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夏の中京開幕週を飾るのは、サマースプリントシリーズ第2戦のCBC賞(7月1日、GIII、芝1200メートル)。福島と同様、開幕週は逃げ馬有利のデータが出ており、昨年も逃げて3着だったアクティブミノルが注目される。芝は開幕週らしく絶好の状態で、スピードが生きる舞台。快速馬に久々の重賞Vチャンスが訪れた。
いよいよ夏競馬が本格的に開幕だ。昔から『開幕週は先行有利』というセオリーがあるが、それは中京にも当てはまる。
過去5年の夏の中京開幕週に芝で行われたレースで逃げた馬は9勝。サンプル数が少ない『まくり』を除けば、勝率13・2%、連対率26・5%は脚質別でともにトップ。単勝回収率も128%と黒字収支で、とにもかくにも逃げ馬が買いだ。
CBC賞も、過去5年で逃げ馬3頭が馬券に絡んでいる。昨年の3着馬アクティブミノルに注目したい。重賞2勝を含む全3勝を『逃げ』の戦法で挙げており、すんなり行ければしぶといタイプ。北出調教師は「最近はスタートがひと息だったけど、近走のイライラした感じがないからね。開幕週なので、前々で競馬をした方がいい」と主導権を奪う構えだ。
舞台も、スピードを生かしたい逃げ馬にぴったり。中京競馬場の施設整備課は3月開催終了後にコース全面の更新作業を実施し、芝の生育促進に努めてきた。
同課の担当者は「野芝がしっかり伸びて、おおむね良好な状態です。昨年に続いてエアレーション作業も行い、クッションもきいています」と芝の状態の良さを強調。さらに「雨は先週の土曜に18・5ミリの降水量を計測した後はぱらつく程度。今のところ週末も降らない予報なので、良馬場で開催できそうです」と、絶好の馬場を見込んでいる。
こうなるとアクティブミノルの逃げは止まらない。同型ワンスインナムーンとの兼ね合いが鍵だが、開幕週は“逃げるが勝ち”。このレース2勝を挙げている新コンビ福永騎手を背に、芝が生えそろった中京コースを逃げて一気に制圧する。
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