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【有馬記念】キタサン有終、武が飾った!有馬最多タイ3勝


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【有馬記念】キタサン有終、武が飾った!有馬最多タイ3勝

 第62回有馬記念(24日、中山11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2500メートル、1着本賞金3億円=出走16頭)1番人気のキタサンブラックが、圧倒的な強さを見せた。後続に影をも踏ませぬ逃げ切りで、GI7勝目を挙げた。タイム2分33秒6(良)。生涯獲得賞金は18億7684万3000円でテイエムオペラオーを抜いて歴代1位となった。武豊騎手(48)は歴代最多タイとなる有馬記念3勝目で、全て名馬のラストランを飾った。

 誰にも文句は言わせない。これが、現役最強馬キタサンブラックだ! 有終の美を飾る歴代最多タイのJRA・GI7勝目は、影をも踏ませぬ逃げ切り勝ち。10万を超えるファンからの鳴りやまない“キタサン”&“ユタカ”コールに、武豊騎手が両手を広げて応えた。

 「最高にうれしいです。悔いが残らないよう、キタサンブラックの走りをさせることだけを考えていました。(ゴール前は)『頑張ってくれ』、それしかなかったです」

 競馬界のレジェンドが、声をうわずらせるほど興奮していた。絶好の(2)番枠を生かし切る抜群のスタートで、すぐに約1馬身のリード。最初のスタンド前をスムーズに通過すると、あとは武豊キタサンブラックの独壇場だった。前半1000メートルは61秒6という絶妙なペース。最後の直線に入ると、残り300メートルでさらに後続を突き放す。セーフティーリードを保ったまま、スタンドからの大声援を受けてゴールに飛び込んだ。

 「どうしても勝ちたかった」。名手の短い言葉に、この馬への感謝、思い、勝利への執念が凝縮されていた。この日の騎乗は有馬1鞍だけ。全神経を研ぎ澄ませて挑んだ。「本当に強い馬。こんな名馬に巡り合えて幸せです」と武豊騎手は感慨深げに話した。

 これまでファン投票1位では、2016年宝塚記念3着、同年有馬記念2着、17年宝塚記念9着と3連敗。それだけに、清水久詞調教師は背水の陣の気持ちで臨んだ。「最後こそは何とかしたかった。本当に勝ててよかった。でも、これで最後と思うと、寂しさが少しどころか大いにあります」としんみり話した。

 今回はこれまで一度も使ったことのなかった疲労をとるための筋肉注射を2度打った。もともと回復力の高い馬だが、最高の状態でフィナーレを迎えるためだった。水曜の最終追い切りが予定より遅くなったため、木曜に坂路で調教。万全を期した“秘策”のおかげで、最後まで攻め抜けた。

 今年GI4勝目で2年連続年度代表馬はほぼ確定。誰からも愛された国民的名馬はテイエムオペラオーを抜き、歴代賞金王となった。歴史の扉をこじ開け、競馬史にその名を刻んだ。 (山口大輝)

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