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レパードSの追い切りが2日、東西のトレセンで行われた。美浦では、米国GIベルモントSを直前で回避したエピカリスがWコースで豪快な動き。併せ馬で5馬身先着と久々を感じさせないフットワークを見せた。調教評価でも最高ランクの『S』となった。栗東ではアディラート、タガノディグオが好仕上がりだ。
圧倒的な存在感に陰りはない。国内無敗でUAEダービー2着のエピカリスが、Wコースで6ハロン79秒9の猛時計をマークして、併せ馬で5馬身の先着。米国遠征のベルモントSを直前回避したが、豪快なパフォーマンスで不安を一掃した。
Wコースで5馬身前を行くブラスロック(500万下)を目標に定め、6ハロン標識からペースアップ。序盤から速いラップが続き、僚馬は4コーナーで息切れしたが、エピカリスは早々と内からかわしていく。直線に向いても勢いを緩めることなく、右ムチ2発でもう一段加速。ラスト1ハロンを12秒7でまとめて、5馬身のぶっちぎりだ。
「動きは良かった。時計や併せ馬で追ったことなど、予定通りの調整ができた」と見守った萩原調教師は動きに納得の表情だ。米GIベルモントSは現地で蹄(ひづめ)の不安が出て無念の出走取り消しとなったが、帰国後も馬体を緩めず調整されてきた。「輸送の影響や疲れがないと判断して、ここへの出走を決めた。馬体重を含め、これまでのレースと変わりない感じで来ている」。アクシデント明けでも力を出せる状態に仕上がった。
国内4戦で2着につけた着差が合計27馬身3/4という怪物。UAEダービーのサンダースノーとの激闘は、2着に負けてもなお現地で称賛された。逃げても控えてもOKの、能力+センスにあふれた逸材に、主戦のルメール騎手もほれ込む。
「米国では残念だったけど(回避は)ベストの決断だったと思います。休み明けでも、能力がある馬だからね。他に強い馬はいるの? エピカリスはGIレベルの馬だから自信があります」
今年2月のヒヤシンスS以来となる国内戦。日本で帰りを待ったファンに、馬名の由来どおりの『魅力的な』走りを見せてくれるはずだ。 (板津雄志)
★レパードSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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