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【東西現場記者走る】スワーヴリチャード過酷な15番

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【東西現場記者走る】スワーヴリチャード過酷な15番

 密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画『東西現場記者走る』。GI昇格2年目の大阪杯は、大阪サンスポの斉藤弘樹記者(38)が担当する。大詰めとなる5日目のターゲットは、右回り克服が鍵を握るスワーヴリチャード。外めの〔8〕枠(15)番に決まり、スタートと道中のポジションが勝敗を大きく左右しそうだ。

 結論を翌日に控えた金曜は、重要なウエートを占める枠順が確定した。昨年は(5)番キタサンブラック、(4)番ステファノスで決着。GI昇格前の過去5年までさかのぼっても、2桁の馬番が馬券に絡んだのは、昨年3着の(13)番ヤマカツエースのみ。コーナー4つで直線の短い内回りコースだけに、ロスなく立ち回れる内めの枠が有利な傾向が出ている。

 上位人気が予想されるスワーヴリチャードは、〔8〕枠(15)番に決定。不利とみられる外枠だが、久保淳助手は「(1)番が当たるよりいい」と前向きに語る。万が一、スタートで後手に回っても、外ならもまれずに挽回できるからだ。ただ、庄野調教師は対照的に枠順決定前、「できれば内めがほしい」と語っていた。もともと、ゲート内でガタガタする面がある馬。デビュー当初より不安は解消されつつあるとはいえ、先入れの奇数枠はプラスではないだろう。

 この日は、CWコースをゆったりと1周した後、ゲートの駐立を確認。「装鞍所や下見所では、大丈夫かなと思うくらいおとなしい。オンとオフがしっかりできている」と指揮官は好気配を伝える。ひと叩きして体も引き締まり、状態自体は万全だ。

 これまでの重賞3勝は、すべて左回り。2走前の有馬記念(4着)では最後の直線で内にモタれた。今回も右回りが不安視されているが、中間の追い切りではスムーズな走り。心配はないだろう。「右、左に関係なく、苦しくなったらモタれるところがある。余裕を持って4コーナーを回って来られれば、はじけてくれると思う」と師も信頼を寄せている。

 秘める爆発力は、5頭のGI馬にも引けを取らない。それだけに、悩ましい。発馬で後手に回ると、早めに押し上げる必要がある。そこで脚を使わされると、最後にモタれる可能性も…。とにかくスタートを決めて、中団くらいをキープできるかが鍵になりそうだ。

 あすは阪神競馬場で、関東馬をチェック。馬場傾向を見極めたうえで結論を導き出す。 (斉藤弘樹)

★大阪杯の枠順はこちら 調教タイムも掲載

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