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有馬記念2着ブエナビスタは栗東CWコースで軽快な動きを披露。今回の結果次第でドバイ遠征が決まるだけに、今年初戦から全力投球だ。有馬記念を制したドリームジャーニーも、同じ栗東CWでシャープな伸び。こちらも状態に不安はなく、グランプリ1、2着馬の“2強”ムードがさらに色濃くなってきた。
雪辱の態勢は整った。有馬記念で先着を許したドリームジャーニーとの再戦に向けて、ブエナビスタがCWコースで迫力ある動きを披露。ドバイ遠征を控え、前哨戦から全開モードに入った。
これまでは時計が速くなりすぎないよう、先導役を走らせてペースを調整していたが、今回は単走。キャリアを積むにつれて、勢いに任せて走るような面はなくなったからだ。いつもどおりラスト重点の“マツパク流”で直線は伸びのあるフットワーク。6ハロン83秒4、3ハロン39秒9-12秒5を余力十分にマークした。
「思ったより速い時計になったが、いつもどおりの動き。変わりない。それが一番やからな」
そう笑顔で話す松田博調教師は、「短期放牧から帰ってきて、落ち着きがあるのがいい。年齢とともにズブくなってはいるが、実戦では関係ない」と、大人の女へと成長したブエナに大きな信頼を寄せている。
有馬記念では初コンビの横山典騎手が思い切った先行策に出て、ドリームジャーニーの豪脚に1/2馬身屈した。それでも、他の先行馬が崩れた中で最後まで接戦を演じたことは、高く評価できる。「マークされる形になったといっても、ほとんどの馬がどれかをマークするのが競馬。そんなことは気にしてられん。最近は強い牝馬が多いんやから、牡馬が相手でも関係ない」。松田博師は心の中でリベンジを誓う。
ドバイシーマクラシック(3月27日、メイダン、GI、芝2410メートル)の招待は決まった。参戦はあくまでも「京都記念の結果次第」と松田博師は話すが、世界の強豪牡馬に立ち向かおうというのに、国内で恐れてなどいられない。世界デビューを果たすために、昨年のオークス以来となる勝利をビシッと決める。
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