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天才牝馬ハープスター引退…けがには勝てず繁殖入り


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天才牝馬ハープスター引退…けがには勝てず繁殖入り

 昨年の桜花賞馬で、最優秀3歳牝馬に輝いたハープスター(栗・松田博、牝4)が現役を引退することが決まった。7日に所属するキャロットクラブのホームページ(HP)で発表された。同馬は右前繋靭帯炎(けいじんたいえん)を発症して長期休養が発表されたばかりだった。

 強烈な末脚でスタンドを沸かせた個性派が、ターフを去ることになった。ハープスターは3月のドバイシーマクラシック8着後、脚元を中心に疲れが出て、春を全休して北海道安平町のノーザンファームに放牧へ出されていた。そこで右前繋靱帯炎を発症していることが判明し、さらに精密検査で右前種子骨(しゅしこつ)靱帯炎も併発していることが分かった。

 2箇所の繋靭帯炎ということで、復帰までかなり時間を要する公算が大きく、治っても再発する可能性が高いため、関係者で協議した結果、引退することになった。

 この日、ノーザンファームを訪れ、脚元を確認した松田博調教師は「牝馬だけにこれから大事な仕事が残されていますし、ハープのために現役生活に終止符を打つことが最善と判断しました」とHPにコメントを寄せている。今後はノーザンファームで繁殖入りする。

 同馬はディープインパクト産駒で、祖母が1993年の2冠牝馬ベガ。2013年7月の中京でデビューV。続く新潟2歳Sでは上がり3ハロン32秒5の末脚で差し切り。阪神JFは2着に終わったものの、翌14年桜花賞は最後方から大外一気を決めて、GI初制覇を成し遂げた。オークス2着後、夏の札幌記念ではゴールドシップを破り優勝。秋には日本の3歳牝馬では初めて凱旋門賞に挑んだが、6着に敗退。今年は京都記念5着、ドバイシーマクラシック8着だった。

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