中央競馬ニュース

【東西現場記者走る】アルアイン、2冠へ王者の切れ味

 0   0   1,870
シェアする  x facebook LINEで送る
【東西現場記者走る】アルアイン、2冠へ王者の切れ味

 今週は競馬の祭典・日本ダービー。GI連載企画の『東西現場記者走る』は、東京サンスポの千葉智春記者(32)が担当する。栗東トレセンでの密着3日目は、皐月賞アルアインの追い切りをじっくりと見届けた。レースレコードVの疲れもなく調整は順調で、さらにパワーアップした動きを披露。2400メートルへの距離延長にも、松山騎手は克服の手応えをつかんでいる。

 さすがダービーだ。追い切り日は普段は見かけないような報道陣も数多く詰めかけ、調教スタンドは熱気ムンムン。朝一番から出走予定馬が駆け抜けていく中、アルアインの動きを注視した。

 過去15年の連対馬30頭中29頭は芝1800メートル以上の重賞勝ち馬。例外1頭は2007年Vのウオッカで、1800メートル以上の出走機会が少ない牝馬だった。条件を満たす中でも、最も格の高い皐月賞をレースレコードで制したアルアインに、注目しないわけにいかない。

 CWコースでジークカイザー(1600万下)を追いかけ、直線で内から馬体を併せにいく。馬なりでも、あふれる前進気勢。鋭い加速でラスト11秒8をマークし、半馬身先着した。4ハロン(52秒8)追いと軽めだが、デキの良さが伝わる。

 「最終確認程度でサラッと。1週前(CW6ハロン81秒5-11秒8)に長めからビッシリやっていますから。前走の疲れもなく、順調にこられた」

 大一番に向けての仕上がりに、池江調教師は納得の表情。松山騎手も「素軽い感じで、変わらずいい動き。体全体をしっかり使えて、落ち着きもあった」と好感触のようだ。調教スタッフの兼武助手によれば「骨が太くなって全体的にボリュームが出た。動きもすごみを増している」そうで、さらに成長している。

 皐月賞は硬い馬場でスピードのある馬に向いた印象だが、この馬自身は4コーナーでノメって好位から後退するも、力強く盛り返した。ジョッキーも「すごい勝負根性がある」と最敬礼。大舞台では、その精神力の強さが大きな魅力だ。

 前走で気になったのがゴール前で外にヨレたこと。馬が苦しがった? とすると距離延長に疑問符がつくが、松山騎手は「そういうわけじゃないです。ぼくが必死すぎただけで…。馬はすごく頑張ってくれました」。そして「折り合いはつくので、リズム良く運べば距離はもつと思います」と太鼓判を押してくれた。

 「ダービーはみんなが目指している頂点。そこで一番になるのが夢だった。馬を信じて頑張りたい」と松山騎手。短期間でも進化を遂げたアルアインとともに、2冠を達成してもおかしくない気がした。

日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか?
ナイス (0)
 ナイス!(0

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る