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上半期のGIは宝塚記念(24日、阪神、芝2200メートル)まで2週間お休み。今週は阪神で牝馬限定のハンデ重賞、マーメイドSが行われる。注目は前走の福島牝馬Sで重賞初制覇を成し遂げたキンショーユキヒメだ。昨年は格上挑戦で4着に好走するなど、名前とは対照的に、暑い時期に調子を上げる“夏女”。優先出走権を得たヴィクトリアマイルを見送り、ここ一本に絞ってきた充実一途の5歳馬が重賞連勝を狙う。
タイトル奪取の勢いそのままに、仁川のターフでも舞い踊る。前走で重賞初制覇したキンショーユキヒメが、重賞連勝に意欲満々。担当の林助手が力を込めた。
「放牧に出していない分、調整がしやすかったですね。(前走のいい状態を)キープできていると思います」
前走の福島牝馬Sは、7番人気の低評価を覆すV。297メートルと直線の短い福島コースで、上がり最速(3ハロン35秒4)の末脚を繰り出して差し切った。昨年は、ダート初挑戦でGI(JBCレディスクラシック)にも出走。12着と結果こそ出なかったが「そういう、いろいろな経験が福島(での快勝)につながったと思っています」と世話役は胸を張った。
昨年は降級直後で1000万下の身ながら、このレースに格上挑戦。上がり最速の3ハロン34秒3をマークし、2着にハナ+ハナ差の4着と、重賞戦線でも通用する力を証明した。その後、7~9月にかけて1000万下→準OPと連勝でOP入り。成長ももちろんだが、気温の上昇が後押しとなったようだ。
10月~3月の寒い時期に【12111】の馬が、4~9月の暑い時期になると【5015】と成績がグ~ンとアップ。林助手は「冬の時期は体重の増減が大きくて、調整が難しい。暖かくなった方が良いのかもしれない」と証言する。“雪姫”という名前と裏腹に、中身は紛れもなく“夏女”。今週は気温30度を超える真夏日も予想されるだけに、最高の季節がやってきたといえるだろう。
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