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【有馬記念】データ大作戦(2)血統

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【有馬記念】データ大作戦(2)血統

 2日目は血統がテーマだ。クセのある中山2500メートルが舞台の有馬記念はペースが乱れがち。そのタフな流れを乗り切れるだけの血統かどうかを(1)父系(2)母系(3)総合力の3項目から徹底検証する。

 (1)父系(最大4点減点)

 《減点なし》

 この10年、ヘイルトゥリーズンの流れを汲む馬が9勝と断然で、中でもサンデーサイレンス直子が5勝と突出している。産駒数は激減したが今年も重賞を勝ち、底力を見せつけている。6歳でSS最終世代のマツリダゴッホはもちろん、8歳のエアシェイディも衰えは気にしなくていい。

 SS直子で今年の注目はスペシャルウィークだ。自身99年の有馬記念2着で舞台適性もある。今回はブエナビスタリーチザクラウンの3歳2頭を送り込むが、古馬一線級相手でも全くヒケを取らない。

 ダンスインザダークはスタミナに特化。スリーロールスフォゲッタブル菊花賞1、2着コンビは、タフな勝負になれば台頭する。

 01年の覇者マンハッタンカフェイコピコを送り込む。父が3歳後半に一気に成長しただけに、怖い存在だ。

 末脚勝負ならステイゴールド産駒の出番だ。産駒は総じて切れ味に秀で、ドリームジャーニーはその代表格だ。

 SS系以外では、98、99年とこのレースを連覇したグラスワンダーが断然。スタミナ豊富な欧州血統のオペラハウスは、代表産駒に00年の勝ち馬でGI7勝のテイエムオペラオーがいる。同じ欧州系のホワイトマズルは日本でGI馬を4頭輩出。中~長距離に強く適性も問題ない。

 《1点減点》

 ネオユニヴァースは初年度産駒から皐月賞アンライバルド、ダービー馬ロジユニヴァースが出てSS系でも評価が高いが、自身が菊花賞3着で3冠を逃しているように、産駒も長距離でひと息。1000万下以上のクラスに産駒は現在21頭いるが、2200メートル以上を勝ったのはわずか2頭。アンライバルドは1点減点。

 《2点減点》

 マーベラスサンデー産駒はパワー型が多く、時計勝負だと微妙で、ネヴァブションは2点減点。

 《3点減点》

 チーフベアハート産駒はマイネルレコルト朝日杯FS)、愛ダービー馬ザグレブの主な産駒は他にコスモサンビーム朝日杯FS)がいるだけ。パラダイスクリークは芝GI馬がこのテイエムプリキュアのみ。活気に欠ける印象が否めず、マイネルキッツコスモバルクテイエムプリキュアは3点減点。

 (2)母系(最大4点減点)

 《減点なし》

 フォゲッタブルが断然。母は97年度代表馬エアグルーヴ。半姉アドマイヤグルーヴ(父SS)もエリザベス女王杯連覇と超がつく良血だ。

 アンライバルドは半兄フサイチコンコルド(父カーリアン)がダービー馬。底力十分だ。

 ブエナビスタの母ビワハイジは阪神3歳牝馬S勝ち。半兄に菊2着のアドマイヤジャパン(父SS)などがおり上質だ。

 エアシェイディは母エアデジャヴーがクラシックで活躍。全妹に秋華賞エアメサイアがおり、上位にランクできる。

 マツリダゴッホは近親に菊花賞ナリタトップロード。3代母からは米GI馬も出ている。

 セイウンワンダーはSS、リアルシャダイ、テスコボーイと名種牡馬が配合され、底力は文句なし。その点ではミヤビランベリもテスコボーイ、パーソロンが配合されており、同様の評価だ。

 スピード色が濃いドリームジャーニーの母系だが、母の父がメジロマックイーンでスタミナが補強。バランスがいい。

 《1点減点》

 リーチザクラウンの母系は世界レベルだが、全姉クラウンプリンセスがマイラーで、リーチ自身も気が勝っており、距離の不安は拭えない。

 マイネルキッツは半妹マイネカンナ(父アグネスタキオン)が福島牝馬S勝ち。だが、有馬級のGIではどうか。

 ネヴァブションの母系も速い決着に不安が残る。

 《2点減点》

 スリーロールスはブライアンズタイム、ブレイヴェストローマンとパワータイプの種牡馬が配合され、2500メートルで速い決着になると心配。

 テイエムプリキュアの伯父エムアイブランは7歳時に武蔵野Sを勝っており、年齢自体は気にしなくていいが、やはりこちらもパワー型。

 《3点減点》

 イコピコシャドウゲイトの母系は、ともに2500メートルではドンと来いとはいえない。

 《4点減点》

 コスモバルクは強調材料がない。

 (3)総合力(最大2点減点)

 ここでもフォゲッタブルの評価が高い。出走馬で唯一、父、母ともにクラシックホースの組合せだ。

 だが、それ以上に注目したいのがエアシェイディ。SS×ノーザンテーストという配合は上々。同じ配合のリミットレスビッドは今年10歳だが、JBCスプリント3着などいまだに一線で活躍しているだけに、シェイディも不安はない。

 《減点対象》

 テイエムプリキュアパラダイスクリーク×ステートリードンの組合せは、タフな流れには十分対応可能だが、全体的に器用さに欠ける。平坦で広いコース向きで、トリッキーで直線に坂のある中山となると…。コスモバルクは母の父トウショウボーイがスピードを補うが、これ以上の上がり目を求めるのは難しく、両馬とも2点減点。

 ★2日目結論

 血統を検証した結果、初日に大幅マイナスのテイエムプリキュアが、ここでも大きく減点となり最初の脱落馬となった。他にもコスモバルクシャドウゲイトが危うい状況となっている。初日トップのドリームジャーニーマツリダゴッホは依然として満点をキープ。スリーロールスマイネルキッツが減点となり、ブエナビスタが3番手に浮上した。

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