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【東西現場記者走る】ノーテック、1600戦自信アリ!


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【東西現場記者走る】ノーテック、1600戦自信アリ!

 密着取材でNHKマイルカップの勝ち馬を探し出すGI企画『東西現場記者走る』は、阪神JF高松宮記念に次ぐ連載3連勝を狙う東京サンスポ・千葉智春記者(33)が担当する。栗東トレセンでの2日目は、朝日杯FS4着と地力上位のケイアイノーテックを追跡した。6戦全てがマイル戦。デビュー時から目標に掲げてきた舞台に、陣営は自信を見せている。

 午前6時の調教開始から30分ほどで気温はグンと上昇し、汗だくに。早々と上着を脱ぎ捨て、半袖の爽快感の中でケイアイノーテックを追った。

 昨年6月3日のデビューから6戦全て1600メートルで【2・2・1・1】。唯一の馬券圏外も朝日杯FS4着と、世代上位の力を示した。前走のニュージーランドTは初めての長距離輸送で馬体重12キロ減、中山マイルで不利な外枠((14)番)ながら、2着と地力を誇示。連覇中の6月新馬勝ち馬だけに、見逃せない存在だ。

 まずは平田調教師を直撃。6戦全てマイルの意図を聞くと「今週のために決まっている」と力強く返ってきた。同厩舎に所属した母ケイアイガーベラは、重賞2勝を含む全9勝がダートの1400メートル以下。「どこまで距離がもつか」という中で迎えたマイルの新馬を快勝した時点で、今春の目標をクラシックではなく3歳マイル王に定めた。「使い込んでいるから、状態はギリギリ。ここに全力投球だよ」。大きな上積みこそないが、満点の仕上がりと感じた。

 世話役の佐々木助手にも感触を聞いた。火曜は4ハロン64秒1で登坂。「普段通りです。前走で減った馬体も、470キロまで回復。不安は一切ない」とデキに自信を持つ。

 さらに、世代最初の勝ち馬に輝いたときとの変化を聞くと、意外な返事が返ってきた。「当時はまだおぼこい(幼い)感じで、センスだけで勝った。ジョッキーも言っていましたが、道中は進まず、4コーナーも手応えが怪しい感じ。朝日杯もそれで4着ですからね」と快走に驚くばかりだ。成長を感じたのは2走前。平場で4馬身差Vを飾った。「行きっぷりが良かったし、ようやく変わってきた」。大目標の一戦を前に馬自身も変貌を遂げた。

 初の左回りも、調教が左回りで行われる週末にCWで乗って好感触。「しっかり手前を替えていた。母は左回りで駄目(4戦0勝)だったけど、この馬はセンスの塊」と熱いまなざしを送る。6月の新馬勝ち馬が連覇中と告げると「それは縁起がいい」と結んだ。

 懸念材料が払拭され、これなら朝日杯でのタワーオブロンドン(3着)とのハナ差も逆転できるか。ただ、前走で大幅馬体減があっただけに、到着取材までしっかり見届けたい。 (千葉智春)



NHKマイルCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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