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【フェブラリーS】エスポ勝ってドバイだ!


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【フェブラリーS】エスポ勝ってドバイだ!

 《本紙の狙い》エスポワールシチーを本命に推す。昨春から重賞を4連勝。GIは3勝で強敵揃いだったJCダートも楽に逃げ切った。昨年のフェブラリーS(4着)当時に比べ、心身ともぐんと成長。JRA最優秀ダートホースにふさわしい貫禄を身につけた。前走後はここ目標に乗り込まれ、最終追い切りの動きは文句なし。仕上がりは万全といっていい。スピードがあるので、東京のマイル戦は望むところ。5連勝を飾り、ドバイ遠征へ弾みをつける。昨年の勝ち馬サクセスブロッケンが相手の筆頭。東京大賞典の勝ちっぷりに進歩の跡が感じられた。レッドスパーダが▲。初ダートだが、血統や走法から克服できる可能性は高い。

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 前日1番人気の(4)エスポワールシチーは午前10時に栗東トレセンを出発して、午後4時前に到着。輸送はスムーズだった。到着してから、少しテンションが高いところを見せていたが「マシな方ですよ。ケガなく馬運車を降ろすことができて、ひとつの難関をクリアしました」と竹垣厩務員は安堵の表情。「調教を予定通り消化できたし、JCダートの時よりも少しパワーアップしていると思う。行かなくても競馬はできるはず。去年(4着)は挑戦者の立場でしたが、今年はダートの実績は最上位なので、不細工な競馬はできませんね」とGI4連勝に向けて力が入っていた。

 フェブラリーS史上初の連覇を狙う(6)サクセスブロッケンは、土曜輸送となった関西馬の先陣を切って正午過ぎに到着。「輸送は慣れたものです。スムーズに来ることができましたよ」と杉本調教助手は落ち着き払った愛馬を誇らしげに語る。「デキに関しては去年を上回っています。申し分ないですね。精神的、肉体的に大人になって本当に充実していますよ」と杉本助手は完成に域に入ったブロッケンをアピールした。

 連勝中で勢いに乗る(8)レッドスパーダは、北馬場で軽くダクを乗ってから坂路に移動。4ハロン57秒0-41秒9-13秒9と軽く脚を伸ばして前日の調整を終えた。「明け4歳だけど、いい体つきをしているね。短期間で使えるのだから大したものだよ。芝からのスタートでそこそこは行けるだろうし、試してみるにはいい機会じゃないかな」と藤沢和調教師。躍動感あふれる動きでデキの良さが目立つだけに、期待は大きい。

 根岸Sを勝った(12)グロリアスノアが上昇カーブを描いてGIに臨む。池田厩務員は「新馬から長距離輸送を経験している馬。それでも根岸Sの時は少しイレ込んでいた。今回の方がスムーズだったね」と安堵の表情。「前走は休み明けで筋肉の張りがなかった。今回は追い切りでもフォームが沈んでいたし、いい時のノアに戻っている。慎一郎(小林慎騎手)は『この馬のペースは僕が分かっています』と言っているし、あとはバトンタッチするだけ」と、中央GI初挑戦の主戦にすべてを託す。

 (3)テスタマッタサクセスブロッケンとほぼ同時刻に到着した。明け4歳だが、地方も含め関東圏での競馬経験が豊富で輸送は問題ない。「川崎記念(3着)が終わった後もダメージがなく、ここまで順調に来ました。やることはやったので、あとは岩田さんに任せるだけです」と笹倉調教助手は万全のデキで送り出す。

 初ダートながら前日発売で3番人気の支持を集めている(14)リーチザクラウンは、午後3時30分過ぎに到着した。「輸送は問題ない。変わりなく落ち着いている」と村木厩務員は普段と変わらぬ愛馬に胸をなで下ろす。ただ、ここからレースまでに体が減るのがリーチだ。「調教後は524キロだった。減ったとしても510キロ台は間違いなくあると思う。有馬記念(508キロ)より減ることはないだろう。初ダート? ユタカ(武豊騎手)も言っていたけど、どんな走りをするか楽しみだよ」と村木厩務員の期待もふくらんでいた。

 根岸S4着からの巻き返しを期す交流GI2勝馬(11)スーニ。長距離輸送の経験は豊富で落ち着き払った姿を見せた。「すごくリラックスしていますね。前走を使って良くなっていますよ」と戸高調教助手は上積みを実感。前走は少し折り合いを欠いて伸び切れなかったが、「距離は問題ありません。気が勝っている馬なので、レースでもリラックスして走ってくれれば」と平常心で臨めれば好結果が出ると信じていた。

 昨年の最優秀短距離馬(13)ローレルゲレイロも無事に東京競馬場に到着。「輸送はスムーズだったし、状態は最高だった昨年の高松宮記念のデキにある」と平岩厩務員は状態に自信を見せる。「距離と東京コースは問題ない。ダートが合うかどうかはやってみないと分からないが、砂を被っても大丈夫そうなので楽しみにしているよ。(13)番も縁があるからね」。平岩厩務員は初ダートをこなしての好勝負を期待している。

 根岸S6着(15)ミリオンディスクの柴田調教助手は「以前は輸送で心配な面もあったけれど、精神面で成長しましたから」と笑顔を見せた。昨年12月のGIIIカペラSで重賞初Vと力をつけていることは間違いない。「あまり度胸がある方ではないので、包まれない外めの枠はよかったと思います。それにジョッキー(ルメール騎手)も信頼できますから。距離に実績はないけれど、楽しみにしています」と上位争いを願っている。

 東京巧者(16)ワイルドワンダーは、北馬場の角馬場でじっくりと体をほぐす最終調整。「大外枠とはね…」と表情を曇らせた久保田調教師だが、「ゲートも金曜(19日)に練習したので、問題ないと思います」と課題の発馬に対する不安は打ち消した。ただ、勝ち負けに関しては「前が速くなりそうですが、それでも止まらないのが有力馬でしょうから…」と慎重な口ぶり。自分の競馬に徹して、どこまで差せるかだろう。

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