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24日の東京5R2歳新馬(芝1800メートル)は、後藤浩輝騎手騎乗の6番人気カボスチャン(牝、美浦・牧光二厩舎)が好位追走から抜け出してV。後藤騎手は復帰後初の勝ち星を挙げた。タイムは1分52秒0(良)。
月曜の東京競馬場が大きな拍手に包まれた。度重なるケガを乗り越えてターフに戻ってきた後藤騎手が、4月27日の落馬による負傷から復帰3日目で待望の先頭ゴール。好位からスムーズに外に出して押し切る好騎乗で6番人気のカボスチャンをVに導き、詰めかけたファンだけでなく、ゴール後は騎手仲間からも祝福を受けた。
レースは好スタートを切ったチャパラが先頭に立ち、トラキアンコードが外から2番手。さらにラフレシアが続いて、カボスチャンが4番手のインを追走する。人気のグランシルクはその後ろからレースを進めた。直線に向くと、前を行く3頭を見据えながらカボスチャンが外に持ち出してゴーサイン。抜群の手応えで抜け出す。ゴール前でやや脚いろが鈍り、外グランシルク、内プレイヤーハウスが徐々に差を詰めてきたが、後藤騎手が懸命に追って、カボスチャンが押し切った。クビ差2着はグランシルク。さらにクビ差の3着には8番人気のプレイヤーハウスが入っている。
カボスチャンは、父タニノギムレット、母マルカパール、母の父サンデーサイレンスという血統。祖母ディスコホールはGII4歳牝馬特別など重賞2勝。
後藤騎手は「素直だし、いい瞬発力がある。抜け出してからも余裕があった。まだ良くなりそうだし、これから切れに磨きをかけていけば楽しみです」と騎乗馬を称え、自身の復帰初Vについては「ここに戻ってこられて最高です。この7カ月の間苦しんできたことを、この一瞬で超えることができた。いい思い出に変わりました」と感慨深げ。自ら持参した拡声器でスタンドのファンに「帰ってきました!」とあいさつして大喝采を浴びていた。
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