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【エリザベス杯】レース展望


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【エリザベス杯】レース展望

 今週から年末のホープフルS(12月28日、中山、GI、芝2000メートル)まで、毎週GIレースが組まれている。京都の日曜メインは、秋の女王決定戦・エリザベス女王杯(12日、GI、芝2200メートル)。外国馬の参戦は今年もないが、牡馬相手の路線に進んだソウルスターリングを除けば、すべてのスター牝馬がエントリーしてきたと言っても過言ではない。百花繚乱の様相だ。

 そのなかでも、中心はルージュバック(美浦・大竹正博厩舎、5歳)だろう。昨秋は毎日王冠(1着)から天皇賞・秋(7着)、ジャパンC(9着)と進んだが、今秋は産経賞オールカマー(1着)で始動して、ここへ駒を進めてきた。中間は短期放牧を挟んでリフレッシュできている。一昨年はオークスからの直行で4着と敗れたが、京都コース自体はきさらぎ賞を制しているので問題ないだろう。今回の鞍上は、短期免許で来日する英国のライアン・ムーア騎手。このレースはスノーフェアリーで2010&11年と連覇している。少し不器用な面が残るルージュバックをどのように操るか、注目が集まるところだ。



 昨年の秋華賞馬で、今年はドバイターフでGI・2勝目をゲットしたヴィブロス(栗東・友道康夫厩舎、4歳)が対抗格。秋初戦の府中牝馬Sは2着に終わったが、楽に逃げたクロコスミアを捕らえ切れなかったもので、久々を考えれば悲観する内容ではなかった。むしろ、クビ差まで詰め寄った決め手は迫力を増した印象さえある。2200メートルは未経験だが、京都コースは【2・1・0・0】と連対パーフェクト。クリストフ・ルメール騎手も2度目の騎乗で、さらに持ち味を引き出せるはずだ。

 クイーンズリング(栗東・吉村圭司厩舎、5歳)は昨年の覇者。前走の府中牝馬Sは4着だったが、使った上積みは十分に見込める。直線に坂があるコースよりも、惰性をつけてグングンと脚を伸ばせる京都外回りは合う。反撃は可能だろう。今回はクリスチャン・デムーロ騎手とのコンビで臨む。

 スマートレイアー(栗東・大久保龍志厩舎、7歳)は前走の京都大賞典で牡馬相手のGII勝ち。かつては1400~1800メートルを得意としていたが、2400メートルでも鋭い瞬発力を見せ、7歳でもむしろ進化している印象を与えた。距離はもちろん守備範囲。うまく決め手を生かせる展開なら、待望のGI制覇も夢ではない。

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