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【札幌記念】スワロー、GI馬3頭飲み込む


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【札幌記念】スワロー、GI馬3頭飲み込む

 今週のメインは、夏競馬のハイライトとなる札幌記念。サマー2000シリーズの第4戦は、秋のGI戦線につながる重要な一戦でもある。3頭のGI馬が参戦するが、潜在能力の高さではミッキースワローも引けを取らない。陣営は初の洋芝にも適性を感じており、晩成の大器がここをステップに秋の戴冠を目指す。

 実りの秋に向けて、まずは北の大地でGI馬たちを撃破する。涼しい函館で調整されているミッキースワローは、大阪杯5着からの復帰戦に向けて順調そのものだ。

 「前回は細いな、と。輸送があったしね。(前々走2着の)AJCCの反動もあったかな。フレッシュな方が、この馬はいいからね」

 菊沢調教師がうなずく。前走は、初めての年長馬とのGI。後方待機から馬群の大外を回って上がり3ハロン34秒0をマークしたが、前半1000メートル通過が61秒1というスローペースに泣いた。10キロの馬体重減に加えて不向きな流れでも5着に健闘したのは、地力の高さがあればこそだ。

 9日の1週前追い切りでは指揮官自ら手綱を取り、函館Wコースで単走追い。馬なりで5ハロン65秒9-12秒5を楽々と計時した。「終わった後もケロッとしてて。良かったですよ」と納得の表情。洋芝は未経験だが、「パンパンの馬場より洋芝の方がいいよね」と歓迎している。確かに、決め手はGI級だが極端に速い持ち時計はない。新たな一面を見せる可能性は十分にあるだろう。

 確かな成長も実感している。トレーナーは「フレーム(競走馬としての骨組み、枠組み)から何からまだまだ。ただ、ここのところ先週、先々週とけいこをやってのダメージがなくて珍しい」と目を細めた。これまでは追い切り後に繊細な面を見せることもあったが、徐々に解消されている。

 昨秋、GI戦線を席巻した4歳世代の一頭。3歳2月デビューとスタートこそ遅れたが、GIを狙えるだけの地力は随所に示してきた。GI馬3頭を含めて、重賞勝ち馬10頭が集まる豪華メンバー。真夏の札幌決戦を制し、主役として堂々と秋を迎える。 (山口大輝)



札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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