げたいアイトーンがおり、逃げ馬は展開的に厳しそう。そこで、先行馬に白羽の矢を立てた。
モズカッチャンは、昨年のエリザベス女王杯を好位から抜け出して制したように先行力と持続力が持ち味。「秋華賞(3着)もいい競馬をしていたし、小回りは合うと思う」と古川助手は舞台を歓迎。たとえ渋った馬場となっても鮫島調教師は「パワーはあるからね。タフな馬場は合う」と問題なしを強調した。
マイスタイルにも注意したい。近2走は、1000万下→1600万下と逃げ切り勝ち。昆調教師は「今回は前に行く馬がいるし、(逃げ馬に)行かせる形に」と語っており、好位で運ぶ可能性が高い。弥生賞2着、日本ダービー4着の実力馬で、今春の福島民報杯(OP)では2番手から2着を確保。馬場&展開の後押しがあれば、重賞初Vがあっても驚けない。
★札幌記念の枠順はこちら 調教タイムも掲載
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