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【安田記念】世界一のド根性!最後にジャスタ差した

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【安田記念】世界一のド根性!最後にジャスタ差した

 第64回安田記念(8日、東京11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝1600メートル、1着本賞金1億円=出走17頭)圧倒的1番人気に推されたジャスタウェイが、グランプリボスとの叩き合いをハナ差制して優勝した。タイム1分36秒8(不良)。4連勝でGI3勝目を挙げた“世界ランク1位”は、秋に世界最高峰の一戦、凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン、GI、芝2400メートル)を目指す可能性が大きくなった。29日の宝塚記念(阪神、GI、芝2200メートル)の参戦は状態次第となる。

 小雨の中、水しぶきを上げてジャスタウェイが猛追する。先に抜け出したグランプリボスとの差はなかなか詰まらない。あと50メートル。馬体が並ぶ。壮絶なマッチレースの末に、もつれるようにゴールイン。スタンドの悲鳴は、どよめきへと変わった。

 「『届いた』という感じはあったんだけど、ゴーグルが汚れすぎていたから(見えなくて)アレッと思った。世界一の馬に悪い成績は残せないからね。ホッとしたよ」

 約9センチのハナ差に柴田善騎手が胸をなでおろす。福永騎手の騎乗停止で回ってきた大役を果たし、安堵の表情を浮かべた。

 不良馬場に加え、展開も苦しかった。中団追走も終始、外に馬がいて、馬場のいい外に出せない。直線でも2着馬が馬場のいいところへスッと出したのに対し、こちらは内へ。脚を取られながらも、懸命に進出を開始した。「あそこで諦めなかった。やっぱり世界一の馬だよ」と、ジョッキーは非凡な勝負根性をたたえた。

 検量室前で須貝調教師とがっちり握手。ともに競馬学校1期生だ。「『同期でGIを獲れたらいいね』と話していた。ベテランだし、任せました。冷や冷やしたけど、勝ってくれたね」と指揮官は目を細める。

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