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【東西現場記者走る】ノンコノユメ豪脚復活の予感

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【東西現場記者走る】ノンコノユメ豪脚復活の予感

 1週間の密着取材で勝ち馬を探し出すGI企画。フェブラリーSを担当する東京サンスポの千葉智春記者(32)は連載4日目、美浦トレセンに場所を移してノンコノユメを追跡した。近走は歯がゆい戦績だが、昨年の当レース2着など、地力の高さとコース適性はメンバー上位。金曜輸送の理由、去勢の効果などを陣営から聞き出し、復活の可能性を探った。

 美浦トレセンで迎えた木曜朝。前日の坂路脇ダッシュと深酒のせいか、頭はぼんやり、足取りもおぼつかない。目覚ましになるヒンヤリとした冷気がありがたかった。

 お目当ては昨年の2着馬ノンコノユメだ。そのフェブラリーS以降は全てGIで(4)(2)(4)(6)(4)着ともどかしい戦績だが、東京ダートマイルは【4・1・1・0】。復活があるならこの舞台だろう。

 状態をうかがいに行くと、厩舎周りを運動中。それを眺めながら、浅利助手が対応してくれた。「追い切った後も疲れはない。後でプールでも運動します」。歩きを見ても落ち着き払い、臨戦態勢に入っている様子だ。

 今回は金曜輸送(朝7時頃到着予定)。意図を聞くと「かしわ記念のあたりから、10キロくらい輸送で減るようになった。1日あければ体も戻る」。調教後の馬体重が452キロで、レースでも同程度が望める。15年の武蔵野S優勝時、その後3度のGI2着時が452~454キロ。体が増えれば…と思っていたが、期待通りの姿が見られそう。土曜は馬場入りもする予定で、調整に抜かりはない。

 某調教師に以前「効果が出るまで半年ほどかかる」と聞いた去勢の効果も気になった。施術されてから7カ月半がたつ。「東京大賞典の時と比べて馬体の張りが違うし、気性も以前のようにピリッとしてきた。調教でも行きっぷりが良くなっている」と浅利助手は良化を強調。「お尻の筋肉も以前よりすごい」と確かな成長も遂げている。

 昨年のレースを「雨さえ降らなければ…」と同助手は嘆く。ただ、今週末は良馬場が望める空模様。「前半にせかすとやめるので、いかにせかさず行けるか。良馬場なら無理なく追走できる。ルメール騎手も馬を信じて乗ってくれると思う」と期待を込めた。

 「去年とメンバーもそんなに変わらない。チャンスはある」と浅利助手。復活への手応えを感じ、心が揺れるが、焦ってはいけない。金曜の枠順発表で陣営の思惑を探っていく。

フェブラリーSの出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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