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【マーチS】レース展望
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中山は重賞2本立てで、日曜メインにダートのGIIIマーチS(26日、1800メートル)が行われる。かなり難解なメンバー構成に加えてハンデ戦。荒れる気配が漂っている。過去10年を見ても、1番人気馬は【1・1・2・6】。やはり信頼度は低い。今年はどの馬が1番人気になるかも分からない状況だけに、多くの馬にチャンスがある。
コスモカナディアン(美浦・金成貴史厩舎、牡4歳)は中山ダート1800メートルで6戦して2勝、2着2回、3着1回と安定。オープンに昇級していきなり挑戦した2走前の交流GI川崎記念で3着に健闘し、仁川Sも2着と崩れなかった。着実に力をつけてきた馬で、ここ5戦と同じ56キロなら上位争いが可能だ。
ピットボス(栗東・清水久詞厩舎、牡4歳)は3歳時にユニコーンSとレパードSでともに4着。その後、着実に力をつけ、古馬オープンとの初対戦となったポルックスSでは1番人気に推されながら6着に敗退したが、スタートでつまずき位置取りを悪くする不利があった。ハンデ55キロは想定内で、スムーズなレースができれば見直せる。
佐賀記念で4馬身差の圧勝を飾ったロンドンタウン(栗東・牧田和弥厩舎、牡4歳)は、中央の重賞では武蔵野S8着、東海S7着と結果が出ていない。中山では昨秋の内房Sを勝っているが、このときはハンデ53キロ。今回は重賞を勝ったことでハンデ57キロを背負わされるだけに、過信は禁物か。
実績的には重賞3勝、フェブラリーS2着があるインカンテーション(栗東・羽月友彦厩舎、牡7歳)が最上位だが、故障休養明け後は以前のような走りは見られない。実績があるだけにハンデも57.5キロを背負わされては苦しい印象だ。
重賞2勝、フェブラリーSとチャンピオンズCで3着があるアスカノロマン(栗東・川村禎彦厩舎、牡6歳)も、東海S8着、フェブラリーS15着と近2走は振るわない。トップハンデ58キロというのも厳しい材料と思える。
昨年の勝ち馬ショウナンアポロン(美浦・古賀史生厩舎、牡7歳)は、すんなり逃げられないともろいタイプ。前年から2キロ増の56キロで、同型との兼ね合いが鍵になりそうだ。
これなら、昇級初戦でも勢いがあるアルタイル(美浦・手塚貴久厩舎、牡5歳)=54キロ=あたりも差はない。オープンでここ2戦ともに4着のメイショウスミトモ(栗東・南井克巳厩舎、牡6歳)=56キロ、交流GIで2度3着があるハッピースプリント(大井・森下淳平厩舎、牡6歳)=56キロ、復調気配の全日本2歳優駿優勝馬ディアドムス(美浦・高橋裕厩舎、牡5歳)=54キロ、昇級初戦の前走・総武Sで小差5着に健闘したディアデルレイ(美浦・牧光二厩舎、牡6歳)=55キロ=も争覇圏内だろう。
除外対象馬にも有力馬がおり、なかでも繰り上がり順3位タイのセンチュリオン(美浦・田村康仁厩舎、牡5歳)は出走できれば上位人気になりそうな存在。全5勝を中山ダート1800メートルで挙げているコース巧者で、オープンに再昇級したここ2戦(ともに中山ダート1800メートル)もポルックスS2着、総武S3着と崩れていない。オープン未勝利でハンデ56キロは見込まれた印象だが、今回のメンバーなら妥当ともいえるだろう。
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